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ラジオのファンなんだけど [ひとりごと]

「なんで、いまどきラジオなんか、聞いているのか」
という質問がきた。

無料だから。www


テレビを買ったら、NHKの受信料を払わなければいけない。
月額2,230 円。
テレビを買わないで、Amazonのプライムとか、
ネットフリックスと契約するというテもあるけど、
いずれにしても、有料である。

それに対して、ラジオは受信する環境さえ持っていれば、
基本的に無料である。それでいて、ニュースとか、
天気予報といった重要な情報は、きちんと提供してくれる。
これほど潔いメディアは、ほかにあるだろうか。


それに、ラジオには、クルマを使って働く人たちからの
根強い支持がある。
文化放送の「走れ、歌謡曲」なんて、いったい、何年、
やっているんだろうか。
ラジオは、オフィスワーカーに馴染みがないだけで、
いまだに、多くの人に聞かれているのである。

ちなみに、私自身は、“ながら人間”ではないので、
人の話や音楽を聞きながら、仕事や作業をするのは
苦手である。だから、クルマの運転中は、決して
ラジオを聞かないね。
好きなラジオ番組は、ラジオNIKKEIの「RaNi Music」。
ずっと音楽で、ほぼトークなしだから。wwww



はじめてラジオを買ったのは、小学生のときだった。
海外の放送を聞くことに興味を持ち、お年玉で
ナショナル(現Panasonic)のBCLラジオを買った。
ベランダに7メートルくらいのアンテナを張って、
おもに、短波放送を受信していたね。

外国の放送を聞くのは、おもしろかったけど、
すぐに飽きた。

言葉、わかんないんだもん。

そこで興味を持ったのは、灯台放送。
「各局、各局、各局」で始まり、
「こちらは◯◯(灯台名)。
海上保安庁が、◯◯灯台のの気象状況をお知らせします。
時刻◯時◯分、◯◯灯台では、◯◯の風◯メートル、
気圧〇〇ミリバール、波の高さ◯.◯メートル。
こちらは◯◯。繰り返します。
(同じ内容を繰り返し)
終わり。こちらは◯◯(灯台名)。さようなら。」
というのを、日本全国の灯台が、順番に放送していく
のだけど、それを聞いていたね。

当時、私は大阪の高石市に住んでいたので、
大阪ハーバーレーダーのほか、
大王崎、潮岬などの放送が聞こえた。
ベランダに張った7メートルアンテナにつなぐと、
五島列島の大瀬崎まで、聞こえたね。
母に「洗濯ものが干せない。」と怒られたので、
仕方なく、はずしたけど。

それから、NHKの気象通報。
「◯◯では北西の風、風力2、晴れ、1005ミリバール、18℃。」
ってやつです。
天気図用紙を買ってきて、放送の読み上げと同時に
天気図記号が書けるようになったね。

「漁業関係者でもないのに、そんなものを聞いて、
どうするのか。」
と言われても困るのだけど。

でも、たとえば、いま、五島列島の大瀬崎では、
晴れていて、北東の風が吹いていて、
波の高さが1.2メートルである、と聞くと、
「ああ、そうなのか。」と思うじゃないですか。
そうすると、いつか行ってみたい、と思うじゃないですか。
そのとき、もう、旅ははじまっていると思うのである。



ということで、今回の記事のまとめであるが、
ラジオ放送は無料だし、重要なことをきちんと
放送してくれる潔い媒体である。
便利だし、けっこう、おもしろいですよ。


ちなみに、灯台放送は、すでに終了している。
NHKの気象通報は、1日1回、午後4時のみになっている。
そういった情報は、現在では、ここに行けば、
一発でわかるようになった。
たしかに、時代はかわったね。


かつて、灯台放送を行っていた、多くの灯台に、
私は行っている。
まだ、行っていないのは、沖縄の宮古、壱岐の若宮、
上対馬の三島灯台、山口県の萩見島、島根県の多古鼻、
石川県の舳倉島、それと岩手のトドヶ崎。
これも、はやくコンプリートしなくちゃなあ。