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若戸渡船は行ったり来たりしていた [旅情報]

若戸渡船は、若松と戸畑のあいだを
12~15分間隔で運行されている。


みなさん、お元気ですか。
とうとう、緊急事態宣言が解除されたね。

よかった、よかった。

今回の新型コロナウィルス騒ぎでは、
騒ぎが意外な方向に行った。
感染防止のための自粛を過度に強いる「自粛警察」や、
県外ナンバーに嫌がらせをする「他県ナンバー狩り」
といわれる行動である。
危機に際して、よそ者を排除する“おらが村意識”が
強く出た感じだね。

正直いって、いま、オートバイや自転車により
旅をするのは、生命があぶない。
他県をオートバイで走っていて、

「お、あいつ、他県ナンバーだ。
ちょいと懲らしめてやれ。」


とかいう感じで、後ろから煽られたり、
幅寄せされるなんてことは、ありがちである。

自転車にはナンバーはないけれど、
大きな荷物を積んで走っていれば、
あきらかによそ者だから、簡単にねらわれる。
クルマに幅寄せされて、ちょっとでも接触すれば
死ぬし。
やっている方は、正義感でやっているんだから、
始末におえないね。

ネットで見ていると、BMWとかハーレーなどの
高級バイクが、傷をつけられたり、パンクさせられたり、
もう、さんざんである。
日本の刑法では、自力救済を禁じているから
こういうことって、あきらかに違法行為なんだけど、
警察は、まったくとりあってくれないし。

ま、緊急事態宣言が解除されたとはいえ、
まだまだ、こういう輩はいるだろうから、
旅に出るのは、もうすこし、がまんした方がいい。
オートバイや自転車によるツーリングの解禁は、
はやくて6月中旬。できれば、梅雨があけるまでは、
ひかえたほうがいいと思うね。




今回も、ボツ記事シリーズ第2弾である。
前回同様、過去に書きかけたものの、
自分でイマイチだと思って、アップしなかった記事
をあげてみようと思う。


wakato1.jpg
若戸渡船の若松がわのりばにて  2019年6月26日


2019年6月26日午後4時、私は北九州市の若松地区にいた。
前回の記事でも紹介したように、私は2019年の6月20日
から27日にかけて、長崎から小倉まで、自転車で走った
んだけど、そのとき、福岡から北九州の響灘(ひびきなだ)
というきれいなところを走って、北九州市の若松区に
はいった。で、対岸にある北九州市の戸畑区に渡らないと、
いけなくなった。


若松から戸畑に渡るには、
 1.若戸大橋を渡る
 2.若戸トンネルを通る
 3.若戸渡船を使う

の3通りの方法がある。

若戸大橋は、以前は歩道があったんだけど、
1987年5月に廃止され、自動車専用道路になった。
若戸トンネルは、最初から自動車専用道路。

じゃ、歩行者と自転車は、どうすりゃいいのよ、と思う。
歩行者は、ふつうは、若松の中心地から
路線バスを使うようだ。
自転車は、若戸大橋のたもとから、対岸の戸畑地区
にむかって、渡船が出ている。
所要時間は、約3分。

「いまどき、渡船かよ。」
と思われるかもしれないけど、
もし、渡船を使わないとなると、洞海湾をぐるっと
まわってこなければいけない。その距離は約20km。
だから、渡船があることの効果は大きい。
いまも渡船が残っているということは、需要がある、
ということだと思う。



若戸渡船  出所:地理院地図


渡船に乗るには、まずは乗船券を買う。
乗船券の自動販売機は、社員食堂の食券販売機の
ような感じであった。
大人1名100円。自転車は50円。安い。

待合室で、しばし待つ。
無言で待っている乗客は、4人。
地元のおじさんばかりで、観光客のような人は、
あまりいない。
それと、東京から来て、ふらふらと走っている
中年の自転車乗り。つまり私の5人。

出航時刻が近づくと、地元のおじさんがパラパラと
集まってきた。みんな、船の出航時間を知っていて、
それに合わせて、のりばに来るようだ。


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第18わかと丸

就航船は、第18わかと丸。
全長は20メートルちかくありそうで、
意外と大きな船だった。
そんな船が、桟橋のちかくで競艇の“まくり”のように、
急角度でターンして入ってくるものだから、
すこし驚く。
で、桟橋に横づけされると、乗客がぞろぞろと
乗りはじめる。地元のおじさんたちにとっては、
これが日常なのである。

s-DSCN3294.jpg
自転車をのせたところ

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若松がわのりばを発進

乗客が乗り終えると、船は急発進する。
洞海湾の水を、プロペラがかきわけ、
白い泡が湧き上がる。
かつては、死の海といわれた洞海湾であるが、
現在は、意外ときれいであった。


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若戸大橋


若戸大橋の下を通って、船は戸畑がわののりばに着く。
おじさんたちは、ぞろぞろと船を降りていく。
そして、こんどは戸畑がわの乗客をのせて、
すぐに、若松がわにわたる。
そうやって、朝6時からよる10時半ごろまで、
毎日、行ったり、来たりしている。



ということで、今回の記事のまとめであるが、
若戸渡船は、若松と戸畑のあいだを、毎日、
行ったり来たりしていた。
それだけ。


この記事をボツにした理由は、あまりにも、
ローカルの話題すぎるからであった。
若戸渡船は観光路線ではないし、
実際問題として、旅人が若戸渡船を利用しなければ
ならない状況というものが、あまり考えられない
んだよね。
若戸渡船が地元の人たちに密着した路線として、
今後も存続することを願っている。



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