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旧東海道徒歩の旅4 保土ヶ谷~茅ヶ崎 [旧東海道徒歩の旅]

旧東海道を歩いた。(保土ヶ谷~茅ヶ崎)


DAY4 保土ヶ谷~茅ヶ崎  約25.6km

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歌川広重作「保土ヶ谷」(保永堂版) 


2020年2月22日午前9時10分、私はJR保土ヶ谷駅前にいた。
今日は、午後6時までに家に帰らなければならない。
ということで、午後4時までに行けるところまで行く。
目標としては、約25km先の茅ヶ崎をめざそうと思う。

前回、途中リタイアした樹源寺(じゅげんじ)までは
およそ2kmくらいである。バスで行ってもいいけれど、
まあ、歩いても大したことはない。
ということで、保土ヶ谷駅から歩き始めた。
午前9時30分、樹源寺通過。
ここからが、今日の本当のスタートだ。

権太坂への登り口は、わかりづらい。
20年前に、オートバイで旧東海道を旅したときは、
登り口がわからなくて、結局、国道1号線を
走ってしまった。現在は、下の写真のような
案内看板が出ていた。
これなら、迷うことはないね。


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権太坂1丁目にて

権太坂は、箱根駅伝の難所として有名だけど、
本当の権太坂は、国道1号線ではなく、
丘陵地帯を開発した、ふるくからの住宅地のなかにある。

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権太坂

神奈川県立光陵高校の前を通る。
有名な進学校だけど、保土ヶ谷、東戸塚といった
鉄道の駅から遠く、ここまで、どうやって通うのかな、
と思う。

しばらく歩くと、バスの折返し場所があって、
利用客が並んでいた。境木中学校前というバス停である。
ヘッドライトにつながり眉毛デザインの横浜市営バスが
とまっていた。


境木地蔵尊の交差点を左折。焼餅坂(やきもちざか)を
くだっていく。このあたりの茶屋で焼餅を売っていたことから、
その名があるようだ。
さらにすすむと品濃(しなの)一里塚がある。
道の両脇に、こんもりと盛り上がった塚が残っていた。

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品濃一里塚にて

品濃坂は現在、環状2号線で分断されていて、
歩道橋で越えている。
ここもわかりづらいところだけど、
下の写真のような案内看板があった。


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品濃坂上にて

住宅街を抜けて、赤間橋をわたり、さらにすすむ。
国道1号線に合流し、ヤマザキパン、ポーラ化粧品、
ブリヂストンなどの工場の前を通る。
さらに、ちょっとややこしいコースを通って、
国道1号線に合流すると、柏尾川(かしおがわ)を渡る
吉田大橋に着く。



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歌川広重作「戸塚」(保永堂版) 

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吉田大橋

ここが戸塚宿の浮世絵で有名なところだ。
「こめや」と書かれた看板の茶店であるが、
現在は、なにも残っていない。
橋のたもとに浮世絵の看板が立てられているのみである。
東海道本線を歩道橋で越える。
戸塚の駅ビルで、ちょっと休憩。トイレを借りた。


午前11時30分、戸塚駅を出る。
駅の西側が、旧本陣のあったところらしい。
富塚八幡宮という神社があったので、お参りした。

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冨塚八幡宮


ここから、坂を登る。
大坂といって、けっこう、急な坂道だ。
坂の上には、松並木があった。
日本橋を出て、最初にみる本格的な松並木である。

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大坂にて

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大坂の松並木


日本ウルトラウォーキング協会と書いた
案内が貼ってある。
さっきから、やけにゼッケンをつけて歩いている人
がいるなあ、と思っていたのだが、どうやら、
歩き旅のイベントが開催されているようだ。

みんなでいっしょに歩くと楽しいのかな。

私の場合、オートバイで旅するのも、
自転車で旅するのも、歩いて旅するのも、
いつもひとりである。
べつに人間嫌いというわけではなく、
気の合った人なら、いっしょに行ってもいいと
思うのだけど、
「旧東海道を歩いてみようと思うんだけど、
いっしょに行かないか?」
と言って、来るような友人はいない。
だから、ひとりで行くしかない。

また、1万円以上の会費を払って、
見も知らない人と、いっしょに歩こうとも思わないし。
やりたいことがあれば、ひとりでやればいいのである。

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日本ウルトラウォーキング協会



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歌川広重作「藤澤」(保永堂版) 


国道1号線から神奈川県道30号線に入り、藤沢にむかう。
遊行寺(ゆぎょうじ)は、時宗(じしゅう)の総本山である。
時宗は、踊り念仏で知られている一遍が開いた宗派である。
が、一遍本人は、藤沢との関わりはない。
四代めの呑海(どんかい)上人が遊行寺を開き、
それが総本山になったのである。


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遊行寺


それにしても、遊行とはいいな、と思う。
旅をしているだけで仕事になるのだから、
こんないいことはない。
しかしながら、現代社会では、就労をせずに
旅ばかりしている人は、ホームレス、もしくは
プータローといわれる。

遊行と、ホームレス、プータローとの境界は
どこにあるのか。

遊行寺境内のベンチにすわって考えていたのだが、
なんだか、ますます人生が低迷してしまいそうなので、
立ち上がって、あるき続けることにする。
遊行寺橋をわたって右折、国道467号線をすすむ。

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遊行寺橋


藤沢本町の駅をすぎ、メルシャンの大きな工場の前
をとおって、しばらく行くと、ふたたび国道1号線
に合流する。

茅ヶ崎市に入る。
国道1号線に沿って、ずっと松林がつづいている。
やっと、東海道を旅しているな、という実感がわいてくる。
あたたかい日で、桃の花が咲いていた。

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茅ヶ崎の松林

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桃の開花


ところで、現在、午後3時。
午後6時までに、家に帰らなければならないので、
そろそろ終わりにしなければならない。
けれども、辻堂駅に出ると、次回、始めるときに
ここまで戻って来なければならず、面倒くさい。
ということで、一気に茅ヶ崎駅まで、
歩いてしまうことにした。

残り約5kmを1時間で歩くことに決めて、早足ですすむ。
TOTOの大きな工場の前を通り過ぎ、
相模線をオーバークロスで越えて、
茅ヶ崎の一里塚に午後3時50分に着いた。
大急ぎで写真を撮って、茅ヶ崎駅に向かい、
15:58発の相模線橋本行きに乗った。
立川に着いたのは、17:32であった。

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茅ヶ崎の一里塚


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