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廻り目平キャンプ場 [ツーリング情報]

長野県の川上村に、廻り目平(まわりめだいら)キャンプ場
というところがあるのだけれど。


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廻り目平キャンプ場の白樺の新緑


長野県の川上村は、信濃川(千曲川)の源流のある村として
有名である。そして、最上流部の支流、金峰山川の源流付近に、
廻り目平キャンプ場がある。
標高は、約1600メートルと高く、この時期(5月~6月)は、
とてもさわやかであり、キャンプ場内にひろがる白樺林の新緑が、
まぶしいほどの美しさである。


廻り目平キャンプ場は、登山、とりわけ岩登りをやる人にとっては
有名な存在である。キャンプ場からも、高さ200メートルくらいの、
垂直に近いガケを登っている人が、よく見える。

落ちたら、確実に死ぬ。

まあ、もちろん、落ちないような装備で登っているのだろうけど、
見ているとハラハラするので、私はなるべく見ないようにしている。

また、「ボルダリング」というスポーツのメッカでもある。
キャンプをしていると、チョークバッグを腰につけ、幅1メートルくらいの
マットレスを持って、山の中に入っていく人を、よく見かける。
ボルダリング(Bouldering)とは、2メートルから4メートルくらいの
岩(=Boulder)を、確保なしで登るスポーツである。

このあたりは、古い花崗岩の地質なので、ちょうどそれくらいの岩が、
ごろごろしているのだ。古い花崗岩というのは、節理にそって、
いくつものわれめができるので、手をかけやすい。
まさに、ボルダリングに最適なのである。
というわけで、廻り目平キャンプ場は、利用者のほとんどが
岩登りやボルダリングをする人たちである。


私自身は、とくに岩登りやボルダリングなどはしないのだが、
廻り目平キャンプ場を、とても気に入っている。
理由は、白樺の林がきれいだからである。
とりわけ、きれいだなと思うのは、新緑の季節。
新緑が美しい樹というと、まずはブナ。そして、白樺であろう。
ブナの新しい葉っぱは、色は地味なのだけど、とても薄い。
だから太陽の光をよく通す。ということで、ブナの新緑の下にいると、
淡い緑の光につつまれるようである。

それに対して、白樺の新緑は、葉はそこそこに厚いけど、
色は鮮やかな緑である。だから、白樺の新緑の下にいると、
キラキラと輝くような緑の光に、つつまれることになる。
どちらがいいかは、その人の好み、気分、性格、あるいは体調や、
それまで歩んできた人生が明るいか、暗いか、などにもよるだろう。
だから、うっかりしたことは言えないけれど、私は、白樺の新緑の
ほうが好きである。

その白樺の新緑を、久しぶりに見たくなった。

2009年5月30日土曜日、私は子どものデミオを借りて、
リアル友人のmicyu氏、釣り友のmaki氏とともに、
中央自動車道を西に走っていた。
須玉インター(すたまである。濁らない)で降りて、塩川を遡る。
micyu氏は、自転車での峠越え(パスハンティング)をするというので、
信州峠の手前で、DAHONとともにドロップ。
maki氏と私は、近くの沢で、イワナ釣りをした。
maki氏は4匹上げ、私は1匹を上げたものの、3匹バラした。

makiさん、私はまだ全然、本気を
出していませんからね。

(TΔT)


その後、ナナーズで買い物をして、廻り目平キャンプ場に向かう。
白樺の新緑は、まさに見ごろであった。
木の下で、新しい葉っぱを見上げると、幸せな気分になる。
翌朝は、私にしてはめずらしく、早く起き、白樺の林のなかを散歩した。
あいにく、曇りがちであったけど、薄日がさした瞬間、
からだが、あざやかな緑に染まった。



ということで、今回の記事のまとめであるが、
長野県川上村の廻り目平キャンプ場は、登山をやる人に
とってはもちろん、白樺の新緑のなかで、すごしてみたいと
思われる方にとっては、最適である。機会があれば、ぜひとも
出かけてごらんになるといいだろう。


廻り目平キャンプ場で一泊したのち、私たちは、近くにある
増富ラジウム鉱泉に行った。源泉(35℃)のなかに、
長い時間、浸っていると、私のなかにたまっていた悪いものが、
全部出て行ったような気がした。

出て行った悪いものは、お湯のなかに溜まらず、流れて行った
はずである。源泉かけながしだから。
ということで、私のなかの悪いものは、いまごろは塩川を流れているに
違いない。(笑)


リンク
金峰山荘 (廻り目平キャンプ場)
(財)川上村振興公社
増富ラジウム峡観光協会



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