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2012年4月道路交通法改正について [オートバイの話]

5年ぶりに、運転免許の更新に行ってきた。


更新のときの講習では、必ず、法律の改正について、
確認するようにしているんだけど、
今回も、2つ、大きな改正があった
しかも、ちょっと驚きだったのは、
どちらも規制の緩和、つまり、いままでやってはいけなかったことが
やってもいい、ということになったことである。
警察が決めることにしては、きわめて異例である。


改正① 信号の右折矢印でUターンが可能に

uturn.gif


誰だ! 「え、違反だったの?」とか言ったやつは?
じつは、私もそう思ったんだけどね。(笑)
矢印信号の意味は、「指定方向に進行可」である。
だから、右折ではなくUターンをしてしまうと、違反なのであった。
なるほど、そうだったのか。
(^_^;ゞ

しかも、指定横断等禁止違反(=Uターン禁止違反)ではなく、
信号無視だから、結構、でかかった。
2点減点、反則金7000円だった。

まあ、東京都内の道路は、ほとんどが転回禁止
(=Uターン禁止) だから、Uターンなんかやる機会はめったにない。
だからこそ、私はいままで捕まらなかったんだろうけど、
地方では、捕まる人がいたのかもしれない。

ま、「やっていいよ」、ということになったのだから、
転回可能な交差点ならば、大いにやればいい。
けれど、Uターンは、歩行者にとっては、意外なオートバイの動き
になるので、危険である。
とりわけ、信号が変わるタイミングで、Uターンをやると、
フライング気味に横断を開始する歩行者にぶつかる危険性が
ヒジョーに高いから、十分、気をつけた方がいいと思われ。



改正② 聴覚障害者がトラックや自動二輪の免許を取得可に

これも、正直いって、意外であった。
私は聴覚障害者 (=耳がまったく聞こえない人)って、
運転免許を取得できない、と思ってた。
けれども、4年前から、特定後写鏡 (ワイドミラー)を使用し、
かつ、普通車の乗用車に限定、という条件で、
運転免許を取れるようになったみたい。
知らんかったなあ。
そういう人が、日本全国にどれくらいいるのかというと、
現在、約300人ほどいる、ということである。

で、今回の改正であるが、これまでは乗用車限定だったけど、
これからは、トラック(4トンまで)と自動二輪免許も
取得できるようになったんだそうだ。

ふーん。

まあ、聴覚障害者のなかに、「オートバイに乗りたい。」と
おっしゃる方がいて、それを支援する団体があったから、
取得できるようになったんだろうね。
けれども、京都で、てんかん患者が運転して暴走したクルマが、
7人も死亡させる事故が起きたばかりだから、
最悪のタイミングの改正だよな。
もちろん、同じ身体障害でも、てんかんと聴覚障害はちがう。
けど、身体障害者の権利拡大と、交通事故の危険性の増大について、
社会的に、大きな関心が持たれているときだけに、ね。

私はオートバイ乗りの一人として、聴覚障害者が自動二輪に乗る
ことについて歓迎したい。ちゃんと、任意保険に加入して、
慎重に運転していただければ、まったく問題はないと思うし。
そのかわり、ヘルメットの後部に、でっかく聴覚障害標識を
貼ってほしいと思う。
※現状では、自動二輪の場合、掲示義務なし

私は身体障害者の権利拡大は、認めるべきだと思う。
けれども、障害があることを周囲にわかるように、
明確に表示すべきである、と思う。でないと、危険だから。
権利は主張する。けれど、安全に配慮するという、
交通社会において、誰もがやらなければいけない義務
を果たさないというのは、フェアではないからね。

hyoshiki-m.gif
聴覚障害標識



ということで、今回の記事のまとめであるが、
4月から、道路交通法が改正になった。
青色の矢印でUターンができるようになったのは、
東京では、ほとんどやる機会はないけど、
地方ではメリットが大きいかもしれない。
聴覚障害者の免許拡大については、そういう方でも
自動二輪免許を取得できる時代になったのだ、
ということを認識すべきだね。



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