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台車入れを見てきた [ムダ知識]

西武・電車フェスタ2014 in 武蔵丘車両検修場
に行って、“台車入れ”を見てきた。


台車入れ.jpg
台車入れ作業の様子


鉄道車両の台車と言っても、どの部分をさすのか、
わからない方もいらっしゃるだろう。
この部分をいうのである。

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鉄道車両の台車   写真出所:西武鉄道Webページ


台車の構造.png
台車の構造   出所:公益財団法人鉄道総合技術研究所


台車は鉄道車両にとって、もっとも重要な部分である。
とりわけ電車の場合は、モーター、ブレーキなど、
走行に関するほとんどの機能が、台車に集約されている。
鉄道車両にとって、台車はまさに要(かなめ)といえよう。

その台車であるが、なかなか、じっくりと見ることができない。
「じっくり見る必要、あるのかよ。」
とツッコまれそうだけど、ここでは、そういった冷静な意見は
無視することにする。wwww

とりわけ、車体と台車が分離したところは、鉄道会社の
整備工場にでも行かないと、見ることができないのだが。
西武鉄道では、年に1回、埼玉県日高市にある
武蔵丘車両検修場(むさしがおかしゃりょうけんしゅうじょう)
を一般開放し、見学会を開催している。
しかも、台車に車体の載せる整備作業、通称「台車入れ」を
実演してくれるという。

入場は無料
こんなおもしろいものが、タダで見れるんだから、
行かないテはないだろう。
ということで、私は出かけることにした。


2014年6月8日日曜日午前9時、私は西武池袋線の
飯能(はんのう)駅にいた。
ここから、武蔵丘車両検修場行きの臨時列車に乗る。
待っていると、西武6000系電車がやってきた。

9時23分、定刻に発車。
東飯能駅を通過し、高麗駅に近づくと一時停止した。
本線から分かれ、武蔵丘車両検修場の構内に入る。
一時停止と低速走行を繰り返す。
おそらく、構内はCTC(列車集中制御装置)の管理範囲
ではないからだろう。
20分くらいかけて、ようやく、武蔵丘車両検修場に到着した。


電車フェスタに来る人たちであるが、その大半は
第1期の鉄道ファン。すなわち、小さい子どもたちと、
その保護者である親たちである。
それに第2期の鉄道ファンである、高級デジタル一眼を
ぶらさげた若い人たち(=鉄オタ)が、ちらほらと混じっている。
私のような第3期の鉄道ファン、すなわち、大人になっても
鉄道が好き、という、病気をこじらせた人は少なかったな。wwwwww
しかしながら、小さい子どもの保護者のような顔をして、
じつは鉄道ファン、という親もいるかもしれないので、
実態はよくわからない。

会場に入り、台車入れの実演を待つ。
すでに、101系の車両にリフトがかけられ、準備されていた。
電車だから、1両の重量は30トンから40トンくらい。
それを軽々と持ち上げるのだから、リフトは相当な力である。
そのリフトで車両を持ち上げて、台車を下に持ってきて、
リフトを下げて、入れる。

それだけである。

いちお、動画を撮ってきたから、貼っておく。


台車入れ作業(youtube)


以下、一般の方が、おそらく疑問に思われるであろうことを
FAQのかたちで書いておく。


よくある質問

Q1.台車は固定しないんですか。
A. 固定しません。
車体を台車にかぶせるだけで終わりです。
それではずれないんですから、不思議ですよね。

Q2.ボルスタレス台車ですか。
A. いいえ。
西武101系電車の台車は、住友金属工業(現・新日鐵住金)製の
FS042(付随車)およびFS542(動力車)で、ボルスタレスでは
ありません。

Q3.台車が入るのを見て、おもしろいですか。
A. おもしろいです。
57年間生きてきて、台車が入るところを
初めて見ることができました。大満足です。
これを見るために、朝7時に起きて、立川から来て、
本当によかったと思います。wwwwwwwwwwww



ということで、今回の記事のまとめであるが、
西武鉄道では、年1回、武蔵丘車両検修場を一般開放し、
見学会を開催している。そこでは、台車入れを見ることが
できるので、ご興味がある方は行かれてみては
いかがであろうか。


最近では、お母さんで鉄道好き、という方も増えてきたようだ。
デジタル一眼をぶら下げ、しかも、子ども連れで電車フェスタを
楽しんでおられる。
結構なことである。

けれども、ニワカであることは間違いなく、
下の機械を見た子どもが、お母さんに
「これ、なにをする機械なの?」
と聞いているのに対して、
「マルチプルタイタンパー(=道床締め固め用機械)かな。」
などと答えている。

子どもに間違った知識を教えるのはよくないので、私は、
「いや、レール削正車。レールを削って平らにする機械だよ。」
と、つい、ヨコから口を出してしまったのだが、
明らかに嫌がられてしまったな。wwwwwwww

speno.jpg
レール削正(さくせい)車  スピーノ・インターナショナル社(スイス)製



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