SSブログ

国道138号線乙女峠からの富士山 [ツーリング情報]

少し前の話なのであるが、静岡県御殿場市の国道138号線、
乙女峠に富士山の写真を撮りに行った。


2007年1月11日午前6時48分 日の出直前
リコーCaplio R1 ISO64モード 絞りF4.8 1/104秒(自動露出)


撮影地点の地図をみる
 
 
ここからは、富士山がどおおおおーんという感じ
で見える。国道沿いにある富士山撮影の名所であり、
訪れたことのある方も多いだろう。とりわけ、夕景
とか夜景が有名なのであるが、今回、私は日の出直前、
赤く染まる富士山を写してみたいと思った。
 

午前3時、立川の自宅を出る。本当は事故を起こしたら
死ぬしかない、こんな時刻に走るのは感心しないのだが、
まあ、日の出の時刻に間に合わないといけないので
仕方がない。私は深夜の東名高速を慎重に走った。
現地には、午前5時半ごろに着いた。今日の日の出は
午前6時50分ごろ。余裕である。
 

こんな時間でも、すでに写真を趣味とする人たちが、
数人、来ていた。まずは三脚を出して、場所取りをする。
そうしておいてから、使い捨てカイロを出してカメラを
暖めておく。いまはマイナス2度くらいだから、さすがに
シャッターが作動しなくなることはないけれど、レンズに
露がついて曇るのを防止するためである。それと、電池が
弱るのを防ぐためだ。電池は寒さには極端に弱いから、
フィルムの巻き上げがきかなくなるおそれがあるのである。
デジタルカメラを使っておられる方にとっては、関係のない話
であろうけど。
 

午前6時ごろ、だんだん明るくなってくる。撮影を始める。
さすがに寒い。ヒマなので、隣りで待っている人と、少し
話をする。

私   「どちらから来られました?」
おじさん「静岡の吉田町というところです。」
私   「ここには、もう、何回か来られたことがあるのですか。」
おじさん「ええ、何回か。ずっと富士山を撮り続けているんですよ。」
私   「ほう、いいですね。どうやら、今日は絶好の条件ですね。」

そうして、夜明けの光が富士山を照らす瞬間を待った。
ところが残念なことに、富士山に朝日が当たった瞬間、
雲がかかってしまった。
 
 
富士山を撮り続けているおじさんは、頭に朝日が当たった
瞬間だけ撮って、「ああ、今日はダメだ。」とか言って、
カメラを片づけ始めた。私はあきらめきれず、なんとか
頂上が見えた瞬間だけ撮った。
 

刻々と露出が変化するなか、露出計とにらめっこをしながら、
6×9センチ判で撮って、35ミリ判で撮って、35ミリ判の予備
ボディでネガカラーで撮った。最後にホームページ掲出用に
コンパクトデジタルカメラで撮った。もう、だいぶ日が昇って
しまっていて、一番、美しい瞬間は、少し過ぎている。
そう。一番美しい瞬間は、この少し前、時間にして、ほんの
30秒くらいであると思う。
 

それにしても、雲が邪魔である。せっかくの好条件だったのに...。
風景写真をやっていると、こういうことの連続だ。次回こそは、
ぜひとも、すっきりとした富士山を撮ってみたいと思う。
ひと休みしてから、国道246号線に下りて朝食を食べ、箱根で
温泉に入ってから、帰った。
 



共通テーマ:旅行