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自転車で渋川から日本海まで走った [日本海岸自転車の旅]

新しく組んだ自転車で、渋川 (しぶかわ) から日本海まで走った。
これから、日本海岸自転車の旅をスタートさせようと思う。


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いずもざき海遊広場にて   2011 July 9th 1:20P.M.


昨年の12月18日に、立川から佐多岬 (さたみさき) までの1780km
を走りきって以来、私は自転車で走っていない。
目標がなくなってしまったのである。

なんだってそうだけど、目標にむかって努力しているあいだ
というのは、充実しているものである。
自転車の旅は、クルマやオートバイと違って、ふだんから
トレーニングをしていないと走れない。
だから、この2~3年、私はわりと節制した生活を送ってきた。

最近の私は、トレーニングをほとんどしなくなった。
体重も増えてきたし、体力も目に見えて落ちてきた。
こんなことではいけない、と思って、私は次の目標を設定することにした。

太平洋のつぎは、当然、日本海である。
それは、誰がどう考えても、そうであろう。
ということで、こんどは日本海岸沿いに北上することにしようと思う。

で、日本海岸を北上するためには、まずは、日本海に出ないと話にならない。
そのためには、国道17号線の三国峠 (みくにとうげ 標高1084メートル)を
越えなければいけない。


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今回走ったコース


2011年7月9日土曜日午前9時、私は上越線の渋川駅にいた。
渋川までは、利根川自転車道を走ったことがある。
ということで、今回は渋川から走り出すことにしたのである。
駅で自転車を組み立て、走りはじめる。

国道17号線を北上したのだが、途中、岩本駅の手前で、
短いトンネルが続く、危険なところがあった。
短いトンネルだから、みんなヘッドライトを点けない。
ヘッドライトを点けないと、自転車につけた反射材が光らない。
赤いピカピカを点けていても、あれって案外、目立たないんだよね。
交通量も多く、命がけだった。
ということで、この区間、読者の方々は、できれば走らない方がいいだろう。
沼田のミニストップで、ガリガリ君を食べて、ひとやすみした。

いよいよ、三国峠越えである。
標高1084メートルの三国トンネルまで、ひたすら登る。
案外、楽勝だった。
箱根を越えたときの方が、はるかに厳しかったな。
やはり、自転車の重量が約9kgしかないというのは、登りでは効果が大きい。
55才の私でも、前のチェーンリング32T、うしろは21Tか24Tで十分登れた。
新しいフレームに、約2万7000円、投資してよかった。

途中、激しい雷雨におそわれ、1時間ほど、木陰で雨宿りを余儀なくされた。
雨だけなら、レインウェアを着れば、なんとかなるんだけど、
雷は怖い。
近くの山に、ビシバシと落ちていたもんなあ。
雷は高い木に落ちたあと、電気をよく通すものに移動する性質があるから、
アルミ+カーボンの自転車なんか、いい標的である。
しばらくのあいだ、自転車から離れて、やりすごした。


雨が上がったので、ふたたび、登りはじめる。
サミットの三国トンネルは、いろんな方がBlogやホームページに書かれて
おられるように、道幅が非常にせまいうえ、路面も荒れている。
できれば、自転車で走りたくないトンネルのなかでも、上位に入るだろう。
ここも、読者の方々には、あまりおすすめできないところである。
私はクルマの流れが途切れるのを待って、一気に走り抜けた。
三国トンネルを抜けてからは、微妙な登りが3カ所。あとは豪快に下る。
この日は、越後湯沢に泊まった。

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三国峠にて、バテるtak


2日めは、越後湯沢を朝6時に出て、出雲崎 (いずもざき)にむかった。
荒海や 佐渡に横たふ 天河 (あまのがわ) の出雲崎である。
なぜ、出雲崎なのかというと、いちばん、日本海らしいところだから。
北国街道と三国街道の合流点であり、
昔から、多くの旅人たちで賑わったところである。
ということで、午後1時、出雲崎に到着。
無事に日本海に到達できた。
やっと、日本海岸自転車の旅の出発点に立つことができたね。



ということで、今回の記事のまとめであるが、
自転車で渋川から日本海まで走った。
ここから、日本海岸自転車の旅をスタートさせようと思う。

よく考えたら、なにも日本海まで自転車で
走っていくことはなかったね。(笑)

あぶない思いをして、わざわざ三国峠を越えなくても、
ふつうに新幹線で新潟まで行って、そこから始めればよかった。
はっきりいって、バカだよね。
もう、走ってしまったから、しょうがないけどさ。

これからさきのことは、まだ、考える時期ではない。
人生、本当になにがあるか、わからないから。
最近、つくづく、そう思う。
けれども、健康にめぐまれ、ずっと旅を続けることができたなら、
最終的には、宗谷岬 (そうやみさき) をめざそうと思っている。



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