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道路特定財源は余ってなんかいない [ひとりごと]

道路特定財源の一般財源化という、クルマとかオートバイに
乗っている者としては許すことのできない暴論がまかり通って
しまって、平成19年度は約203億円が道路の整備目的以外に
使われることになってしまった。はたして、道路特定財源って
余っているのだろうか。

平成19年度の予算をみると、下のグラフのとおりである。私たちが
払った税金の使われ方に少しは関心のある方なら、このグラフ、
新聞などで一度くらいは見たことがあるのではないだろうか。
 
道路投資の財源構成(平成19年度予算)

単位:億円 ( )内は構成比
出所:国土交通省道路局
 

上のグラフでみると、国費で行われる道路投資 2兆8,727億円に
ついては、その全額が道路特定財源でまかなわれる。が、地方費で
行われる道路投資 3兆9,490億円のうち、道路特定財源でまかなわれる
のは2兆2,026億円にすぎず、残りの1兆7,464億円は「一般財源」で
まかなわれることになっていることがわかる。

この一般財源って、なにか?

簡単にいうと税金である。地方自治体が、地方税を使って建設する
道路もあるけれど、どうせ地方交付税、つまり国から支給される税金を
あてにしているのだから同じこと。 (このあたりは、3ケタ国道のときに
書いた論理とまったく同じである)

つまり、地方でつくられる道路のうち、道路特定財源でカバーできて
いるのは約56%にすぎず、残り44%は税金からの持ち出しである。
道路特定財源は、決して余ってなんかいないのである。 
 

私がこういうことを言うと、こういう反論をする人が必ず出てくる。

「国費ベースでは余っているじゃないですか。いったいどこを見てる
んですか。目が悪いんですか? それともアタマが悪いんですか?
(´,_ゝ`)プッ 」
  
ああ、たしかにそうですね。 (-_-;

じゃあ、その余ったぶんは地方の道路投資にまわしましょうよー。
もともと、揮発油税にしても、自動車重量税にしても、私たちから
道路をつくるために、むしり取っていったもんでしょうが。 
だったら、道路をつくるために使ってくださいよー。
 

国で使うぶん、地方で使うぶんと、財布を分けるのはあんたらの
勝手ですけど、国で使うぶんが余ったからといって、なにも、他の
目的に使うことはないじゃないですかー。

たとえて言うならば、飲み会で一人4000円ずつ集めておいて、
「国が使うぶんは200円余りましたから、それはべつのことに
使わせてもらいますね。」とか言っておきながら、
「地方が使うぶんは、じつは1000円足りないんで、このぶんに
ついては、あとで別に集めますね。」
とかいうようなハナシではないですか。
 
ちゃんと4000円ぶん、飲ませてくださいよー。
 
...ホント、お願いしますよ。



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