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自転車で群馬藤岡まで行った [その他自転車の旅]

54才の一般男子が、立川から自転車で北に向かったら、
群馬藤岡で日没になることがわかった。


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群馬藤岡駅にて


朝早く起きられたら、オートバイで遠出をしようと思って、
金曜日の夜、朝5時に目覚まし時計をセットして、眠りについた。
目覚めたら、午前9時30分であった。
また、寝坊である。

最近、こればっか。
(^^;

ま、べつに誰に迷惑をかけたわけでもないからかまわないけど、
こうも寝坊ばかりだと、さすがに、いやになっちゃうね。
現代人の生活は、約束を守ることで成立している。

 約束どおりの時間、および場所で、人に会う。
 約束どおりの期日までに、仕事を提出する。
 約束どおりの価格と品質で、仕事を完成させる。


簡単に言えば、それがいまの私たちの生活である。
また、法律を守ることはもちろん、
挨拶や言葉づかいなどのマナーをきちんと守って、
他人に不愉快な思いをさせないというのも、
現代人にとっての、基本的な約束のうちであろう。

そういう生活をしていると、やはり疲れる。
だから、休日には、余計な約束はしたくない。
そういった意味では、朝5時に起きてツーリングに出かけるというのは、
自分で勝手に決めたことであって、誰に約束したわけでもない。
だから、守らなくてもいいか。
どうしても、そうなってしまうよね。

まあ、それが自由というものだけど。
自由とは、拘束がない状態のこと。
現代人にとっての自由とは、すなわち、守るべき約束がない状態
のことをいうのだと、私は思う。


ま、それはともかく、オートバイで出かけるのはやめにした。
最近、仕事が忙しかったから、疲れているし。
そういう状態でオートバイに乗るのは、よろしくない。
ということで、今回は慢性的な運動不足を解消すべく、
自転車のトレーニングをすることにした。

さて、どこに行くか。

今回は北に行こうと思う。
え? なんでかって?
いや、ただ、なんとなく。(笑)

立川から北に向かって走って、行けるところまで行って、電車で帰ってくる。
それなら単純だから、余計なことを考えなくてすむし。
午前10時30分、出発した。


若いときなら、高崎あたりまでは、かるく行けたけど、
いまだと、日没までに行けるかな。
♪ でっきるっかな、でっきるっかな、さてさてホホー
と頭のなかで歌いながら、ペダルを踏む。

残堀川 (ざんぼりがわ=立川市内を流れる川で多摩川の支流)
に沿った自転車道を通って、箱根ヶ崎 (はこねがさき)へ。
さらに、JR八高線 (はちこうせん)沿いを北に進んで、
午後0時15分、西武池袋線の飯能 (はんのう)駅に着いた。

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飯能駅にて

この駅、首都圏の私鉄のなかでは珍しく、スイッチバックになっている。
そのまま進むと、入間川 (いるまがわ)にぶつかってしまうからである。
ふつうに考えると不便なんだけど、現在の西武池袋線は、
池袋始発の列車は、秩父行きの特急を除いて、すべて飯能どまり。
飯能で乗り換えるようになっているから、あまり支障はないようだ。

さらに北に進み、午後1時ごろ、高麗川 (こまがわ)に着いた。
飯能とか高麗といった変わった地名が多いのは、
このあたり、朝鮮半島からの帰化人が多く住んでいたからである。
日高市の中心に近いのだが、JRの駅名は高麗川のまま。
そのうち、日高市、あるいは武蔵日高 (北海道の日高に対して)に
改称されると思うけど。


軽く食事をして、さらに北に進む。
毛呂(もろ)、越生(おごせ)、都幾川(ときがわ)と、
関東に住んでいない人にとっては読みにくい地名がずらりと続いて、
小川町に着いた。
小川は古い町並みの残る風情のある町で、和紙の産地としても知られる。
今回、私は高崎をめざしていたので、
♪ でっきるっかな、でっきるっかな、さてさてホホー
と歌いながら、通り過ぎてしまったけど、
初めて訪れる方は、ぜひとも、ゆっくりと見て行くことをお薦めする。
ここから、国道254号線を、北に進む。
午後2時30分ごろ、JR竹沢駅でトイレを借りた。

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JR竹沢駅にて

ここから丘陵地帯になるので、若干の勾配区間がある。
が、11月13日の記事で紹介したように、ギア比を変更しているので楽勝である。
7%くらいの勾配であれば、ラクに登れるね。
午後3時、荒川をわたる玉淀大橋を通過。

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玉淀大橋で荒川を渡る

国道140号線との併用区間を通って、秩父鉄道をオーバークロスし、
再び、国道254号線に入る。
この交差点には横断歩道はなく、歩行者と自転車は、
100メートルほど下って、また登ってこないといけない。
歩行者とか自転車は通るんじゃねえ!、といわんばかりである。
私は面倒くさいから、クルマに混じって右折してしまったけど、
まあ、そのあたりは自己責任と判断で。

さらに北にすすんで、本庄市にはいる。
私の上の子は、大学のイベントで、ここから高田馬場まで、
まる2日かけて歩いた、とか言ってたけど、100kmくらいあるよね。
限りなく、無意味で非常識なイベントである。
まあ、なんの用事もないのに、立川から高崎をめざして、
自転車で走っている私が言うのもなんだけど。

午後4時。神流川(かんながわ)を渡って、群馬県にはいった。
が、残念ながら、そろそろ日没である。
交通量の多い群馬県の国道を、日没後、自転車で走るのは命がけである。
もう、85km以上、走ったから、バテてきたし。
ということで、ここでやめておくことにした。

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神流川を渡る


あーあ、しゃべっちゃった。じゃなくて、高崎に着けなかった。
10代、20代の頃の私なら、暗くなってもライトを点けて、高崎をめざしただろう。
けれども、いまの私は、安全を最優先して、やめておく。
このあたりが、若くなくなった、ということなんだろうな。

JR群馬藤岡駅に、午後4時10分ごろ、着いた。
なんとなく、愛らしさのある木造の古い駅舎であった。
残念なことに、上り列車が行ったばかりだったので、ゆっくりと輪行の準備をして、
午後5時08分発の高麗川行きの列車に乗って帰った。

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JR群馬藤岡駅の駅舎

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八高線のキハ110系で輪行

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今回走ったルート

●走行データ

  使用した自転車   ロード
  チェーンリング    52T-39T
  カセットスプロケット 11-32T(8段)


  総走行距離 約87km

 立川市内の自宅10:30→西武線飯能駅12:15→高麗川13:00
→JR竹沢駅14:30→玉淀橋(荒川)15:00→藤武橋(神流川)16:00
→JR群馬藤岡駅16:10




ということで、今回の記事のまとめであるが、
54才の一般成人男子が、立川から自転車で北に向かったら、
群馬藤岡で日没になることがわかった。

ま、もうちょっと早起きしたら、高崎までは余裕だね。
日の長い季節なら、前橋か渋川あたりまで行けそうだね。



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