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オジロワシ、オオワシ、キタキツネ [旅情報]

流氷が接岸するのを待っているあいだ、ヒマだったので、
鳥や動物を撮ったのだが。


知床のプユニ岬で、流氷が接岸するのを待っている
ときのことである。
ふと、崖下をみると、尾の白いトンビがいる。
「あれがオジロワシなのかな。ワシにしては
小さいみたいだけど。」
私は鳥に詳しい友人のMakiさんにメールで聞いてみた。
すぐに返信がきた。
「それ、オジロワシですから。すぐに写真とって!」

eagle0.jpg
オジロワシ


オジロワシの写真を撮っていると、地元の人が来た。
たずねるてみると、
「ああ、あれね。オジロワシの幼鳥です。」
と、こともなげに言われた。
そして、その人は上を指差して、
「ちなみに、いま、あなたのアタマの上を飛んでいるのが、
天然記念物のオオワシですけど。」

見上げると、さきほどからトンビかな、と思っていた鳥が、
じつは、オオワシなのであった。
このあたりでは、オジロワシもオオワシも、
めずらしくも、なんともないらしい。
オオワシは、ピュッピュッピュッピュッと鳴いて、
私のアタマの上を、くるくるとまわった。
「トンビとワシの区別もつかねえやつがいるよ。www」
と言われているようであった。

eagle1.jpg
オオワシ


キタキツネは、どこにでもいる。
エサをねだりに、クルマのすぐ近くまでやってくるし。
寄生虫が怖いから、無視するのだが、
なかなか、はなれないので、困るほどである。
写真を撮るのは、簡単であった。

fox.jpg
キタキツネの子どもたち



ということで、今回の記事のまとめであるが、
知床では、いろいろな鳥や動物の写真を撮ることができる。
もし、知床に行かれたら、挑戦されてみてはいかがであろうか。


上の写真、あまり出来がよくない。
木にとまっているオジロワシはぶれているし、
高速で飛んでいるオオワシは、ピントが合っていない。
とっさのことだったので、撮るときに、
カメラのセッティングを変更しなかったのだ。

私はふだん、デジタル一眼レフを持っているとき、
レンズの絞りを「F8」、シャッターを「Aモード」、
AFは「AF-S」モード、ISO感度は「100」で固定、
IS(手ぶれ防止装置)は「オフ」にしている。
ほとんど、とまっている風景しか撮らないし、
暗ければ、三脚を使うからね。

鳥など、高速で動くものを撮るには、
シャッターは「Sモード」で1/1000秒以上に。
AF(自動焦点)は「AF-C」モードにして、
自動的に追尾するようにするといい。
また、ISO感度は「自動」にして、上限値を
800から1600くらいに。
ISは当然のことながら「オン」にするべきである。

今回、私はワシを見て、とりあえず、70-300ミリのレンズ
に付け替えて、いちばん望遠がわの300ミリ(フォーサーズ
なので35ミリ判換算で600ミリ)にして、絞りを開放、
そのまま、手持ちで撮った。AFとISO、ISの設定は
変更しなかった。

その結果であるが、ほとんどのカットはブレブレだし、
ピントも甘かった。せめて、ISをオンにすべきだったわ。
やはり、ふだんは動くものを撮るセッティングにして、
カメラを持つべきなのかな。
あるいは、「まずは絞り値から決める」という、
フィルムカメラ時代からの習慣そのものが、
すでに時代遅れなのか。
いっそ、すべて自動の「AUTO」モードにして、
カメラに任せるべきなのかな。

...悩ましい問題である。


失礼だけど、いまの時代、フィルムカメラ時代の技術なんか、まったく通用しないから。ジジイが技術の進歩について行けないなら、全部、AUTOモードで撮った方がいいよ。
というご意見をいただいた。

→どうもありがとうございます。ご意見、参考にさせていただきます。
m(_ _)m


ふだんはPモードにしておいて、撮る直前に絞り値とシャッターの組み合わせをかえればいいのでは?
というご意見をいただいた。

→「プログラムシフト」のことですよね?

もちろん、オリンパスのデジ一眼にも付いていますが。でも、これって、Aモードとなにが違うのか? って思いません?


Pモードは、カメラが自動で絞りとシャッターの組み合わせを決めてくれます。Aモードは、絞りを撮影者が決めると、シャッターが自動で変わります。
(S.Tさん)


→おっしゃるとおりです。

で、Pモードのとき、絞り値とシャッタースピードの組み合わせを、ダイヤルをまわすことにより、意図的に変化させるのが「プログラムシフト」という機能です。

S.T.さんは、ご理解されておられるようですが、このままだと、他の読者を置き去りにしてしまいますので、もうすこし、詳しく説明させていただくと、いま、「シャッタースピード1/125秒 絞り値F8」という組み合わせを、Pモードにしたカメラが選んだとして、
シフト.gif
以上のような組み合わせに、ダイヤル(ふつうは親指で操作するところにある)をまわすことにより、意図的に変化させるのが、「プログラムシフト」という機能です。ちなみに、上記の組み合わせは、すべて同じ露出(EV値という)になります。

で、その際、なにを基準に組み合わせを選ぶかですが、絞り値(と被写界深度)を基準に変化させるならばAモードと同じ考え方になりますし、シャッタースピードを基準に変化させるならば、Sモードと同じ考え方になります。


なぜ、Aモードにこだわるんですか? 初心者なら、迷わず失敗のないPモードかフルオートを使うべきです。
(S.Tさん)


→Aモードの方が、てっとり早いからです。

要するに、使い勝手の問題なのですが、よく使う絞り値(例:F8)に設定しておいて、Aモードにしておけば、スイッチを入れてカメラを被写体にむけるだけで、とりあえず写真が撮れます。

それに対して、Pモード+プログラムシフトだと、カメラが決めた絞り値とシャッタースピードの組み合わせが気に入らなければ、いちいち、ダイヤルを回して、設定を変えなければならないじゃないですか。それが面倒くさいだけです。Pモードは、ほとんどの場合、絞り値を開け気味、シャッタースピードを速めに決めてきますから。

もちろん、Pモード+プログラムシフトを使っても、最終的には撮影者の意図に収束しますけど、最初に絞り値(と被写界深度)を決めた方が、できる写真のイメージがわきやすいではないですか。要するに、そういうことです。


Pモード+プログラムシフトは、AモードとSモードの両方のいいところを兼ねています。デジタル一眼初心者ならば、まずはPモード+プログラムシフトを使って、失敗をなくすとともに、絞りとシャッターの関係を勉強して、カメラを使いこなせるようになってくださいね。
というご意見をいただいた。

→どうもありがとうございます。ご意見、参考にさせていただきます。
m(_ _)m

おっしゃるとおり、Pモード+プログラムシフトのいいところは、AモードとかSモードでは、あらかじめ設定した絞り値やシャッタースピードを変えることができないので、極端に明るいところ、暗いところでは失敗につながりますが、Pモードだと、毎回、組み合わせが変わるので、失敗が少なくなります。

けれども、Pモード+プログラムシフトだと、絞り値を固定できませんから、撮る前に、いちいち絞り値を確認しなければなりません。それを便利と感じるか、まだるっこしいと感じるかは、その人が、どんな写真を撮っているかにもよると思います。



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