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第二東名は別料金にすればいい [ひとりごと]

昨日、ワケのよくわかった友人とお茶を飲んで思ったのだけど、
第二東名は、別料金にすればいいと思う。


久しぶりに、友人と会って、お茶を飲んだ。
彼は、私よりも2才年下なんだけど、ワケのよくわかった人間であり、
私にとっては、池上彰さんとともに、この社会で起こっている事象を
解説してくれる、貴重な情報源となっているのである。

で、たまたま、第二東名のことが話題になった。
第二東名の総事業費は約7兆円。
50年で償還するとして、だいたい、年間3000億円になる。
これを、第二東名を利用する人だけで負担すればいい、というのが、
私とその友人の共通の見解であり、今回の記事の主旨である。



それを論ずる前に、そもそも、第二東名がいかに巨大で、
ムダな事業なのかを明らかにする必要があるよね。
以下の図は、独立行政法人 日本高速道路保有・債務返済機構
(以下高速道路機構)の貸借対照表である。


BSS.GIF

こういうのを見ると、とたんに、「オレは数字が苦手だから。」
とか言う人がいるけど、べつにむずかしくはない。
右側には、「どうやってお金を集めてきたか」が、
左側には、「そのお金を、なにに使ったか」が書いてある。

え? わからないって。
(^^;

そんな人のために、簡単に解説すると、
「42兆円ほど借金してきて、そのほとんどを
道路をつくるのに使いました。」
と書いてある。そりゃそうだよね。(笑)



で、損益計算書なんだけど...。

PL.GIF

これも、財務諸表を見慣れていない人のために、簡単に解説すると、
「高速料金などにより、1.8兆円ほどの収入が
ありましたけど、そのうち1.5兆円を借金の返済
のために使いまして、儲けは2900億円ほどです。」

と書いてある。


要するに、これまで高速道路をつくるのに使った借金が42兆円ほどあって、
それを毎年1.5兆円ずつ返している、ということになっている。
このままのペースでいけば、45年くらいで、利息も含めて、
すべて返済できそうだよね。



で、第二東名なんだけど、総事業費が7兆円ということだけど、
実際には、そんなものでは、とても収まらなくて、
だいたい、9兆円から10兆円前後になると思われる。
もっと増えるかもしれないけど、まあ、それはともかく。
ということで、現在、42兆円である高速道路機構の借金は、
52兆円に増える。

で、第二東名の年間の返済額が約3000億円だから、
高速道路機構としては、現在、1.5兆円である年間の返済額が
1.8兆円に増えることになる。

ということで、第二東名が開通したら、高速道路料金は、
だいたい2割くらいの値上げをせざるを得ない。
ちょっと計算すれば、誰でもわかることだよね。



ということで、今回の記事のまとめだけど、
第二東名が完成すれば、現在の高速料金は、おおよそ2割ほど
値上げしなければならなくなる。

公共事業を論ずるにあたって、「財源などは、なんとかなる。」などと
言う人がいるけど、実際には、財源がなければ、なんとかなるどころか、
どうにもならない。
要するに、借りたお金は、必ず返さなければいけないから。
それは国であっても、個人でハーレーを買った人であっても、
基本的には、なにもかわらない。
国は、借りたお金を60年以内に返済しなければいけないし、
個人は、ハーレーの代金を150ヶ月のローンで返済しなければいけない。
それが、この世界のお約束なのである。
高速道路の無料化に限らず、財源の裏付けがない約束は、
すべてウソということだね。



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