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雄川(おがわ)の滝は、雨の日にはダメダメだった [旅情報]

鹿児島県の雄川の滝は、きれいなエメラルドグリーン
の滝つぼがあり、有名なところなんだけど、
雨の日にはダメダメだったね。


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雄川の滝 (2020年3月撮影)


コロナウィルスの流行と、それに伴う緊急事態宣言
が発せられるなか、オートバイや自転車を使った旅
が好きな人にとっては、非常につらい時期が続いて
いるよね。

ま、明けない夜はない。

感染者数も減少傾向にあるし、
5月になって気温が上がり、紫外線量が増えて
くれば、状況もかわるかもしれない。
あと、すこしだけ、がんばろう。


鹿児島県 大隅半島の先端にちかいところに、
雄川という、きれいな川が流れているんだけど。
この川には、小さな滝がある。
知ってる人は知ってるし、
知らない人は知らないんだけど。(そりゃそーだ)

ま、ぶっちゃけ、あんまり有名な
ところではない。


けれども、ある種の人たちには、
昔から、けっこう有名なところだった。
そう、写真を撮る人たちである。

なぜかというと、とてもフォトジェニック、
つまり、写真うつりがいいからである。
いまどきの若い人たちの言葉でいうと、
“インスタ映え”する、といったところか。

雄川の滝は、水の透明度が高く、
なおかつ、滝つぼの色がエメラルドグリーンなので、
誰が撮っても、それなりの写真になる。
それゆえ、写真雑誌や風景写真の撮影地ガイドに
よく紹介されていた。
ということで、アマチュア写真家のあいだでは、
わりと有名な撮影地だった。
とはいえ、一般の人々のあいだでは、
ほとんど知られていなかったけど。

そんな雄川の滝の名を一躍有名にしたのは、
大河ドラマ「西郷どん(せごどん)」である。
オープニングにおいて、ドローンで撮影された
雄川の滝が使われたからである。
たちまち、視聴者のあいだで、

「あの美しい滝は、どこにあるのか。」

と、話題になった。

そうして、雄川の滝の名が全国区になり、
大勢の観光客が押し寄せた。
現在は、そのブームが去り、すこし落ち着いて、
静かになったところである。

雄川の滝に行くのは、すこしむずかしい。
滝を上から俯瞰する展望台と、
滝の下にある展望台があり、
行き方がちがうのだ。

滝の下にある展望台に行くには、
鹿児島県道562号線に「雄川の滝」という標識が
あるから、そこをはいる。
途中、離合が困難な1.5車線くらいの区間が
すこしあるけれど、まあ、そんなに苦労せずに
遊歩道の入り口の駐車場に行くことができる。
ま、いまはカーナビがあるから、迷うことはないね。


大きな地図を表示
雄川の滝への地図


雄川の滝に行くには、駐車場から、
約1200メートルの遊歩道をあるく。
途中は、きれいな渓流であり、
アップダウンもそれほどないので、
なかなか、おすすめのコースである。

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遊歩道の入り口


雄川の滝の地形であるが、このあたりは
姶良火山、阿多火山などの火山がたくさんあり、
それらの火山が噴出した火砕流(かさいりゅう)
が堆積した台地、いわゆるシラス台地となっている。

滝は、そのシラス台地が雄川により浸食されて
できたものである。火砕流の台地は、水を含み
やすいので、滝の下部から、透明度の高い湧き水が
いくすじも出ている、という独特の風景となっている。

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滝の下部からの湧き水


雄川の滝は、晴れた日ならば、
誰でも、きれいな写真が撮れる。
行くとしたら、午前中が順光なので、
撮影には無難である。

けれども、私が行った日は雨であった。
水が濁ってしまって、滝つぼがきれいなエメラルド
グリーンに見えなかった。どうもダメダメだったね。

せっかく、東京から来たのに、と思ったけど、
滝が相手なんで、文句の言いようもない。
ま、写真なんて、こんなもんである。
また来ればいいさ。



ということで、今回の記事のまとめであるが、
雄川の滝は、アマチュア写真家のあいだでは、
むかしから有名なところであり、晴れた日ならば、
誰が撮っても、それなりの写真になる。
けれども、雨の日には、ダメダメである。


じつは、私が雄川の滝に来たのは10年ぶりであり、
2度めである。けれども、前回も天気が悪く、
いい写真が撮れなかった。残念である。
ぜひとも、リベンジしたいところだけど、
鹿児島県は遠い。
私が生きているうちに、もう一度、行くことが
できるかな、と思うけど。



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