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おたくな生き方とは? [ムダ知識]

「中型免許の限定解除をした」の一連の記事に対して、
いろいろなメッセージをいただいた。


いちばんうれしかったメッセージは、「大変参考になりました。
私も取ってみようと思います。」というものである。
なにごとによらず、こういう前向きな人は、好感が持てるよね。
けれども、
「50才をすぎているにもかかわらず、運転免許を
取得しようという向上心は、すばらしいですね。」

みたいな感想は、ちょっと、違うのではないか、という気がする。

べつに、向上心なんかじゃないですから。(笑)

単に、免許の表面に書いてあった、「中型車は中型車(8t)に限る」
という表記を消したかっただけですから。
もともと、私は自分の行動に、あまり意味を求めないタイプの人間なのである。
だから、旅がすきなんだけどね。

それに、こういってはなんだけど、たかが運転免許を取得したくらいで、
向上心うんぬんとか言われると、正直いって、おもはゆい。
たとえば、司法試験とか公認会計士の試験に合格して、
年収が5千万円になった、とか言うなら、
「向上心のある人だ。」
と言われても恥ずかしくないけど、中型免許を取得したくらいで、
向上心がある、とか言われると、
「もしかして、おれってバカ?」
という感じがして、マジで恥ずかしくなるもんな。

あの一連の記事は、あくまでも、
これから中型免許の限定解除をしたい
と思っておられる方をターゲットに、
なんらかの参考となること

をめざして書いたものだから。

キャンピングカーや、マイクロバスなどを運転するため、
中型免許を取得したい、と思っておられる方は、
わりとたくさんいる。けれども、私らの世代だと、
忙しくて、なかなか教習所に通う時間なんかない。
そんな方でも、試験場で一発試験を受けることにより、
取得するという方法がありますよ。
で、実際にやってみたら、意外と簡単でしたよ、というのが、
あの記事により発信したかった情報なのである。
それ以外の意図はないから。


それでは、将来、私が中型自動車のキャンピングカーを買うのか、というと、
そんな贅沢なものを、私が買うなんてことは、たぶんないと思う。
そういった意味では、ムダな努力であることには、かわりはないのである。
これはもう、おたく道というか、私の生き方だから、仕方がないのである。


技能とか知識に対する意欲というものは、人間、誰しもが
持っているものである。そうして、身につけた技能とか知識で、
結果を出せれば、最高である。
勝ち組だね。

それに対して、私のようなおたくは、多方面の技能とか
知識を身につけたいという意欲は、人一倍強い。
ただ、努力の方向が間違っていて、往々にしてムダになり、
結果を出せないのである。
あるいは、結果を出すことに執着しない。
なんだってそうだけど、結果を出すためには、技能とか知識を
身につけるだけでなく、それを活かすための社交性とか、
社会性が必要じゃないですか。そういうのが面倒くさいのである。

一方で、結果を出したい、という意欲とか葛藤はあるけれど、
努力するのが嫌い、すなわち、技能とか知識を身につけようという
意欲が決定的に欠如していて、結果を出せないという人もいるね。
こういう人は、負け組である。
負け組の人は、往々にして、思考が先行する。
ぐだぐだ言っているだけで、チャレンジしようとはしない。
プライドが高いから、失敗して傷つくのを恐れるのである。
だから、私のように大した考えもなく、失敗を恐れずにチャレンジをする
おたくが、バカに見えるらしい。
私ら、おたくの最大の敵は、負け組である。(笑)

結果を出したいという意欲も葛藤もなく、技能とか知識を身につけるための
前向きな努力もしないという人は、単なるクズだね。(笑)




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勝ち組、おたく、負け組、クズの位置づけ


結果を出そうとする意欲があるかないかで、勝ち組と負け組を
区別することには、異論があるかもしれない。
けど、人に対する評価というのは、結果でくだすべきでしょ。
でないと、不公平だから。

努力した人がえらいわけではない。
結果を出した人がえらいのである。


で、ここで最初のハナシに戻るけど、向上心がある人というのは、
あくまでも結果を出した人、勝ち組の人に対する賞賛として
言うべきである。
技能とか知識を身につけたいという意欲があり、努力はするけれど、
その方向性がどこか間違っていて、結果を出せない人 (=おたく)は、
向上心があるとはいえないと、私は思う。
あるいは、結果を出したい、という意欲だけはあるけれど、
そのための技能とか知識を身につける努力をしない人(=負け組)も、
当然のことながら、向上心があるとはいえないよね。



ということで、今回の記事のまとめであるが、
人を「勝ち組」「おたく」「負け組」「クズ」の4つに分類すると、
向上心があるといえるのは、「勝ち組」だけである。
「おたく」「負け組」「クズ」は向上心があるとはいえないから。


ところで、努力した人がえらいわけではなく、結果を出した人がえらい、
というのは、この社会の一般的な価値観だと思うんだけど、
そのことは、高校、大学を一般入試で突破した人にとっては、
当然のこととして、受けとめられている。
けれども、一般入試を経験せず、推薦入学により進学した人は、
どうも、そのあたりが曖昧なんだよね。

じつは、私は、自分の子どもたちを進学させるとき、
推薦で進学させず、一般入試を突破することを強く勧めたんだけど、
それは、そのことを、はっきりとさせたかったからである。
私の強い勧めに従って、上の子は中学時代、バスケットボールの
東京都選抜選手だったにもかかわらず、スポーツ推薦では進学せず、
一般入試で都立高校を受験し、進学した。
その結果、高校でもバスケットボールを続けたものの、鳴かず飛ばずに。
「自分の子の才能をつぶして、あんた、それでも親か!」
と、言われてしまった。
このことは、私にとっては大きな傷になった。
一生、背負っていくつもりである。

けれども、上の子は自分の道は自分で切り開く、という意識だけは強くなり、
大学院まで進学して、結果をだした。
下の子は、大学入試では、えらく苦労したけど、大学に進学してから努力して、
どうやら、結果を出しつつある。

ふたりの子どもたちは、単なるおたくで、結果を出せなかった父親である
私よりも、はるかに向上心があるね。(笑)
(^^)