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交通事故を起こしかけた [オートバイの話]

高速道路で事故を起こしかけた。


オートバイに乗っていて、いちばん心配なのは、
交通事故を起こすことではないだろうか。
クルマとちがって、オートバイの場合は身体を守るものが
なにもない。交通事故を起こしたら、深刻なケガをするか、
あるいは死ぬからね。

その交通事故であるが、「ハインリッヒの法則」といって、
重大事故の陰には29倍の軽度事故(=ヒヤリ)と、
300倍のニアミス(=ハット)が存在するという。
今回、私は、もう少しで事故を起こすところであった。
かなりきわどいミアミスであったといえる。


私自身は、オートバイを運転しはじめてから約24年、
約14万キロ走っているが、まだ事故は起こしたことがない。
また、クルマも運転しはじめてから約36年、
約26万キロ走っているけど、幸運なことに、
大きな事故は起こしたことがない。

しかしながら、油断は禁物である。
ということで、自分自身の反省の意味もこめて、
今回のニアミスを振り返ってみようと思う。


<状況>
・高速道路での本線進入時に、後方から来たクルマに
 先に本線に進入された。
・その後、そのクルマは私を追い越し、私が本線に
 進入しようとするのを妨害した。
・クルマは私の1メートル右を、時速140km以上で通過。
 私は少しのあいだ、路肩走行を強いられた。
 (下図を参考のこと)

kasoku3.gif
本線に進入しようとしたら


kasoku416.gif
後ろから来たクルマに先に本線に進入され、
私が進入するのを妨害された



<反省点>
・加速車線を、めいっぱい使いすぎた。本線車線があいている
 のを確認した時点で、すぐに本線に進入すべきであった。
・私としては、まさか、そんな無茶な運転をするクルマがいるとは
 夢にも思わず、油断があったといえる。

<今後の対策>
・オートバイで高速道路の本線に進入するときは、
 クルマを運転している時よりも、多少、早めに入る。
 その方が安全である。



まず、私自身の運転のクセとして、高速道路などの
加速車線は、めいっぱい使う傾向がある。
これは、私が比較的排気量の小さなクルマとオートバイ
で運転を覚えたからである。
初心者の頃に乗っていた360CCの軽自動車では、
加速車線をめいっぱい使わないと、時速80km以上
の速度を出すことができなかったもんなあ。wwwwwww

それに対して、排気量の大きなクルマやオートバイで
運転を覚えた人は、わりとすぐに本線に入り、
それから加速する傾向があるね。
たとえ、時速60kmくらいで本線に入ったとしても、
排気量が大きければ、すぐに時速100kmまで加速できるから、
後方から来るクルマに迷惑をかけることが少ないからである。

私の乗っているオートバイは排気量が750CCであり、
それなりに速いから、今回のようなケースでは、
すぐに本線に入ってしまえばよかったんだけど、
つい、いつものクセで、加速車線をめいっぱい使ってしまった。
後ろから来たクルマからしてみれば、
「あのバイク、なかなか本線に入らないなあ。
えーい、先に行っちゃえー。」
と思ったのかもしれないね。

もちろん、私はミラーで見ていたから、先に行かせた。
けれども気付かずに、もし接触したら、転倒して
死んでいたかもしれない。

クルマはすこし前のスカイライン(R34)で、加速がいい。
加速車線から本線に入ろうとしていた時、
私の速度は、時速100kmであったが、
私を追い抜いたクルマの速度は、
時速140kmを、ゆうに超えていたもんな。wwww

こういうクルマは、何度も交通事故を起こしているにちがいない。
交通事故を起こし慣れてしまったドライバーは、
オートバイ乗りの1人や2人殺しても、なんとも思わなくなるらしいのだ。
そういうドライバーは、確実に存在する。
これは損害保険会社に勤めている私の友人が言っているから、
確かである。ハンドルを握ると、それくらい理性がなくなる人が、
世の中にはいるのである。
ちなみに、その友人によると、交通事故というものは、
ごく少数のドライバーやライダーが、繰り返し起こしているのだという。


今回のニアミスで、私が反省すべきことは、
「そんな無茶な運転をするクルマなんか、いるはずがない。」
という思い込みがあったことである。
世の中には、オートバイ乗りの1人や2人、殺してでも
先に行きたい、という理性のないドライバーが存在するんだ、
ということを想定すべきであった。

そして、そういうクルマに後ろに付かれたら、
なるべく早く、本線に入ってしまった方がいい。
本線に入ってしまえば、後ろから来たクルマは
追い越し車線に出て、追い越さなければいけないため、
無茶はできなくなるから。

もちろん、運転のマナーとしては、加速車線をめいっぱい
使って、十分に加速してから本線に入るのが正しい。
けれども、オートバイに乗っていて、こういうクルマから
生命を守るためには、多少、マナー違反であっても、
早めに本線に入るべきであろう。



ということで、今回の記事のまとめであるが、
オートバイで高速道路の本線に進入する際は、
加速車線をめいっぱい使わず、早めに入った方がいい。
万一、オートバイ乗りの1人や2人、殺してでも先に行きたい、
という理性のないクルマに後方につかれても、
そのようにすれば、危険な追い越しをかけられる可能性
が少ないから。


ま、もちろん、世の中のクルマが、すべてこういう運転をする
わけではないけどね。
私自身の経験からいって、100台のクルマのうち90台は
まともである。けれども、残り10台くらいは、ちょっとヤバい
運転かな、と思うし、うち、1台くらいは、どうしようもない運転
をするやつがいるね。wwwww

今回、私が遭遇したクルマは、1000台に1台、
あるいは1万台に1台くらいの、どうしようもないクルマだった。
けど、そんなのが後ろに来ても、事故を起こさないための対策は
考えておく必要はある。
だって、事故を起こしたら、死ぬのはオートバイに乗っている方だからね。


追記1
「このケースで、仮に接触事故となった場合、過失割合はどれくらいでしょうか。」
という質問がきた。

→多分、6:4で、私が悪いことになると思われます。

これも損害保険会社に勤めている私の友人に聞いた話です。あくまでも、本線を走っているクルマの方が優先ですからね。(私もそう思ったからこそ、先に行かせたわけですが。)
ということで、こんなバカ相手でも、こちらが悪いことにされるわけですから、マナーうんぬんなんて関係ありません。さっさと本線に入るに限ります。
また、生きていれば、6:4だのなんだのと交渉もできますが、死んでしまったら、100%オートバイが悪いことにされます。




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