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中華ストロボ買ったった [ムダ知識]

中国製Yongnuo YN560-IIIというストロボを買った。


yongnuo1.jpg
オリンパスE-510に装着したところ


愛用していたサンパックのストロボがお亡くなりに
なったので、買い換えることにした。

写真用品のなかでは、ストロボは三脚とならんで
売れないアイテムらしい。
理由は、デジタル時代になり、ISO3200といった
高感度撮影が簡単にできてしまうようになったから。
カメラに付属している小さなストロボであっても
とりあえず、写ることは写る。

しかしながら、どうしてもストロボが欲しいとき
というものはある。一生、残しておきたい写真だと、
それなりに、ライティングを工夫したいからね。
ということで、今回、およそ20年ぶりにストロボを買った。

機種を検討するため、いろいろと調べてみると、
昔とは業界が様変わりしていて、驚いたね。
まずは、パナソニックがストロボから撤退していた。
(2010年9月に撤退)
サンパックも、かつての勢いはない。
サンパックのグリップ型ストロボは、われわれ、ふるくから
写真をやっている者にとっては定番だったけど、
そんなもん、もう、とっくになかった。
ちなみに、スタジオ用大型ストロボの代名詞であった
バルカーも経営破綻したらしい。
写真用品業界も、いろいろと大変だね。

で、残っているのは、カメラメーカーの純正製品(スピードライト
っていうやつ)と、いくつかの専業メーカーの製品。
それと中国製。
カメラメーカーの純正製品はバカ高い。4~5万円もする。
専業メーカーの製品も、それなりに高い。
それに対して、中国製は安い。1万円以内で買えるね。


ということで、私が選んだのはこれ。
中国製Yongnuo YN560-III。
amazonで約7,400円だった。(送料込み)

yongnuo2.jpg
yn560_2.jpg
Yongnuo YN560-III


え? なんで、そんな安いものばかり
買うのかって?


だから、このブログでは何度も言っているけど、
高いものを買って、いいのはあたりまえ。
そんな情報は役に立たないし、取りようによっては、
単なる自慢話にすぎない。
安いものを買って、それが使えるのか、使えないのか。
具体的に、どこが不満だったのか。
それを書いてこそ、インプレ記事になると思うのである。
だからこそ、みなさんの人柱になる覚悟で、安いものを買うのである。
単にビンボーなだけなのでは? という意見には、
決して、耳を貸さないのである。wwwwww


ということで、まずは撮影テストである。
うん、ちゃんと光る。
シンクロも1/180秒で同調しているし。
オッケー! ちゃんと使えます。
(≧∇≦)b


...いいかげんなインプレで申し訳ないけれど、
ストロボに、それだけの機能しか求めない人であれば、
この製品は十分満足できると思う。


もう少し詳しく述べると、まず、この製品、
自動調光機能が付いていない。
マニュアル発光のみである。
カメラメーカーが出している純正製品は、大半がTTL自動調光。
しかも、装着しているレンズの焦点距離やピント位置などの情報
を加味することにより、正確に光をコントロールすることができる。

でも、そんなもん使わなければいけないのは、
絶対に失敗できない結婚式のプロカメラマンとか、
昆虫など、動いているものを接写するような人だけ。
モニターを見ながら撮り直しがきくアマチュアにとっては、
マニュアル発光だけで十分である。

実際の撮影においては、高度な調光機能があるよりは、
光量がある(=ガイドナンバーが大きい)方が圧倒的に有利。
Yongnuo YN560-IIIのガイドナンバーは58(ISO100) もあるから、
広い範囲を写したり、バウンスライトを使うときには
非常に便利である。

また、ライティングを工夫して(パラソルによるバウンス、
トレペによるディフューズ、多灯など)撮る場合は、
そもそも自動調光が意味をなさない。
露出計(フラッシュメータ)による測光が不可欠になるから、
そういった使い方をするなら、マニュアルで十分である。
私は露出計を持ってるし。


実際の使い方であるが、私の場合はデジタル一眼の
オリンパスE-510、E-410に付けて使用している。
シャッタースピードはM(1/180以下)、
フォーカスはS-AFにして、ホットシューに付けて使う。
カメラ側が持っている発光機能(例:先膜シンクロ、後膜シンクロなど)
にも、もちろん、対応している。
また、スレーブ機能も備えており、カメラに付属のフラッシュを
トリガーにして光らせることも可能である。
その際、プリ発光をキャンセルすることも可能。

なかなか賢いね。

製品の外観、質感ともに悪くはない。
デジ一の初級~中級機には、よく似合うと思う。
意外と便利なのは、チャージするとピーッと音が鳴ってくれる機能。
スタジオ撮影みたいでカッコいいし、チャージを確認するのに、
いちいち目をはなす必要がないね。

まとめると、Yongnuo YN560-IIIは、ある程度、
写真に詳しい人が、マニュアルで十分、とわりきって使う
のであれば、非常に便利だし、気に入ると思う。
でも、そうでない初心者、
「ガイドナンバーってなに?」
みたいな方だと、ちょっとムリだね。
そういう方は、カメラメーカーが出している純正製品を
買うべきだと思う。



ということで、今回の記事のまとめであるが、
Yongnuo YN560-IIIは、なかなかいい。使える。
参考になれば、さいわいである。

恐縮だけど、いちおう、決まり文句だから。
この記事を読んで、あなたがこの安価なストロボを購入し、
撮影に使ったことにより、なんらかの不利益を被っても、
takは責任を負いません。


旅行に持っていくのに、Yongnuo YN560-IIIはどうか。
ちょっと、でかすぎる感じもするけれど、
ストロボに関しては、大は小を兼ねるから。
夜間の撮影を予定しているなら、大きいストロボを持って行くに
越したことはないね。

また、安い価格も魅力である。4~5万円もするカメラメーカー
の純正製品を壊してしまうと、1週間は立ち直れないけど、
7400円で買えるYongnuo YN560-IIIならば、すぐに立ち直れる。
ストロボを屋外で使うときには、落としたり、雨に濡らしたりして
壊してしまうことは、十分ありうることだからね。



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