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ハンディGPSを買った2 [ひとりごと]

ETREX Hを使ってみての感想である。

etrex.jpg
ガーミン社製 eTREX H   出所:米国ガーミン社



土曜日に、ETREX Hを試しがてら、雲取山の手前の奥多摩小屋
(標高1750m)まで行ってきた。
結論から先に言うと、ETREX Hは感度、位置精度ともに優れており、
個人がトレッキングに使うには十分な性能である、と思われる。


図1は、鴨沢から登り始めたところである。バス停周辺の上空が
ひらけた場所では、非常に高い精度で位置を測定している
ことがわかる。バスから降りて、最初に道路の反対がわにある
トイレに行っているところまで、正確にわかるもんなあ。(笑)

しかしながら、林道を登り始めてすぐ、片側が崖となった
ところでは、大きく狂い始める。おそらく、4つ以上の衛星からの
電波を受信できなかったのであろう。
とはいえ、まあ、おおむね正確な位置を出しているから、
大したものであると思う。

図1 鴨沢付近

gps1.gif


図2は、上空が樹木で覆われた登山道を登っていくところで、
GPSにとっては非常にシビアな条件であった。
こうなると、さすがに苦しくなる。
とりわけ、1274メートルの数字よりも少し北あたりは、
約50メートルの誤差が出ており、かりに雪山でこのトラック・ログ
を信用して、トラック・バックをしたら、谷底にまっさかさまに
落ちてしまうかもしれない。
とはいえ、非常にシビアな条件でありながら、なんとかロストせずに、
自分の位置を割り出している。
さすがに最近のハンディGPSは、感度がすぐれているな、と思う。

図2 途中の登山道

gps2.gif


図3は、七ツ石山付近のぶなの原生林を通ったところ。
ここもシビアな条件だったけど、なんとか位置をわりだしている。
途中、2回ほど、鳥をみかけたことから、うろうろしたけれど、
その様子も、よくとらえているし。

図3 七ツ石山付近

gps3.gif



ということで、今回の記事のまとめであるが、ETREX Hは感度、精度ともに、
優秀であり、個人がトレッキングで使うぶんには、十分な性能ではないかと
思われる。コスト/パフォーマンスは、非常に高いといえるだろう。


それにしても、こんなものが米国では100ドル前後、日本国内でも、
1万8~9千円で買えてしまうのだから、隔世の感がある。
私の父はヨットに乗っていたのだが、20年以上前は、ロランCレシーバー
という機械を積んでいた。ステレオのプリメインアンプくらいの大きさであり、
値段も当時、20万円以上もしたものである。
それでいて、測定精度は、だいたい400メートルくらい。
それに対して、ETREX Hは、仕様上の精度は5~15メートルという
ことであるが、実際には、測定条件のいいところなら、2~3メートルの誤差で
自分の位置を特定できる。


こんなものを妻に持たされて、家に帰るなり、
「今日のトラック・ログを見せなさい。」
とか言われたら、恐ろしくてなにもできなくなるなあ。
(^^;


おまけ

今回のトラック・ログを、Googleマップに表示させたところ。
ハンディGPS本来の使い方とは関係ないけど、地図を見るのが
好きな私としては、こういう作業は好きである。

map1.GIF



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