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玖波~佐伯 自転車ツーリング その6 [日本外周自転車の旅]

広島県の玖波から大分県の佐伯(さいき)まで、
自転車で走った。そのつづき。


3日め  山口宇部空港~小倉駅  約68km
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2024年4月12日午前7時頃、山口宇部空港を出発する。
昨夜は自転車を回収したあと、宇部市内にある
カッタの湯という、若干、昭和の香りのする
スーパー銭湯で、ひと風呂あび、夕食をとった。
風呂と食事がセットで、1,100円であった。

カプセルホテルも3,300円と良心的な値段であったが、
今回の旅では、極力、節約をしているので、
道の駅きららあじすで車中泊をした。
静かでよくねむれた。

空港通りを西にすすみ、ビックカメラのところを
右にまがる。
宇部市は、山陽本線の宇部駅の周辺にはなにもなく、
宇部線の宇部新川駅周辺が市の中心地である。
いうまでもなく、宇部興産(現社名UBE)の
企業城下町であり、このあたりの経済を牛耳っている
すごい企業である。

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UBE本社


どれぐらいすごいかというと、ここから美祢(みね)にある
石灰石の鉱山まで、約32kmもの専用道路を持っているという
ことで、わかっていただけるだろうか。
美祢の鉱山で産出する石灰石は、かつては、国鉄の美祢線
をつかって、宇部にあるセメント工場に運んでいたが、
当時、国鉄はストばかりして工場がストップするなどの
事態が起こったため、自前で道路を建設するという荒業
に出たのである。

現在、宇部興産専用道路では、総重量125トン、積載重量
88トンという2両連結のダブルス・トレーラーが走っている。
このダブルス・トレーラーはTOMICAでも発売されており、
一部の人たちに人気がある。

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TOMICA ダブルス・トレーラー 出所:UBE


宇部新川から居能(いのう)駅をとおり、厚東(ことう)川
をわたって、長門本山(ながともとやま)駅に行った。
長門本山駅は、鉄道を使って行く場合、もっとも行くのが
むずかしい終着駅である。なんたって、朝2往復、夕方1往復
の合計3往復しか、列車が走っていないのだから。

日本一、列車本数の少ない路線というと、北海道の札沼線
浦臼駅~新十津川駅間の1日1往復が有名であったけれど、
残念ながら、2020年5月に廃止されてしまった。
ということで、現在はこの長門本山と雀田間、および
日豊本線の上岡~北延岡間が、1日3本しか列車が
とまらない区間となっている。

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長門本山駅にて


長門本山駅から500メートルほどのところに、
きららビーチ焼野(やけの)という海岸がある。
宇部とか小野田は工業地帯というイメージだけど、
意外と海はきれいである。

さらに、国道190号線を、西にすすむ。
国道190号線と国道2号線が交わるところの近くに、
みちしおという、昭和の香りがするドライブインがある。
ここの貝汁は美味しい。有名だ。
要するに、あさりの味噌汁なのだが、貝がたっぷり
入っていて、食べ応えがある。
一杯580円。私はここに来るたびに食べている。

けれど、今回は、やめておいた。自転車旅行中の私は、
魚介類は食べないようにしている。

国道2号線に入り、西にすすむ。
小月(おづき)、長府とすすみ、壇ノ浦に着いた。
とりあえず、赤間神宮にお参りし、関門トンネルの
人道入口に立った。いよいよ、九州にわたる。

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赤間神宮

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関門トンネル人道入口(下関がわ)

(つづく)

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