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天塩町鏡沼公園キャンプ場のライダーハウス [日本海岸自転車の旅]

天塩町にある鏡沼公園キャンプ場のライダーハウスに泊まった。


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鏡沼公園キャンプ場のライダーハウス

2012年10月15日月曜日午後5時ごろ、私は天塩町にある
鏡沼公園キャンプ場に着いた。

北海道では、10月ともなると寒い。
とりわけ、宗谷地方では、夜は気温10℃をかるく下回る。
いちおう、テントを持ってきてはいるが、できれば屋根の下で眠りたい。
鏡沼公園キャンプ場は、公営のキャンプ場ででありながら、
めずらしく、ライダーハウスがある。
ライダーハウスとは、自転車およびオートバイの旅人を対象にした
簡易宿泊所である。今回、私は初めて利用した。


キャンプ場に着いた私は、まずは管理棟に行った。

私    「恐れ入ります。キャンプ場を利用させていただきたいのですが。」
管理人 「はい。テントサイトとライダーハウスのどちらにしますか。」
私   「ライダーハウスで、お願いします。」


ということで、私は200円を支払い、ライダーハウスに行った。

指示されたところに行ってみると、そこにあったのは、
プレハブでできた、6畳一間くらいの小さな建物であった。
はっきり言って、ガテン系労働者 (=ドカタ)のおじさんたちが、
工事現場で寝泊まりする小屋のような雰囲気である。
私は大学時代、ドカタのアルバイトをしたことがあるから、
こういったところで、おじさんたちといっしょに、お昼ごはんを食べたり、
お茶を飲んだりした。だから、私にとっては、まったく抵抗がない。
だが、そういった世界に足を踏み入れたことがない若い方には、
すこしだけ、抵抗があるかもしれないな。

ライダーハウスは3棟あり、男性用の2棟は完全にプレハブ小屋。
けれども、女性用はログハウス風で、少しだけ上質であった。
私は、通勤電車の女性専用車に代表されるような、
なんでもかんでも女性を優遇することが、生きるのにやさしい社会である
という、最近の世の中の風潮に対しては賛成できないのだが、
これについては、賢明な措置であると思われる。
いまどきの女性を、プレハブの小屋に寝泊まりさせたりしたら、
カルチャーショックを受けてしまうかもしれないもんな。(笑)

中に入ると、なんというか、完全にガテン系の雰囲気。
内装は表面に木目を印刷した、いわゆる化粧合板、そのまんま。
天井ちかくにロープを張り巡らせてあり、濡れたものを乾かせるように
してあるのも、ガテン系ならではの知恵である。
ああ、懐かしい雰囲気だな、と思った。

畳の上に、なにか、小さな黒いものが動いている。
近寄って、よく見ると、ダンゴムシであった。
先客ではあるが、とりあえず、外に出てもらうことにする。
ホウキではくと、くるん、くるんとまるまって、外に出ていった。
タタミのきれいな部分を選んで、銀マットを敷き、シュラフをひろげる。

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ライダーハウスでくつろぐtak


そうして、寝る準備を整えてから、歩いて1分、100メートルの距離にある
町営の温泉施設、「てしお温泉夕映」に行く。
入湯料500円。
たっぷり1時間くらい、温泉につかり、きれいになった私は、
そこから200メートルほどのところにあるコンビニエンスストア、
セイコーマートに行った。
幕の内弁当とお茶、そして、朝ごはん用のカレーパンとソフトカツゲンを購入。
ソフトカツゲンとは、雪印の製品で、北海道限定販売の乳酸菌飲料である。

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ソフトカツゲン

あいらぶソフトカツゲン


その夜は、風雨が激しかったが、しっかりした屋根の下、
しかも、四方が壁である安心感から、私はぐっすりと眠った。




ということで、今回の記事のまとめであるが、
天塩町にある鏡沼公園キャンプ場のライダーハウスは、
1泊200円と料金が格安であるうえ、温泉まで100メートル、
コンビニまで300メートルと、非常に便利な環境にある。
見かけは多少、ガテン系っぽいけれど、泊まるだけなら十分。
女性専用棟もある。自転車、オートバイの旅人にとって、
利用価値は大きいといえよう。


あくる朝5時に目が醒めると、笑ってしまうくらいの暴風雨であった。
そのまま、シュラフに逆戻り。
午前9時ごろまで眠って、とりあえず、昨日買っておいた、
カレーパンとソフトカツゲンで、朝ごはんにした。
相変わらずの暴風雨なので、またシュラフにはいる。
お昼ごろ目が覚めると、雨があがり、いくぶん、風もおさまっていた。

どうしようか。
出発して、稚内あたりまで走ろうか。
それとも、今日はここで、もう1泊して、明日の朝から走ろうか。
少し考え、すぐに結論が出た。滞留である。
宿泊費200円。で、四方が壁、屋根があるところに泊まれて、
温泉まで100メートル、コンビニまで300メートル。
こんないい環境、めったにないもんな。
管理棟に行って、もう1日滞在する、と申し出て、200円を支払う。

...なにもすることがない。

午後3時ごろまで、文庫本を読んでいたが、私は温泉に行くことにした。
そして、午後7時ごろまで、たっぷりと湯につかり、
帰りにセイコーマートで鶏唐揚げ弁当とお茶を買って、ライダーハウスに戻る。
携帯電話で天気予報をみると、明日は晴れそうだ。
とりあえず、北海道道106号線を抜海まで北上し、
ノシャップ岬、さらに宗谷岬をまわって、猿払に抜けよう。
午後8時に就寝した。



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