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登れる灯台制覇シリーズ:平安名埼(へんなさき) その3 [旅情報]

登れる灯台のひとつ、平安名埼灯台まで行ってきた。
そのつづき。

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平安名埼灯台


レンタルバイク屋さんで、50ccの原付を借りる。
ホンダのTODAY。私の乗っている車種である。
30分以上、客を待たせたにもかかわらず、
「それじゃあ、楽しんできてくださいねー。」
と、明るく送り出される。午後0時10分、出発。

宮古島市の中心地から、平安名崎灯台までは約22kmである。
ふつうに走れば40分くらいで着く。
けれども、私が借りたTODAYは調子が悪く、
全開で走っても、時速30kmくらいしか出ない。
まあ、捕まらなくていいけれど、登り坂では、
時速10kmくらいしか出ないので、
状況によっては危険である。

あきらかにキャブレターのスロージェットの不調である。
レンタル商品として貸し出すなら、ちゃんと整備くらい
しておけよ、と思う。
けど、まあ、しょうがない。
なんたって、ここは沖縄なのである。

宮古空港をすぎると、市街地は終わりで、
サトウキビ畑の続く、田園風景となった。
「宮古島まもる君」が立っている。
いったいなんだろうと思ったので、スマホで調べてみると
宮古島の交通安全協会がつくったゆるキャラのようだ。

皆福地下ダム公園をすぎ、午後1時ちょうど、
平安名崎に到着した。

駐車場から灯台まで、約500メートル。
歩いていると、汗がふきだす。
めちゃめちゃ暑い。

途中、マムヤのお墓というのがあった。
説明を読むと、この近くの保良(ぼら)の村に住んでいた
絶世の美女、マムヤが崎山の坊の妻になったと。
崎山の坊には、すでに妻子がいたのだが、
マムヤに対しては、それを隠していたと。
それで、マムヤが
「私と奥様と、どちらを選ぶのですか?」
と聞いたところ、崎山の坊は、「妻を選ぶ。」と答えたと。
それを聞いて悲しんだマムヤは、平安名崎の岬から
身を投げてしまったと。

その話の、どこが美談なのか、と思った。
単に、だまされただけやん。

さらに歩く。暑い。とてつもなく暑い。
9月の終わりだというのに、強烈な夏であった。
午後1時10分、平安名埼灯台に着いた。
朝7時半に成田空港を出て、約5時間半後には
こんな、南の島の果てに立っているのだから、
飛行機の威力はすごいね。

さて、登ろうか、と思うと、なんだか様子がおかしい。
鎖で閉鎖されている。説明を読むと、
「新型コロナウィルス感染症に係る緊急事態宣言により
参観業務を休止します。」
と書いてあった。

・・・・・・・・・。

帰ろう。
1,887kmを飛んで、ここまで来たものの、まったくの無駄足
だった。www


宮古島には2泊して、原付で池間島、伊良部島、
下地島、来間島の4つの島をめぐった。
海はきれいだった。
とりわけ、砂山ビーチというところは、
この世のものとも思えないくらい、きれいだった。

今回は無駄足だったものの、宮古島はいいところだし、
往復約1万6,000円で行くことができる。
また、ちかいうちに、ぜひ訪れたいと思う。

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