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ユーザー車検を受けてきた [オートバイの話]

CB750であるが、5回めの車検を受けてきた。


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私のCB750は、2004年(平成16年)4月に初登録。
今回で、5回めの車検となる。
5回の車検は、すべて自分で受けて通している。
いわゆるユーザー車検。
一度も不合格になったことはない。

ぶっちゃけ、車検なんて簡単である。
オートバイに乗っておられる方々は、
自分で車検を受けることを強くオススメする。



ユーザー車検を受けるには、まずは予約をとらないといけない。
予約は以下のページで取れるから。

自動車車検インターネット予約システム
https://www.yoyaku.navi.go.jp/pc/reservationTop.do


持っていくものは、以下の5つ。
①車検証
②自賠責保険証
③自動車税納入証明書
④お金 19,160円
⑤印鑑

 
それだけ用意して、陸運局自動車検査登録事務所(=車検場)
に行けばいいから。あとは、太く大きな流れに乗っていけば、
約40分後には、新しい車検証とシールを手にすることができるだろう。


<検査で見られるポイント>
1.タイヤの残り溝
2.ブレーキパッドの残り
3.光軸
4.排気ガス中のCO(一酸化炭素)、NOx(窒素酸化物)濃度


始業点検に含まれる項目(=ネンオシャチエブクトウバシメ)
はすべて満たしているという前提で申し上げると、
検査で見られるポイントは、だいたい上記の4つである。

1.のタイヤの残り溝であるが、規定では0.8ミリあればいい
ことになっている。けれども、二輪の場合、残り溝が少ないと
検査官の心証はよくない。
ユーザー車検にすれば、オートバイ屋さんや整備工場に
依頼するのにくらべて、5~10万円は節約できるのだから、
残りが少なくなったタイヤは、さっさと新品に交換してから
検査を受けた方がいいだろう。

2.のブレーキパッドも同様で、残り1ミリあればいいこと
になっているが、やはり、新品に交換した方がいい。

3.の光軸は、検査でいちばん落ちやすい項目である。
私も最初の頃は調整方法がわからず、車検場の周辺にある
テスター屋さんに持ち込み、約2000円の調整料を払って、
調整してもらっていた。けれども、だんだん、それすらも
バカバカしくなってきたので、いまは最下部の囲みに
書いた方法により、自分で調整して、検査を受けている。
それで落ちたことはない。
テスター屋さんは、おおげさに微妙な調整をしているけど、
検査ラインの装置は、意外とアバウトである。

なお、HID化、ブルーレンズ化など、ヘッドライトの改造を
やっていると、ほとんどの場合、光量不足と判定されるうえ、
検査官の心証はめちゃめちゃ悪く、まず通してくれないから。
必ず、もとの白いハロゲンバルブに戻してからいくか、
あるいは、一時的に安価なシールドビームなどに変更した
うえで、検査を受けるしかない。

4.の排気ガス中の濃度であるが、私のCB750の場合は、
2004年式のキャブレター仕様車だから、
検査の基準値そのものがあまく、まず落ちることはない。
けど、もし落ちてしまったら、どうするか。

ここから先は、私だったらこうする、というハナシをする。
決して、おすすめするものではないから、念のため。
落ちるとしたら、ふつうCO(一酸化炭素)だろうから、
私ならエアクリーナーエレメントを外して、
もう一度、ラインに行く。
それで、たぶん大丈夫だろう。

それでもダメなら、キャブレター仕様車の場合は、
アイドリングアジャスティングスクリューを調整して、
混合気を限界まで薄くし、アイドリングの回転数を
下げてみる。
それでもダメなら...、ちょっと厄介だね。
(^^;

いずれにしても、2007年までのキャブレター仕様車の場合、
検査基準値もゆるいし、うまく調整していけば、
まず大丈夫だと思う。

2007年排ガス規制以降のFI(フューエルインジェクション)
仕様車についてはどうか。検査基準値は、かなり厳しくなっている。
けれど、マイコンにより、混合気の濃度を厳密に管理している
わけだから、マフラーの改造でもして、触媒をはずしたり
していない限り、検査に落ちることは考えにくい。
もし、落ちたとしたら、どうしようもないね。
燃料に添加剤(ワコーのプレミアムパワーなど)
を混ぜるという手も考えられるけど、効果は未知数だし。

まあ、FI仕様車で排気ガス検査に引っかかるということは
O2センサーの故障など、重大なトラブルが考えられるから、
さっさと修理に出した方がいいとは思うけど。

ということで、ちょっと長くなったけど、上記4点の整備を
やっていけば、まず大丈夫だろう。


検査ラインに入るときに、検査官は必ず、
「ひとりでできますか?」
と聞いてくれるから。無理をせず、
「ちょっと自信がないです。やり方をご説明いただけますか。」
と、はっきり言うこと。
検査官としても、ローラーに巻き込まれてケガでもされたら困るので、
そう言えば、必ずついて来てくれる。そして、終わったら必ず、
「どうもありがとうございました。」
と、丁寧にお礼を言っていただきたい。
挨拶やお礼がきちんと言えることは、人として当然であるし、
ユーザー車検を受けに来るオートバイ乗りのマナーの悪さが
問題になり、締め出されると困るからね。


なお、整備記録簿は、必ず、自分で記入して持っていくこと。
検査官に見られることがあるから。
私が受けた過去5回の車検で、整備記録簿の提示を求められたのは、
1回だけだけど。その際、空冷式のオートバイなのに、「冷却水の量」
という項目に✓マーク(=点検したという意味)を付けたりしていると、
まず通してくれない。正しくは/マーク(=該当なしという意味)だから。
そのあたりは、ご自分でよく考えて記入してください。wwwwww



ということで、今回の記事のまとめであるが、
ユーザー車検は簡単である。ぜひとも、自分でやってごらん
になることをおすすめする。

恐縮だけど、いちおう、決まり文句だから。
この記事を読んで、あなたがユーザー車検を受けたことにより、
オートバイが故障したり、あるいは、あなたがケガをしても、
takは責任を負いません。


なお、車検はあくまでも、受検時点での車両の状態を検査するだけ。
車検に通ったからといって、2年は安心して乗れる、という意味
ではないから。メインテナンスに関しては、必ず自己責任で
行うべきである。自信がないなら、迷わずオートバイ屋さんに
依頼したほうがいいと思う。


光軸の調整方法
1.自分でまたがって、フォークおよびリアサスが沈んだ状態で、ヘッドライトの中心の高さを測定する。
2.垂直の壁(ブロック塀など)に、1.で測定したヘッドライトの高さをマークする。
3.夜、5メートルほど離れた位置で、自分でまたがった状態でハイビームにしてヘッドライトを点灯。
4.配光の中心が、1.でマークした位置よりも2センチくらい下にあればOK。


この状態で検査ラインに行く。
たぶん、合格するだろうけど、落ちた場合、検査官は必ず、「もっと上」とか「もう気持ち下」とか言ってくれるから。それを参考に微調整して、もういちどラインに。
それでも落ちたら、あきらめてテスター屋さんに行った方がいい。1回の検査料(1700円)で検査を受けられるのは、3回までだから。約2000円で光軸を調整してもらってから受けた方が確実だからね。


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