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三岐鉄道北勢線に乗った [旅情報]

日本で数少ないナローゲージの鉄道である
三岐鉄道(さんぎてつどう)の北勢線
(ほくせいせん)に乗ってきた。

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三岐鉄道北勢線の270系電車

三岐鉄道webページ
http://www.sangirail.co.jp/

みんなで乗ろうよ 北勢線!!
http://www5.ocn.ne.jp/~tetsudou/index.htm


仕事で三重県桑名市に行った。
で、ナローゲージの鉄道である三岐鉄道の北勢線に
乗ってきた。

鉄道は、2本のレールの上を走る乗り物である。
そのレールの間隔(=軌間、ゲージ)には、
いろんな規格がある。
JRの在来線などは1067ミリ。「れいろくなな」と覚える。
新幹線などは1435ミリ。「石3個」と覚えればいい。
「覚える必要あるのかよ。」と言われるかもしれないが、
まあ、覚えておくといいことがあるかもしれないから。(笑)

JRの場合は、れいろくななと石3個の2種類だけど、
私鉄には、もう少しバリエーションがある。
京王、京成、都営地下鉄などは1372ミリ。
そして、もっと小型で簡便な鉄道には、762ミリの軌間が使われる。
これがナローゲージである。

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762ミリのナローゲージ

ナローゲージは森林鉄道、軽便鉄道など、
全国に普及した。また、旅客を扱う鉄道においても
使われていた。旅客を扱うナローゲージの鉄道は、
下津井電鉄など、たくさんあったけど、
現時点においては、以下の3つだけになっている。

 ①近鉄 内部(うつべ)・八王子線
 ②三岐鉄道 北勢線
 ③黒部峡谷鉄道


北勢線は、かつては近鉄であったけれど、
乗降客数が減少し、廃止の危機にあった。
それを、近くに路線を持つ私鉄である三岐鉄道が、
2003年において、近鉄から路線を買取り、
営業を継続したのであった。


762ミリの軌間だと、車内はさすがに狭い。
満員だと、前の乗客とヒザを突き合わすような感じである。
しかしながら、私が乗ったときは、
午後1時ごろであったので、車内はすいていた。

モーターと車輪は、つりかけ式で接続されており、
走行音は、うううーんという感じである。
昭和生まれの人にとっては、なつかしい音であろう。

軌間が狭いから、あまり速度を出すことができない。
脱線する危険が大きくなるから。
最高速度は時速45キロメートル。
はっきり言って、遅い。
西桑名~阿下喜間の20.4kmに、約1時間もかかる。

ま、前時代的であることは否めない。
沿線の住民でクルマを持っている人は、
間違いなく、クルマで桑名まで出るだろう。
名古屋は通勤にすら、クルマを使う土地柄だし。
あるいは、1435ミリに改軌して、桑名から近鉄名古屋線との
相互乗り入れを実現すれば、もう少し、利用客も増えるのでは
ないかと思うのだが。

まあ、近鉄から見捨てられた時点で、もはや命運は尽きていた。
三岐鉄道という引き受け手がなかったら、とっくに廃線されていたし。
そういった意味では、ラッキーな存在ではある。
どうか、このままいつまでも、のんびりと走り続けてほしいものである。



ということで、今回の記事のまとめであるが、
三岐鉄道北勢線は、762ミリのナローゲージ。
全国的にもめずらしい存在である。
近くによった時には、乗ってごらんになればいかがであろうか。
おもしろい旅ができるかもしれないから。



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