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立川名物① 「雨のステイション」歌碑 [ツーリング情報]

私の住む立川の名物の紹介。
第1回は、JR西立川駅前にある
松任谷由実(荒井由実)の名曲、
「雨のステイション」の歌碑である。


JR西立川駅と雨のステイションの歌碑
 
 
私の住む立川は、多摩の中心である。
そして、多摩出身のスーパースターというと、
なんといっても松任谷由実(荒井由実)である。
彼女は八王子の老舗呉服店の家に生まれ、
多摩美術大学に通い、1972年にデビューした。
根っからの多摩人なのである。
 
「あれ? 湘南出身じゃないんだ。」と思ったあなた。
多摩をバカにしていませんか?
(-_-#
 
 
1956年生まれの私は、もろユーミン世代であり、
また、デビューアルバムの「ひこうき雲」を聞いて以来、
彼女の大ファンである。
その私が、とくに好きな曲のひとつに、
「雨のステイション」がある。
3枚めのアルバム「コバルトアワー」のなかに
収録されている曲だ。

 ♪ 雨のステイション 会える気がして
  いくつ人影 見送っただろう

という歌詞には、人が人を恋する気持ちの
すべてが言いつくされているような気がする。
とくに旅のことを歌った歌詞ではないけれど、
ツーリング途中、雨に降られ、無人駅で
雨やどりをしているときなど、
私はこの歌詞が頭に浮かんでくるのである。
 
で、雨のステイションとは、どこの駅なのか。
 
歌詞のイメージからすると、どちらかというと
小さめの駅だけど、ちゃんと雨をしのげる駅舎があり、
そこからすぐに町の通りが見える。
ツバメが飛んでいるくらいだから、ビルの多い
都心ではない。自然がよく残っている感じの、
こじんまりとした町である。
列車は頻繁に来る感じではないけれど、
かといって、1本、やりすごしてしまうと、
何時間も待つというほどではない。
だいたい10分から15分間隔で電車が来る。
...そんな感じである。

ということで、私のなかでは、なんとなく、
東急大井町線とか、京王井の頭線あたりの駅
のような気がしていた。
東急大井町線の上野毛駅には、ユーミンが通っていた
多摩美術大学があり、井の頭線の三鷹台駅には、
やはり高校時代をすごした立教女学院がある。
 
ところが意外なことに、雨のステイションは
JR青梅線の西立川駅であるという。
このことは、ユーミン自身がエッセイ「ルージュの伝言」
のなかで、はっきりと語っているので、確実である。

...なんだか、がっかりである。
 

立川に住む私でさえ、なにも、こんな駅でなくたって
いいのに、と思ってしまう。
現在の西立川駅は、昭和記念公園の最寄り駅に
なっており、近代的な橋上駅に改装されたけど、
1970年代の頃は、米軍立川基地の西のはずれにあった
小さな駅である。
基地への貨物の引き込み線だけが目立つ、
それこそ、なにもない駅であった。
駅舎なんか、あったっけ...。

ま、ともかく、雨のステイションは西立川駅なのである。

たとえ事実であったとしても、そんなこと書いて
欲しくなかったなあ。
そんな駅で、会えるかどうかわからない恋人を
待ってないで、さっさと青梅線に乗ってウチに帰れよ、
とか思ってしまう。
 

しかも、現在の西立川の駅前には、
なんと「雨のステイション」の歌碑が建っているという。
西立川でがっかりのうえ、さらに歌碑である。
なんでも、歌碑を建てることについては、
本人は非常にイヤがったのだそうだ。

そりゃ、そうだろう。

けれども、彼女はJR東日本のCMに
「やさしさに包まれたなら」などの曲が採用されている
ので、断りきれなかったのだと思う。
そういうものだけに、この際だから、見に行ってみよう
と思った。

西立川駅の東口から陸橋をわたって、
昭和記念公園のゲートとのあいだにある小さな広場に、
ぽつんと小さな歌碑がある。
歌碑は本人自筆ということである。
水性ボールペンかサインペンで書いたような、
太さに変化のない文字であった。

意外と女性っぽい、きれいな字だな、と思った。

なんとなく、もっと男っぽい、ざっくばらんな
感じの字を書く人のような気がしていたのだが。
いや、ただ、なんとなくだけど...。
 

 
本人自筆の歌詞
 
 
私のほかには、歌碑を見ているような人はなし。
ひっそりと忘れ去られたような存在であった。
 
それだけ。
 
山手のドルフィンとか、茅ヶ崎のゴッデスのように
有名ではないけれど、まあ、ユーミンのファンならば、
一度くらい、見ておいてもいいかもしれない。
...あんまり、おすすめしないけど。

ということで、立川名物の紹介の第1回であるが、
なんだか、あまりパッとしなかった。
第2回はあるのか?
(^^;