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朝の女性専用車 [ひとりごと]

つい、うっかり、女性専用車に乗ってしまった。


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乗ってしまってから、「ああ、そうか。しまった。」と思った。
近くにいた女性にちょっとにらまれたけど、とくに注意や抗議を
されることもなく、次の駅で隣の車両に移って、ことなきを得た。

いやはや、まいったね。


女性専用車が登場したのは、たしか、京王電鉄が最初だったと思う。
まずは、深夜の電車に、女性専用車を設定したのであった。
ま、当時の京王電鉄は、はっきりとは言わなかったけど、
要するに、酔っ払い対策だよね。
酒に酔って、女性にからむような迷惑なおっさんから、
身を守ることができるように、女性専用車両を設けて、
男性を締め出したというわけ。
当時、私はそれはそれで効果的だろうな、と思ったものである。


その後、女性専用車は私鉄各社のほか、JRにもひろまったけど、
その運用は、各社によってまちまちである。
今回、私は、地下鉄東西線で女性専用車に乗ってしまったのだけど、
東西線の場合、朝7時から9時まで、西船橋から大手町方面に
運転される列車にだけ、女性専用車が設定される。
私の場合、立川に住んでいるので、そんなに朝はやい時間帯に
東西線のその区間に乗ることは、めったにない。
ということで、つい、うっかりミスをしてしまったのであった。


ところで、夜遅くに女性専用車が設定される理由は、
それなりに理解できるけど、朝の時間帯に女性専用車が
設定される理由は、これまで、私にはよくわからなかった。
痴漢対策としての効果はうすいと思うし。
だって、すべての女性が、女性専用車に乗れるわけではないから。


今回、うっかり乗ってしまって、初めてわかったんだけど、
要するに、電車のなかで化粧をする女性が多い
からなんだね。朝の女性専用車は、むっとするような化粧品の臭いに、
満ち満ちていた。

そうか、そういうことだったのか!


とくに車掌室の前は人気があって、棚のようになったところに
化粧品の瓶をならべている人がいたな。
髪をゴムでまとめて、化粧に専念する人もいた。
ほとんど、女子トイレみたいな感じだったな。


女性が電車のなかで化粧をすることについては、
私の世代にとっては、非常に違和感がある。
正直いって、人前で着替えているのと変わらないと思うんだけど、
まあ、それについては、時代の流れだから、とやかく言うまい。
けれども、化粧品の臭いについては、苦情が多いだろうと思う。

いちど、私の隣にすわった女性が化粧を始め、
ファウンデーション、リップスティック、アイシャドーを塗ったあと、
最後にマニキュアを塗りだしたことがあったけど、
あのときは、まいったな。
私は、あの揮発性溶剤の臭いが苦手である。
次の駅で降りて、他の車両に移ろうかな、と思ったとき、
前の席のおっさんが、いきなり

「おい、そこの女! 電車んなかで、
そんなもん、塗るんじゃねえよ。
くせえだろーが!」
と言った。

その女性は、むっとしていた。まあ、おっさんの言い方にも
問題はあるけど、私は心のなかで、
「そうだ、おっさん。よく言った!」
と思っていたな。(笑)

女性が逆ギレしたらいやだから、次の駅で降りたけど。

ま、とにかく、化粧品の臭いが苦手という男性は多いし、
朝の通勤時間帯に化粧をする女性に対しては、
それなりに、苦情が来ていたんだろう。
だから、女性専用車だったんだね。



ということで、今回の記事のまとめであるが、
朝の女性専用車は、電車のなかで化粧する忙しい女性のための
“化粧専用車”なのであった。
日常生活のなかで、わからないことって、意外に多いものだよね。


え? 今回の記事が、どうして、旅とオートバイが好きな人にとって、
読むとタメになるのかって?
ま、地方から出てきた旅人は、女性専用車なんて知らないと思うから。
間違って女性専用車に乗ると、とりわけ、すっぴんからの途中段階の
女性たちからにらまれるから、注意しないとダメだよ、ってことだね。
(^^;A



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