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中型免許の限定解除をした その1 [ムダ知識]

米国出張から帰ったあと、仕事のスケジュールの都合により、
ヒマというほどではないのだが、やや時間の余裕のある状況
が続いていた。
「...免許でも取るか。」


私は1978年 (昭和53年)に普通免許を取得した。
ということで、現在は中型免許の所持者である。
が、免許証の表面に、「中型車は中型車(8t)に限る」
と書いてある。

この表記であるが、日本語として、おかしい。
ずっと前から、気になっていた。
正確に免許の条件を表現すると、
「中型免許で運転可能な車両は、車両総重量8トン未満、
乗車定員10名以下の中型自動車に限る」 であろう。
が、それだと長いということで、上記のような表現に
なっているものと思われる。
けれど、やはり、どう考えてもおかしい。

licence2.gif
私の運転免許証


この変な表記を、私の免許証から消したい。
そう思った。
そのためには、「中型免許の限定解除」をしなければならない。
すなわち、試験場で技能試験を受けて、合格することにより、
8tまでという限定条件を解除するのである。

限定解除をすることにより、車両総重量11t未満のトラックと
29人乗り以下のバス
を運転できるようになる。
が、私にとって、それは重要ではない。
私が11トンのトラックを運転することなんか、これからも一生、ないだろう。
また、バスを運転することも、まずないと思われる。
だけど、とにかく、私はこの 「中型車は中型車(8t)に限る」 という
変な表記を、私の免許証から消したかった。


ということで、私は一発試験の聖地、
警視庁府中運転免許試験場にむかった。
そして、3Fの技能試験の窓口に行って、
「中型免許の限定解除をしたいのですが。」
と申し出る。女性の係官は私に、
「トラックの運転をされるのですね。」
と確認する。
いや、トラックの運転をすることは、一生ないと思いますけど、
免許証の表面に書いてある、変な表記を消したいんです、
というのが、正直な答えだった。
けれど、それだと、変なやつに思われてしまう。
だから、「はい。」と答える。

すると、免許証のコピーを取られ、
「1階で眼の検査を受けてください。」
と言われた。早速、眼の検査である。

興味のない人にとっては、どうでもいいことだろうけど、
中型以上は、免許取得に必要な視力の条件がきびしくなる。
普通および二輪は、両眼で0.7以上、片眼でそれぞれ0.3以上だけど、
中型は、両眼で0.8以上、片眼でそれぞれ0.5以上
が要求されるのだ。
で、中型の限定解除を受験して、この条件をパスしないと、
中型免許がなくなり、下位の普通免許にされてしまう。

それなりに、リスクがあるのである。

私自身は弱い近視であり、運転するときは、
いつも、眼鏡をかけている。
眼鏡をかけないと、夜なんか、補助標識が見づらいし、
信号機の緑色の矢印がぼやけるもんな。
が、いまのところ、免許証に眼鏡条件は付いていない。
なぜかというと、更新のたびに、眼の検査を受ける直前、
思いっきり近くを見てから、つぎに遠くを見て、
ぐっと、気合いを入れるのである。
そうすると、瞬間的に視力が0.2くらい、上がるから。
今回も、なんとか、この方法で視力検査をパスすることができた。

つぎに、中型以上、および二種免許の受験者および所持者に課せられる
深視力という、独特の検査を受ける。
どういうものかというと、検査機をのぞくと、3本の棒が見え、
真ん中の棒だけが前後に動いている。で、
3本が一列になった瞬間、ボタンを押すのである。
なんで、こんなヘンテコな検査をするのかというと、
トラックの運転ではミラーを多用するため、
映った像だけで、距離感が把握できないと危険だからである。
はじめて受ける検査なので、うまくできるかどうか不安だったけど、
なんとか、一発でパスすることができた。

深視力検査は、バドミントンをやっていた人などは、
かなり正確にできるという。これから運転免許の更新の際には、
必ず、バドミントンをやってから行くことにしよう。

眼の検査を終えると、1700円の証紙を買って、
もういちど、技能試験の窓口に行く。
しばし、窓口で待たされたのち、技能試験の予約を取った。
そこで渡される受験票を持って、車両代1650円の証紙を買う。
要するに、1700円+1650円=3350円が、
1回の受験に必要な費用である。  ※2012年4月1日より、3100円に改訂

安いと思う。
10回受けても、3万円あまり。

教習所に行かず、試験が練習、という無謀な挑戦ではあるが、
10回くらい受ければ、そのうち合格できるのではないか。
私は自動二輪の限定解除で、府中試験場に7回も通った経験があり、
そういうのは慣れているから。(笑)

第1回目の受験は、3日後の午後にした。
そして、2Fの技能試験待合室に行って、
そこに貼ってあるコース図をみて、ひたすら覚える。
家に帰ってからは、「中型・大型自動車免許の取り方」という本を熟読し、
試験に備えることにした。
(つづく)

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中型・大型自動車免許の取り方


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