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直江津の人魚の像は塗装されていた [旅情報]

直江津の船見公園(ふなみこうえん)には人魚の像
があるのだが。

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船見公園の人魚の像

先日の乗り鉄の途中、直江津で長時間の待ち時間
があった。13時33分着の14時25分発。
およそ、52分間、あいてしまった。

これくらいの待ち時間でめげていては、
乗り鉄はやってられない。
私自身の最高記録としては、深名線(しんめいせん)の
朱鞠内(しゅまりない)駅で4時間以上、
待ったことがある。

鉄道は、自分ではなにもしなくても、
勝手に進んでくれるから、まことに便利だけど、
ダイヤグラムというものがあり、
自由には進んでくれない。そこが欠点だね。

直江津では、JRとえちごトキめき鉄道に分かれて
しまったぶん、列車の連絡が悪くなったような
気がするな。
ま、とにかく52分間、時間をつぶさなくては
いけなくなった。私は途中下車をして、
日本海を見に行くことにした。

直江津駅から海岸までは、歩いて15分くらい。
私は、3年前に家内といっしょに行った
船見公園まで歩いた。
いい天気であった。
公園に着いたときには、かるく汗ばむほどであった。
日本海は青かった。

かたわらに人魚の像がある。
そういえば、そうだった。

小川未明(おがわみめい)作の「赤い蝋燭(ろうそく)と人魚」
という話がある。老夫婦に育てられ、行商人に売られて
しまった、人魚の娘の物語である。

私は、この話を小学校5年生のときに読んだ。
「少年少女世界の名作文学」のなかに収録されて
いたからである。読んだあと、なんともいえない
不快感が残った。

アンデルセンの人魚姫の話も、最後は人魚が泡に
なってしまうので、残酷な苦い結末だけど、
報われない愛と犠牲がテーマの美しい話である。
けれども、「赤い蝋燭と人魚」は、人間の醜い欲と
エゴがテーマだから、救われない。
私は子どもごころに、
「なんでこんな話が名作なのか。」
と思った。

その後、50年近い月日が経過し、私は
「赤い蝋燭と人魚」の話をすっかり忘れていた。
そして、3年前に家内とここに来たとき、
この人魚の像をみて、思い出したのであった。

あのとき、人魚はぼろぼろに錆びていたけど、
今回、来てみたら、緑青(ろくしょう)色のペイントで
塗られていた。
ブロンズ像をペイントで塗ってしまっていいのだろうか。

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3年前に来たときの人魚の像

これは評価が分かれるところだろうね。

きれいになった、とみることもできるけど、
安っぽくなったとみることもできそうだ。
いずれにしても、海からほど近い、
こんな場所に、銅と錫(すず)の合金である
ブロンズの像を置くのだから、
サビるのは仕方がないと思う。

人魚の像は、海の方をむいており、
なんだか、さびしそうである。

marmade3.jpg
なんだかさびしそう



ということで、今回の記事のまとめであるが、
直江津の海岸には、人魚の像があり、
定期的に塗装されているようである。
それがいいかどうかは、評価がわかれそうである。


ところで、人魚の像は思春期前後の少女を
モデルとしたものと思われ、膨らみかけの胸に
ちいさな乳首がある。錆びていたときには、
あまりめだたなかったけど、塗装したら、
なんだかめだってしまったね。ww

年頃の子どもが見たら、ちょっと恥ずかしがる
かもしれない。ディズニーの人魚姫のように、
貝殻のブラジャーで隠すわけにはいかなかったのか。

児童ポルノ禁止法もあるから、この人魚の像の
写真を撮るときは、胸が髪で隠された右側から
撮った方がいいかもしれないね。

marmade4.jpg
右側から



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