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北岳に登ってきた 2 [旅情報]

北岳に登ってきた。その続き。


(上の地図は、マウスによる拡大縮小、移動ができます)


出発する前の準備について。
全くの登山初心者、しかも中高年である私にとって、
北岳に登るには、それなりの装備が必要である。
経験のなさを、装備でカバーする必要があるからだ

しかしながら、装備の総重量については、30リットルの
ザックに入る範囲で8kg以内 (水、食糧を含む) と決めた。
いろいろと実験してみたのだが、登山初心者、しかも
中高年である私にとっては、それ以上の重量の荷物を
背負って、20度近い急坂を登るのは困難である、という
結論に達したからである。

ということで、装備は徹底的に絞り込まなければ
ならない。まずは、小屋泊まりにすることにして、
テント、シュラフは持っていかないことにする。
万一、道に迷ってしまった場合のために、いつもは
ナビとして使っているGPS受信機迷WANを持って
行くことにした。迷WANの経度と緯度、標高を表示
する機能を使うのである。
 


迷WANの経度、緯度、高度表示機能
※肩の小屋にて計測。ちゃんと3011メートルを示している。
 
 
正確な位置がわかっても、地図がなければしようがない。
2万5千分の1地形図に、経度、緯度ともに10秒ごとに
線を引いて、持っていくことにした。
ガーミンなど、携帯GPSが流行であるが、情報量の点で、
2万5千分の1地形図に勝る地図はないから、この方法は
手軽だし、それなりに有効であると思う。


2.5万分の1地形図に10秒ごとに線を引いたもの
 
 
GPSについては、最初、私は携帯電話のGPS受信機能
を使おうと思っていたのだが、自宅で実験してみたところ、
3回測位して、3回とも結果が違っているうえ、最大で1km
くらいの誤差が出た。

まるで使えない。 (-_-;

どうも、携帯電話のGPS受信機能とは、本当に衛星の電波
を拾っているのではなくて、最寄の基地局の位置から
判断しているっぽい。これって、詐欺ではないかと思う。

けれども、携帯電話は現代の登山には、必需品である。
通信事業者にもよるけれど、見通しのいいところでは、
通じる可能性は高い。非常の際の通信手段として、
携帯電話は、きわめて有効である。

※実際、今回、私は北岳山頂から、家族に写真を添付したメールを送信している。
 
 
カメラについては、35ミリ版のコンパクトカメラに
リバーサルフィルムを入れて持っていくことにした。
本当は6×9センチ判で、山頂から見える富士山を
撮ってみたい、と思っていたのだけど、私の持っている
フジの6×9センチ判カメラの重量は3kgちかい。
それが、私のヒザと腰にもろにかかってくるのである。
あきらめざるを得なかった...。

コンパクトカメラの画質については、もちろん落ちる。
けれども絞りを最小にして写せば、まあ、大丈夫だろう。
「絞りきりで写せば、ツァイスだろうが、ニッコールだろうが、
ガラス玉だろうが、なんだっていっしょ。」
そう自分に言い聞かせて、あきらめることにした。
同じカットを0.5段きざみで±1段、つまり5枚撮ることにして、
露出計も置いていくことにした。
山は逃げないし...。どれか当たるだろう。
 

トレッキングシューズとザックについては新調した。
山にくわしい友人に、買い物につきあってもらい、
アドバイスをもらった。
シューズは、それなりの強度が必要なことはもちろん
だけど、ソールなどの感触も確かめて、納得したものを
購入した。ザックも重要である。近年のザックの進歩は
著しく、背負いやすさとともに、上半身の動きやすさが
確保されており、疲労の軽減に大いに役立った。
 
新調したザックとシューズ

(長くなったから次回につづく)



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