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ツーリングライダーの便利ツール その3 [オートバイの話]

前回に続き、私がロングツーリングの時に持っていく便利ツール
について、お話をさせていただくことにする。
第3回は、検電テスターについて。

 

検電テスター(自作)
材料費 約100円
※市販の製品は約700円くらいから
 
 
みなさんは、ツーリング途中で、オートバイのエンジンが
かからなくなったら、どうされるだろうか。
そのまま修理工場行き?
あるいはJAFとかロードサービスを呼ぶ?
お金と時間に余裕がある人は、それでもいいと思うけど、
自分でなおせる故障は、なるべくなら自分でなおすように
した方がいいだろう。
 
誤解をされないように申し上げておくが、私はオートバイ
のメカニズムが好きだとか、そういうわけではない。
 
私が自分で故障をなおす理由。それは、単にお金を節約したいからである。
 
 
で、エンジンがかからないという故障の原因であるが、
いきなりかからなくなったのなら、まず電気系統の故障である。
電気系統の故障というものは、私のこれまでの経験からいって、
その大半はつまらないものである。ヒューズが切れたとか、
スタータリレーが焼けたとか、スイッチの接点がさびたとか、
だいたいそんな感じのものであることが多い。原因さえわかれば、
電気系統の故障をなおすことは、わりと簡単である。
 

けれど、ぐあいの悪いことに、電気というものは目に見えない。
だから、原因を探るには、電気を目にみえるようにしなければ
ならない。
 
 
写真の「検電テスター」を使えば、電流が流れているかどうか
をチェックできる。電流が流れていればLEDが点く。流れて
いなければ点かない。すごく単純な道具である。
私はいらなくなったドライバーに、そのへんにあったLEDと
抵抗器で自作した。けれど、カーショップで買っても、
1000円以内のものである。


電流が流れるとLEDが点灯する 
 

こんな単純な道具でも、あるとないとでは大違い。
電気系統のかんたんなチェックくらいなら、できてしまう。
逆にいうと、これがないと、電気系統の故障については、
まったく手がつけられない。だから、車載工具に加えて
おいた方がいいだろう。
 
 

ちなみに、電気系統の故障については、以下のような順番で見て
いけばいいと思われる。

 1.ヒューズ
 2.スタータリレー
 3.スイッチ、コネクタ類の接触不良

理由は、1→3の順番でありがちだからだ。それぞれの対処方法
については、整備マニュアルか、関連する本を見ていただきたい。
 
 
これ以上のトラブルについては、たとえ原因がわかったとしても、
素人が手を出すのは無理。まず、部品交換が必要になる。
だとしたら、ツーリング途中に原因がわかっても意味がない。
上等なテスターなんか持って行っても、仕方がないのである。
 
1→3の順番にチェックして正常であれば、あきらめるしかない。
けれども、故障の大半は1~3である。とりわけ、ヒューズが
切れるとか、スタータリレーが焼けるなんてのは、最もありがちな
トラブルであるから、まずはそれを疑うべきであろう。
 
 
ということで、検電テスターであるが、電気系統の簡単なチェック
には必需品である。だから、ロングツーリングに出かけるときは、
持っておいた方がいいと思うのである。
 
なお、自作が好きな人のために、私がつくった時の回路図を
以下にしめす。ちょっと電気工作が好きな人にとっては、
こんなもん、必要ないかもしれないけれど。

うまくつくれば、いちばん左の抵抗器は省略することができるけど、
私がこれを作ったときは、手元に100Ω、200Ω、470Ωの
抵抗器しかなかったから、こうなった。
要するに、A点とB点のあいだの電圧と電流がLEDの定格を
超えなければいいのである。あとは適当につくって大丈夫である。
左側のダイオードは、ショートを防ぐため、いちおう念のために
付けておいたけど、あまり意味がないかもしれない。
 
 



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