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ブレーキ関連のゴム部品の交換 [オートバイの話]

ブレーキホース、シール類など、ブレーキ関連のゴム部品を交換した。

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ブレーキホース


クルマとかオートバイには、多くのゴム部品が使われている。
そして、ゴムというものは、必ず劣化するものであるから、
定期的に、交換しなければならない。

私は、もう30年以上もクルマとオートバイに乗っているけれど、
自分でメインテナンスとしてやってきたことは、主として、
オイル、クーラント(冷却水)、ブレーキフルードといった液体関係と、
ゴム部品の交換だけである。こういったものは、必ず劣化する
ものだから、早めに交換しなければならない。
逆にいうと、それさえやっていれば、現在のクルマとかオートバイ
といったものは、めったなことで壊れるものではないのである。


ゴム部品のなかで、とくに重要なのは、ブレーキ関連のゴム部品。
これらは、乗り手の生命に、直接かかわるものであるから。
ホンダのサービスマニュアルを見ると、

ピストンシール、ダストシールは2年ごと
ブレーキホースは4年ごとに交換すること


と書いてある。
つまり、シール類については車検ごと、ホース類については
2回目の車検ごとに、すべて交換することが指定されているのである。
まあ、まともなオートバイ屋さんであれば、いちいち言わなくても、
こういったものは、車検のときにちゃんと交換してくれるものであるけれど。
私はユーザー車検派なので、こういった部品は、いつも、自分で交換している。

今回、半年ぶりにCB750に乗ろうとして、チェックすると、ブレーキホース
の表面は白くなっていて、劣化していた。まだ、ひび割れはなかったけど。
そこで、ブレーキホースを全部交換。ついでに、シール類も全部
交換しちまおうというのが、今回のミッションなのである。


前置きが長くなったけど、実際の交換作業である。
詳しい交換の方法などに興味がある方は、サービスマニュアルや
メインテナンス関連の本を読んでいただくとして、ここでは、
作業のポイントだけを記すことにする。


作業のポイント

1.ブレーキホースの交換については、要するに、はずして付け替えればいいだけのハナシである。が、ホースを外すと、当然のことながら、ブレーキフルードがこぼれる。こぼれたフルードが塗装面に付くと塗装を痛めるから、注意が必要である。

2.ホースと同時に、密閉のためのワッシャーも、必ず交換することが指定されている。

3.ブレーキホースボルトの締め付けトルクは、2.5~3.5kg-mと指定されている。トルクレンチが欲しいところであるが、要は、あまり強く締めすぎないように、注意することである。

4.ピストンシールとダストシールは、ブレーキのピストンを外したところにあるリング状のゴム部品である。セットでたかだか200円くらいの小さな部品であるが、ここからブレーキフルードが漏れたらおしまいである。傷つけないように、十分、注意したい。

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ダストシールとピストンシール

5.ブレーキフルードには、グリコール系のものと、シリコン系のものがある。国産車だと、ほぼ100%、グリコール系のものが使われていると思われるが、輸入車の一部にはシリコン系のものが使われている車種があるので、注意が必要である。



そんなところであろうか。
とりわけ、グリコール系とシリコン系のブレーキフルードは
混ぜることができないので、注意が必要。ハーレーなどに乗って
おられる方は、ブレーキフルードは、お店で交換するようにした
方がいいだろう。

最後に、ブレーキのエア抜きをして終わり。全部、交換するのに、
ほぼ半日かかってしまった。が、これで安心して走れるのだから、
まあ、この手間ひまは仕方がないだろう。

air2.jpg
エア抜き



ということで、今回の記事のまとめであるが、
ブレーキのホース、シール類の交換は決してむずかしくないし、
また、ゴム部品というものは、必ず劣化するものだから、
指定された期間ごとに、確実に交換したいものである。

恐縮だけど、いちおう、決まり文句だから。
この記事を読んで、あなたがブレーキホース、シール類の交換
をしたことにより、オートバイが故障したり、あるいは、あなたが
ケガをしても、takは責任を負いません。


おまけ

作業を終えると、カマキリが遊びに来た。
10月中旬だというのに、カマキリがいるとは...。
やはり、温暖化がすすんでいるのかなあ。

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