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玖波~佐伯 自転車ツーリング その4 [日本外周自転車の旅]

広島県の玖波から大分県の佐伯(さいき)まで、
自転車で走った。そのつづき。


2日め  光駅~山口宇部空港  約85km

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2024年4月11日午前7時ごろ、光駅を出発した。
前日は、近くの道の駅で車中泊をした。
よく眠れたので、疲労は回復したけれど、
ひさしぶりに自転車で走ったので、
ケツがいたい。

クルマは、光駅前の市営駐車場にとめた。
1日200円。やすい。
なんで、こんなにやすいんだろう。

国道188号線から、県道366号線へ。
下松(くだまつ)駅のちかくに、日立製作所
鉄道ビジネスユニット笠戸事業所がある。
鉄道車両をつくっているところで、
鉄道ファンにとっては、有名である。
なにか、製作中の鉄道車両でも見えるかな、
と思ったけど、この日はなにも見えなかった。

徳山を通る。
このあたり、現在は周南(しゅうなん)市という。
ちかごろ、周南という地名を聞くことが多くなったけど、
どこにあるのかな、と、ずっと思っていた。
徳山のままでは、いけなかったのだろうか。

JRの駅は徳山のままである。
そりゃそうだ。
いきなり周南駅になったら、日本国民の9割以上が
「どこだよ、それ。」
と思って、大混乱になるだろう。

平成の大合併のあとも、JRの駅は改称されない
ことが多いけど、そういった事情がある。
同じような例は、古川(東北新幹線、陸羽東線、大崎市)
とか、浦和、大宮(東北本線、さいたま市)とか、
たくさんある。
在来線の駅名を西条のままにして、新幹線の駅だけを
東広島にしたという、東広島市の例もあるけれど。

徳山から国道2号線にはいり、道の駅ソレーネ周南で
休憩した。ここに来るのは、もう3回めである。
1回めはクルマで来て、2回めはオートバイで来て、
今回、自転車で来た。いつ来ても居心地のいい
道の駅だな、と思う。

自転車乗りのあいだでは、富田林警察署から逃走した
窃盗の犯人が、日本一周をしている自転車旅行者に
なりすまして逃亡生活をしていたのが、ここで捕まった
ことで知られている。

彼は「日本一周中」と書いた板を掲げて自転車で旅を
していたのだが、そうすると、いろんな人がカンパと
称して、お金をくれたようだ。つくづく、世の中って、
ちょろいもんだな、と思う。

私自身は、大学時代に自転車で無銭旅行にちかい
ことをしていたけれど、人の善意をあてにして
旅をしたことはない。やってきたのは、ひたすら
節約である。食パン一斤100円と魚肉ソーセージ
5本200円で、3日間、食いつないだこともあった。

そもそも、自転車で旅をするようになったのも、
テントで寝るようになったのも、節約のためであった。
すこしでも長く旅をするために、節約する。
そういうのが、いまだに習慣になってしまっている。  

道の駅ソレーネ周南を出て、すこし登ってくだると
富海(とのみ)である。ここも山陽道の宿場であった。
山陽本線のなかで、いちばん好きな駅名なので、
通るたびに、どんなところなんだろうと思っていた。
今回、はじめて訪れたのだが、ふるくからの宿場町の
雰囲気を残していて、きれいな海がある、しずかな町
であった。

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富海駅にて

(つづく)

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