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創作活動と環境問題 [ひとりごと]

創作活動には、いつも環境問題がつきまとうよね。

前の記事では、また地雷を踏んでしまったね。
(^^;ゞ

どうも、写真とかカメラに関する記事を書くと、
必ず反発をくらうね。カメラが好きな方は、
自分のスタイルと異なる人を受け入れられないのかな。

私自身は、表現のひとつの手段として写真を撮っているだけで、
カメラそのものは、べつに好きでもなんでもない。
でも、そういう態度が高級デジタル一眼レフを持っている人
の神経を、逆なでするのかもしれないね。

以前、「私はオートバイを使って旅をすることが好きな
だけで、オートバイなんか、べつに好きでもなんでもない。」
と書いたら、ハーレーとかBMWに乗っている人たちに
総スカンをくったね。www
けど、私自身のいつわらざる本音だから、仕方がない。
「ハードウェアよりもソフトウェア」という生き方をすると、
いろいろと苦労するのである。


ま、私自身はべつに、高級デジタル一眼レフカメラを
否定するわけではないんだけどね。

いまのデジタル一眼レフは、フィルムカメラでは絶対に
考えなければならない相反則不軌という問題をいっさい
気にしなくてもいいし、必要ならば、比較明合成という
手法を使って、なんだって撮れちゃう。
本当に、魔法のような機械だと思う。

それはそれですばらしいことだけど、それとは別に、
表現の一手法として、モノクロフィルムによる写真
というのもあっていい、と、私は言ってるだけで、
べつに反発するようなことでもないと思うけどな。

もちろん、テクノロジーの面からみれば、時代遅れかも
しれないけれど、それを言うのであれば、
銅版画、リトグラフ、シルクスクリーンなど、
創作活動における表現手法はすべて、時代遅れである。


モノクロフィルムの現像液は、たしかに環境に負担をかける。
けれども、ハイドロキノンの毒性なんて、たかがしれてるし。

通販で売っているインチキ化粧品なんか、
美白効果を得るために、わざわざハイドロキノン
を配合しているもんな。ま、あんなもん使う
くらいなら、D-76で顔を洗った方が安上がり、だと、
私は思うけどね。(やらないでね。www)


創作活動には、いつも環境問題がついてまわる。
たとえば、銅版画だけど、腐食液は塩化第二鉄という
物質で、これ自体は無害なんだけど、銅を腐食させる
わけだから、当然、廃液には銅が含まれる。
さあ、エッチング銅版画をやっている人に、
「環境に気をつかえよ。耄碌して、そんなことも
わからないのかよ。」
と言ってみよう。www

私自身は、大学時代にシルクスクリーンをやっていた。
当時、版を洗うのに有機溶剤のトルエン入りのシンナー
を使っていたな。
トルエンは規制物質だから、もう、DIY店では売っていない。
けど、シルクスクリーンには絶対に必要なものだから、
たぶん、まだ画材屋さんには売っていると思う。
さあ、シルクスクリーン版画家に対して、
「シルクスクリーンなんて、ローテクなものに、
いつまでこだわってるんですか。まあ、あんたが
売れないのは勝手だけど、環境を汚すのだけは
やめてくれませんか。」
と言ってみよう。www

油彩画だって、問題はあるね。
絵の具のなかには、有害物質を含むものがあるから。
カドミウムレッドとか、クロムイエローとか。
さあ、公園で油絵を描いている人に
「あんた、下手な絵を描くのは勝手だけど、
環境をよごすのだけはやめてくれませんか。」
と言ってみよう。www

そもそも人間が生きている限り、二酸化炭素を排出する。
さあ、私のように子育てを終わった世代に対して、
「あんた、もう、生きててもしょうがないでしょ。
そろそろ耄碌してくるだろうし、環境にも悪いから、
死んでくれません?」
と言ってみよう。www


ま、学校の勉強をよくして、先生の言うことをよく聞く
よい子は、環境問題のことさえ言っていれば、
サヨクの先生にほめられたんだろうな。
だから、写真の現像液みたいな、ささいな問題に対しても、
ものすごい勢いで怒る。
自分でものを考えたことがないから、環境問題以外の視点
からのものの見方があるなんて、考えたこともない。

人間の創作活動に対する意欲は、おさえられるもの
ではないですから。

創作活動をなにもせず、単にカメラに凝っているだけの
オヤジにはわからないかもしれませんが。


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