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中型免許の限定解除をした その3 [ムダ知識]

ということで、中型免許限定解除の技能試験2回めである。


受験2回め
1回目の試験で失敗したのは、さすがにへこんだ。
試験官も、まさか、たった1メートルで試験が終わるなんて
思わなかったみたいで、びっくりしてたもんなあ。
今回は、半分くらいは走れるよう、がんばろうと思う。

私の番になり、前回と同じようにスタート。
最初のならし走行のとき、サイドミラーを見て、
路肩の見え方と間隔をチェック。
自分のからだの位置 (視点)と、クルマの左端の感覚を覚えた。
前回、初めて試験車に乗ったとき、当然のことながら、
チェックすべきだったよなあ。

けど、初めての受験、しかも、乗車順が1番だったから、
ちょっと緊張していたし、また、およそ20年ぶりにやるクラッチ操作
に集中してて、それどころじゃなかったもんな。

採点開始、スタート。
すぐに、一時停止。いきなりカックンブレーキになる。
「あ、すみません。エアブレーキのクルマに乗るの、
初めてなもんで。」

これは、言ってしまってから、まずかったかな、と思った。
試験官は黙っている。


で、安全確認して、発進。本で読んだとおり、
すぐにサードに入れる。
要するに、乗用車のローがセカンドで、
セカンドがサード、と覚えておけばいいんだな。
半クラッチは、あまり意識しなくてもいいみたい。
エンジンが大きいから、まわろうとする力が強く、
少しくらい、乱暴につないでも、エンストすることはないようだ。


で、最初の課題、路端停車をする。
道路の端の赤いポールの50センチ以内にクルマを停める、という
簡単な課題である。
サードで接近して、停止位置が近づくとセカンドに落とし、とろとろと進む。
で、サイドミラーがポールの手前、20センチに来たとき、停車。
ギアをニュートラルに入れ、サイドブレーキを引いて、
「停車しました。」
と告げる。
なんだ、簡単じゃん。文句ある?

すると、試験官は、なにも言わずに降りていって、
持っていた白い棒で、間隔を測る。
で、乗ってきて、
「バンパーの先端とポールの位置を合わせて、停車するように。」
と指示される。
アンダーミラーを見てみると、たしかに、バンパーの先端からは、
あと、50センチくらい、離れてていた。
はやくも、減点10である。
(´・ω・`)



再び発進。優先道路に出たところで、
時速50km、出すように、と指示される。
サードで思いっきりひっぱってから、4速に入れ、
さらに踏み込んだら、簡単に時速50kmが出た。
知らなかった。空荷のトラックって、案外、速いんだね。

減速して、サードに戻し、カーブを曲がる。
障害物をよけて、右折。
だいぶ、クルマに慣れてきたな、ワタシ。
だんだん、大きいクルマを運転するのが、楽しくなってきた。

しばらく走って、次の課題、クランク
本で読んだとおり、縁石から70センチくらいの間隔にクルマを誘導し、
カドの縁石が自分の肩の位置に来ると同時に、
ハンドルを切り始める。

ガクンッ

衝撃を感じたので、すぐにブレーキを踏んだ。
サイドミラーを見ると、あれ? 左の後輪が縁石に乗ってるじゃん。
ちゃんと、本で読んだとおりに、やったのに???

「試験中止ですか?」と聞いたが、試験官はなにも言わない。
言えない規則になっているんだろうな。
が、間違いなく、脱輪中で減点20。
路端停車の減点10とあわせて、試験中止である。

けれど、このまま、タダで終わるわけにはいかない。
なんとしても、この場で内輪差の感覚を覚えなければ。
そのまま前に進んで、もういちど、自分の感覚でハンドルを切った。
また、乗り上げてしまった。
次のカーブでは、ハンドルを切る時期をかなり遅らせた。
今度は、通過できた。

よし、わかったぞ!

ようやく、感覚がつかめた。
試験場の試験車は、ダブルキャブのロングボディーである。
だから、本に書いてあるやり方、縁石が自分の肩の位置に来たとき、
では、早すぎなのである。
さらにいうと、試験場のクランクの道幅は、本に載っている教習所の
写真よりもせまい。かなり遅めにハンドルを切り始め、
なおかつ、フロントのオーバーハングを積極的に使って、
向こうがわの縁石を運転席の下に入れるくらいでないと、
試験場のクランクは、通過できないんだ。

トラックというものは、実際に乗ってみて、はじめてわかったんだけど、
ハンドルの切れ角が乗用車とは比べものにならないほど大きく、
意外と小回りがきく。
そのぶん、ハンドルを切る時期を遅らせても、大丈夫なのである。
感じとして、自分のからだが70センチくらい、
クランクに入ってから、ハンドルを切り始めればいい感じである。(下図参照)

crunk16.gif
クランクでハンドルを切り始める位置


そんなの、合格した人の走りを見ていれば、わかるだろ、
とか言われそうだけど、私の場合、最初の試験では、乗車順が1番だったし、
2回目の試験 (つまり、今回) は、いっしょに乗った人が、
クランクを通過できずに終わった。
だから、わからなかったのである。
若干、不運だったな、ワタシ。

いずれにしても、この感覚がわかっていないと、
中型技能試験の最大の難関である 「隘路」 (あいろ) なんか、
絶対にできっこない。
内輪差の感覚をつかむためには、一度は通らなければいけない試練だった。
もちろん、最初から、まぐれでうまくいくにこしたことはなかったけどね。

試験が終わってから、試験官に、
「乗用車と同じ感覚で、ハンドル切ってたんじゃ、ダメですよ。」
と言われた。的確なアドバイスであろう。
「かなり遅らせて、ハンドルを切ったつもりだったんですが、
あれでも、まだ早いんですね。」
と言ったら、
「次回は、ちゃんと練習してきてくださいね。」
と言われてしまった。


ご注意

※この受験体験記は、2012年5月時点のものであり、
 筆者takの個人的な感想を書いたものです。
 技能試験の方法、採点基準は、刻々と変わっていますから、
 受験に必要な情報は、必ず、ご自身でご確認ください。
 本Blogに書かれた情報により、なんらかの障害が
 発生したとしても、takは責任を負いません。


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