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青春18きっぷで日本海へ [旅情報]

青春18きっぷを使って、日本海をみてきた。


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日本海 (上越市船見公園にて)


ひさしぶりに、日本海を見たくなった。
ということで、青春18きっぷを使って出かけることにした。
今回も家内が同行する。

立川 5:55→ 6:13 高尾 JR中央線
高尾 6:14→ 9:05 岡谷 JR中央線
岡谷 9:08→ 8:34 松本 JR中央線
松本 9:37→11:10 長野 JR篠ノ井線

長野 11:24→12:58 直江津 JR信越本線

高尾駅を出るやいなや、家内はバッグからひざかけ毛布
を取り出して、寝る体勢にはいった。
前回の経験から、今回はそれなりの準備をしてきたようだ。(笑)
すぐに熟睡する。

初狩(はつかり)駅をすぎ、笹子トンネルを抜ける。
勝沼ふどう郷駅では、サクラが満開であった。
この駅はかつて、スイッチバック駅であったのだが、
引き込み線の跡地に、サクラの樹がたくさんある。
スイッチバック時代のホームも復元されていて、
「勝沼」という古い駅名標が立っている。
家内に見せたいと思ったが、よく寝ていたので起こさなかった。
甲府盆地では、モモの花がたくさん咲いていて、
窓の外がピンク色に染まった。

松本から篠ノ井線に乗る。
篠ノ井線に乗ったのは、何年ぶりであろうか。
長野新幹線ができてからは、松本経由で長野に行くことは、
まずなくなったからなあ。
スイッチバックの姨捨(おばすて)駅からの眺望も、久しぶりにみた。
まあ、姨捨駅と上信越自動車道の姨捨サービスエリアは、
すぐ近くだから、景色はほとんど変わりはないけど。


obasute.jpg
姨捨駅からの眺望


長野から信越本線に乗り換え、直江津に着いた。
現在は上越市という漠然とした名前の市であるが、
私の子どもの頃は直江津市であった。
1971年に旧直江津市と旧高田市が合併して、
上越市となったのだが、駅名としては、
直江津、高田のままである。
北前船の港町である直江津、そして、高田藩の城下町である
高田の伝統を、それぞれが誇りに思っているからであろう。
直江津駅の北口を出て、日本海を見に行く。
いったん、関川に出て、川沿いに海岸まで歩いた。


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直江津駅


ふと、道路をみるとクルミの実が落ちていた。
はて、なぜだろう、と思う。
道の反対がわにはカラスがいて、じっとこっちを見ていた。
と、クルマがやって来て、クルミを踏みつぶす。
パンと大きな音がして、クルミが砕けた。
するとカラスが、「やった、やった!」という感じで降りてきて、
砕けたクルミの実をついばみ始めた。
要するに、クルミの実を割るのにクルマを利用していたのである。
いやはや、本当に頭がいいカラスである。
家内も感心して、携帯電話で写真を撮り、子どもたちに送っていた。


crow.jpg
頭がいい直江津のカラス


船見公園というところで、日本海を見た。
これで、ミッションコンプリート。
今回の旅の目的は果たした。
ふとみると、人魚の像がある。
手には、ろうそくを持っていた。
「赤い蝋燭(ろうそく)と人魚」の像ということだ。
この話、たしか、子どもの頃に読んだ記憶がある。
が、どうも、はっきりと覚えていない。
なんだか、暗い話だったような気がする。
アンデルセンの人魚姫のような、美しい話ではなかった。
あまり好きな話ではなかったら、忘れてしまったのだろうな。


marmaid.jpg
赤いろうそくと人魚の像


直江津 14:29→15:57 長岡 JR信越本線
長岡   16:32→18:32 水上 JR上越線


直江津から柏崎までは、日本海沿いを走る。
途中の青海川(おうみがわ)駅は、ホームが半分くらい、
日本海にせり出したような駅である、
長岡からは、深い雪景色のなかを走る。
3月末とはいえ、まだ、雪解けまでは遠いようだ。
越後中里駅前のスキー場は、すでにリフトが動いていなかった。
ひさしぶりに、スキーをやってみたいなと思った。

水上   18:37→19:39 高崎 JR上越線
高崎   20:00→21:18 高麗川 JR八高線
高麗川 21:26→21:51 拝島 JR八高線
拝島   21:55→22:06 立川 JR青梅線



高崎駅に着いて、駅のコンビニで紙パック入りのお茶と
お菓子を買って、八高線に乗った。家内は、
「直江津くんだりまで行って、カラスを見ただけだったわ。」
と、あきれた感じで言った。
いや、いろんなものを見ることができたんだけど、
おまえはずっと寝てたから、と思ったのだが、
とくに反論はしなかった。



ということで、今回の記事のまとめであるが、
青春18きっぷを使えば、1日分の約2,300円で、
東京から日本海を見て、その日のうちに帰ってくることができる。
それだけ。

ちなみに、立川~直江津~立川(661.6km)の運賃は約10,500円。
8,200円、トクであった。(笑)



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