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国道425号線 明神池の鯉 [旅情報]

日本三大酷道といわれる国道425号線沿いに
明神池という池があるのだが。

池のほとりには、池神社という神社がある。

そのまんまやんか。w

明神池は、池神社の敷地であり、すべて神域である。
で、神社と明神池のあいだを、国道425号線が通っている。
なぜなのかは、よく知らない。

まあ、静岡県の興津(おきつ)では、
清見寺(せいけんじ)の境内のどまんなかを
東海道本線が通っているし。
こういうことって、よくあるのかもしれない。

私は池神社に参拝してから、
明神池に行ってみた。
そこにも、ちいさな社があり、
鯉のえさを売っている。
えさ代は100円である。
「ふーん、鯉がいるのか。」
と思って、私は池のほとりに立ってみた。

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池のほとりのちいさな社

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鯉のえさ 100円

すると、鯉がいっせいに私の方を見て、
口をあけて、集まってくる。
人がえさをくれる、ということを知っているのだ。
で、催促していやがる。
うっ、こいつら、堕落してる。

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集まってくる鯉


でも、なんだか、この状況でえさをあげないと、鯉に、
「ケッ、ケチな人間だ。」
と、バカにされてしまいそうだ。
また、神域に棲む鯉なので、バチでもあたったらイヤだし。
仕方なく、私はえさをあげることにした。
えさ代の100円は、賽銭箱に入れることになっている。
財布のなかから100円を出し、賽銭箱に入れた。

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えさ代の100円

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鯉のえさ


箱のなかから、ビニールの袋に入ったえさを1つ、
取り出す。で、鯉にむかって、パーッとえさを投げた。

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争ってえさを食べる鯉たち



ということで、今回の記事のまとめであるが、
奈良県下北山村の国道425号線沿いにある
池神社というところでは、
鯉にえさをあげることができる。
それだけである。


それにしても、えさに集まってくる鯉って、結構、えぐい。
何重にも折り重なって、えさを吸い込んでいる。
意外と、どう猛な魚である。
からだを見ると、結構、傷ついているし。
「鯉も、生きていくのに必死なんだな。」
と思った。

私自身の人生をふりかえってみると、
こんなに必死になったことって、
なかったような気がする。
もちろん、自分なりに一生懸命やっている
つもりなんだけど、私という人間は、
どこか醒めたところがあって、
他人と争うのが苦手であった。
必死になって、他人を押しのけてまで
欲しいものを手に入れることって、
なんだか美しくない、と思ってしまうのだ。

ということで、いつも、人と争うことを
避けてきたし、他人が欲しがっているものに、
あえて興味を持たなかったところがある。

この鯉たちのように、みんなが欲しがるものに対して
もっと貪欲に、一直線にめざすべきだったかな、と思った。
まあ、もう引退して、年金生活に入ってしまったんだから、
いまさら、そんなことを考えても遅いけど。

なんだか、いろいろと考えさせられる鯉のえさやりであった。



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