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WILLCOM 03を使っているのだが [ムダ知識]

PHSのユーザーで、かれこれ半年くらい、WILLCOM 03を使っている。
ということで、今回はそのインプレ。


03.JPG
WILCOM 03  出所:シャープ


まずは、WILLCOM 03の概要であるが、Windows Mobile6.1が搭載された
スマートフォンである。
スマートフォンのOSというと、シンビアン、RIM、Windows Mobile、
あるいはiPhoneに搭載されたMac OS Xという選択だけど、日本においては、
Windows Mobileというのは、少数派であると思われる。

けれども、Windows Mobileのすぐれているところとして、WindowsPCとの
連携にすぐれているところがあげられる。(当然ではあるが...)
たとえばWILLCOM 03では、WindowsPCとスケジューラーとアドレス帳を
共有でき、なおかつ、いつでも同期をとることができる。
個人的には、この機能だけで、
「WILLCOM 03を買ってよかったあぁぁぁー。」
と思っているのだが。

現在では、多くの方は自分のスケジュールとアドレス帳は、パソコンで管理している
ことだろう。となると、外出中にパソコンがないと、誰にもメールで連絡をとることが
できないし、スケジュールの確認もできない。その人がどんな仕事をしているか
にもよるけれど、私の場合、それでは仕事にならないのである。


パソコンで管理しているスケジュールとアドレス帳を、外出先に持ち出したい
とういニーズは、私には昔からあり、Windowsが普及する前には、
NECのモバイルギア(MC-K1)を持っていた。

あれは、よかったな。

mk.jpg
NEC モバイルギア(MC-K1)  出所:NECフロンティア


当時、私はPC9800シリーズを使っていたから、モバイルギアステーション
というソフトで、スケジューラーとアドレス帳の連携をとることができた。
そのほか、テキストエディターと簡単な表計算もできたから、
必要にして十分であった。乾電池2本で、10時間は動いてくれたし。

ほんと、なーんにも言うことはなかったなあ。

オートバイのツーリングに、モバイルギアを持って行ったこともある。
高山の駅前のベンチで、仕事のメールをやりとりし、30分くらいかけて、
簡単なレポートを書いて、メールで送ったこともあったな。
スケジューラーとアドレス帳のほか、メーラーとテキストエディターがあれば、
どこでも仕事なんて出来てしまう。私にとっては、それさえあればOKなのである。
要するに、私にとってのPDAとは“小さなパソコン”なのである。
(ここんとこは、大きなポイントである)



それからの私は、PDAとパソコンと携帯電話のあいだを、行ったりきたりした。
そうして、語ろうとしても語りきれない変遷を経て、WILLCOM 03にたどりついた
というわけ。(笑)
WILLCOM 03は、いってみれば、究極の「小さなパソコン+携帯電話」である。
同じスマートフォンであっても、iPhoneは、データストレージ+ビューワー+携帯電話
のようなシステムであり、その性格は、根本的に異なると思うのだ。


ということで、前置きが長くなったけど、WILLCOM 03の具体的なインプレに入ろう。

私自身は、WILLCOM 03の機能のうち、日常的にはメーラーとPIM(スケジュール、
アドレス帳など)とテキストエディターの機能くらいしか使っていない。
この3つについては必要にして十分だし、前述のようにWindowsPCとの連携が
すぐれているから、なにも言うことはない。非常に満足している。


WILLCOM 03の売り物のひとつであるOfficeMobileについては、
私の場合、ExcelとWordのファイルを開いてみて、内容を確認する
だけである。そうして、メールでコメントを返信する、くらいの使い方
しかしていない。けれども、私にとっては、とりあえず、それで十分である。

そもそも、私の場合、普通のノートパソコンであっても、
それくらいの機能しか使わない。だから、よりサイズの小さいWILLCOM 03で、
それ以上のことをやる必要性がないのである。
そういった使い方にわりきるならば、WILLCOM 03は必要にして十分。
強力な威力を発揮してくれるといえよう。


ブラウザについては、Opera Mobile 9.5が搭載されている。
ただし、実際問題として、3インチというちっこい画面とPHSの64kbpsという
速度で、現在の画像の多いWebページを見たりするのは、現実的ではない。
私がブラウザを使う時というと、Navitimeの乗り換え案内とか、
あるいはJRとか、飛行機などの予約サイトを使うときくらいである。
あと、たまに楽天トラベルで、ビジネスホテルの予約をするくらいか。
その程度の使い方であれば、WILLCOM 03のちっこい画面と、
64kbpsのスピードであっても、十分に使えると思う。


無線LANも内蔵されていて、こちらは相当に速い。
私の場合、家の中は無線LANだし、マクドナルドなどに行って、
Mobilepointにアクセスすることもある。まあ、いずれにしても
WILLCOM 03のちっこい画面では、大したことはできないけど。


手描き文字入力機能については、最初は、面白がってやっていたけど、
すぐに使わなくなった。キーボードで入力した方が、圧倒的に速いから。
ちなみに、WILLCOM 03のQWERTY配列キーボードは、日本語の入力に
関しては圧倒的に速い。携帯電話の10キーなどとくらべて、その速度は、
まったく比較にならない。
そもそも、携帯電話の10キーで日本語を入力するのは、誰がどう考えても
無理がある。あれで、猛スピードで日本語を入力している女子高生をみると、
すごいとは思うけど、はっきり言って、異様である。



その他の機能については、私自身はほとんど使わない。
だから、正直いって、よくわからん。
すんません。こんなインプレ記事で。
(^^;

デジカメ機能は、この機能が強化された携帯電話にくらべたら、
ほとんどおもちゃである。これで満足する人はいないだろう。
音楽とか動画の再生については、Windowsメディアプレイヤーが付いているけど、
そもそもWILLCOM 03で音楽を聴いたり、動画を見たりする人なんかいないと思う。
そういう人は、iPhoneを買うべきである。

電子辞書の機能についても、こんなもん、まず使わないだろう。
手書きチャットは、やったことがない。なんか、面白いことでもあるのだろうか。
ワンセグも見ない。そもそも、私は家でもテレビって、ほとんど見ないし。
いずれにしても、WILLCOM 03のアクセサリ機能は、オマケの域を出ない。
あまり期待しないほうがいいだろう。


意外と使えるな、と思ったのは「名刺リーダー」である。
結構な精度で、名刺に書いてある情報を読み取って、
アドレス帳に登録してくれる。
まあ、私にとっては、名刺に書いてある情報のうち、必要なのは
電話番号とメールアドレスくらいだから、べつになくてもいいけど。
けれども、営業などをやっている人は、あれば便利だろうな。


電話機能については、あくまでもPHSということで、それなりである。
ま、東京都内および大きな都市、幹線道路沿いであれば、たいがい通じるから。
私の場合、ふだんは、ほとんど東京都内にいるから、それで十分である。

週末、オートバイに乗っているときはどうか。

高速道路や幹線国道沿いでは、だいたい使える。
都市部では、よほどの田舎に行かない限り、だいたい使える。
山奥では、まったく通じない。そりゃあもう、当然である。
なんたって、PHSなんだから。
けれども、週末に、山奥でひとりでキャンプをしているときにまで、
電話をする必要があるのだろうか。
私は、さすがにそれだけはカンベンしてほしい、と思うのである。
私にとっては、町に下りてきたときに、メールをチェックできれば、
それで十分である。

あくまで可能性としてのハナシであるが、山奥の道を走っているときに、
交通事故を起こして、救急車を呼びたいと思うときには、ちょっと困る。
ま、そのときはそのとき。
そもそも、オートバイで事故を起こしておいて、自分で救急車を呼べると
思うのは楽天的にすぎる。また、山奥だと、ふつうの携帯電話も通じない
ことが多い。だから、たとえ携帯電話を持っていても、大して状況は変わらない。
ま、せいぜい、気をつけて走るしかないのである。
どうしても不安だというなら、別にプリペイド携帯を持つといいだろう。


もちろん、欠点もある。
いちばん気になるのは、ナゾのフリーズ。(笑)
なんだかわからないけれど、たまにフリーズして、動かなくなる。
最初の頃は、「さすがにWindowsだなあ。」と思ってあきれていたけど、
最近では、もう慣れてしまった。

それと、バッテリーの持ちの悪さ。
ぶっちゃけ、早朝から深夜までは持たないもんなあ。
私の場合、出張とか長時間の外出のときは、ACアダプタを持っていく。
でもって、バッテリーが弱ってきたときは、コンセントを探すのである。
まあ、近ごろは、マクドナルドの店内とか、新幹線の車内、待合室とか、
あるいは漫画喫茶とか、いろんなところでコンセントが使えるから、
ほんと、助かるけれど。

余談であるが、コンセントといえば、意外と穴場なのは、電車の中である。
E231系、つまり、東海道本線や横須賀線の新型電車などでは、
車両の連結器がわの壁に、コンセントがある。
あと、普通列車のグリーン車とか。
あれって、使っていいのかどうかはわからないけれど、
まあ、あるんだからいいんだろう、と思って、私は使わせてもらっているけど。


ということで、本日の記事のまとめであるが、
WILLCOM 03は、いってみれば究極の「小さなパソコン+携帯電話」であり、
そういったものを求めている人にとっては、非常に便利なものである。


「ださい、使えない」というイメージを持たれているPHSであるが、
実際には、携帯とくらべてほとんど遜色はない。ていうか、むしろ優れている
ところも多いのである。
なんたって、料金が安いもんな。
私の場合、月々3880円の「新つなぎ放題」という定額料金を契約しているので、
パケット代を気にしたことはない。
他社携帯への通話料も、13.125円/30秒だから、めちゃ安である。

ということで、私の周囲には、わりとPHSの愛用者が多いのである。
出会い系サイトでもやる人だと、ユーザー数が少ないPHSは使えない
かもしれないけど、そうでない、電話とかメールといった基本機能を使う
のであれば、必要にして十分である。



ちなみに、仕事で使うスマートフォンというと、なんといっても、
BlackBerryがメジャーな存在である。けど、あれって、大企業における
システムのクライアントとして使うならともかく、ふつうに使うには、
キーボードが使いづらいよね。
英語だけならともかく、とりわけ日本語を入力するのは厳しいと思う。
まあ、メールからスケジュール管理まで含めて、すべて英語でやっている
という人ならともかく、私のように、日本語環境が必須の人には、
やはりちょっと...、という感じではある。



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