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航空機により自転車を運ぶ方法について [その他自転車の旅]

羽田から鹿児島まで、自転車を飛行機で運んだ。


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航空会社の手荷物カウンターに自転車を預けたところ


新年、あけましておめでとうございます。
今年も、オートバイや自転車を使った旅が好きな人にとって、
読むとホンの少しだけタメになるBlogをめざして、
記事を書いて行きたいとおもいます。

また、このBlogでは、すでに何度か表明させていただいておりますが、
私は100人のうち99人に嫌われ、コテンパンにたたかれても、1人に、
「たしかにあんたの言うとおりだよ。
それに、そんなこと言ったの、
あんたが初めてだよ。」

と言われることをめざしております。
今後も情報発信をしようとする者の端くれとして、
そのようなスタンスで、記事を書き続けようと思っておりますので、
どうかよろしくお願い申し上げます。
m(_ _)m


まあ、今回は、今年初めての記事だから、かるいネタで。(笑)
航空機による輪行の方法について、書かせていただこうと思う。
結論から先に言うと、航空機での輪行は鉄道よりも、はるかにラクである。
鉄道による輪行では、乗務員室の前のスペースをめぐって、
女子高生などと争うことが多いのだが、航空機ではそのようなことはない。
目的地まで、簡単・確実に自転車を運ぶことができる。


まずは、航空会社各社における手荷物の扱いをみてみよう。
日本航空
http://www.jal.co.jp/dom/service/bags/

大きさ
 50cm×60cm×120cm以内。
合計重量
 お一人様15kgまで無料。15kgを超えると、別途超過料金。

全日空
https://www.ana.co.jp/dom/checkin/rules/baggage.html

大きさ
 3辺の長さの合計が203cm以内。
合計重量
 お一人様20kgまで無料。20kgを超えると、別途超過料金。

スカイマーク
http://www.skymark.co.jp/ja/res_boarding/baggage.html

自転車は特定品目のため、超過料金(1000円)
重量、長さなどは制限なし。



私の場合、700Cサイズの自転車の前輪と後輪をはずし、
なおかつ、ハンドルも外した状態で輪行するので、
バッグに入れたときのサイズは、おおよそ、
高さ70センチ×幅110センチ×厚さ20センチとなる。
重量は、キャリアや工具などを含めると、約13kg。

ということで、上記の各社の約款を読むと、
全日空は、3辺の合計が203センチ以内だから、ぎりぎりセーフ。
日航は、高さ60センチにはおさまらないから、アウトである。
けれど、日航で自転車の受け入れを断られたという話は、
あまり聞いたことがない。日航での輪行を考えておられる方は、
いちおう、念のために電話で確認をとった方がいい
と思われるが、まあ、大丈夫なんじゃないでしょうか。

自転車の輪行に、もっとも好意的というか、柔軟な姿勢を見せているのは
スカイマーク。
なんと、超過料金の1000円さえ払えば、
重量、長さの制限はなし!

これなら、現在主流となっている前輪をはずすだけの輪行バッグに
入れて持ち込むことも可能だね。

また、重量制限がないというのは、自転車乗りにとっては、きわめてありがたい。
キャリアとサイドバッグの付いたランドナーなどは、そもそも15kgを超えるし、
私の場合は、ツーリングが終わったら、汗まみれの服や下着を、
ビニールの袋に入れて、輪行バッグのなかに押し込む。
すると、重量は確実に3~4kgほど増えることになる。
航空機における手荷物の重量超過料金はバカ高いから、
この重量制限がないというのは、ヒジョーにありがたいと思う。

なんだってそうだけど、「お金さえ払えば、OKよ。」
と言ってくれるのがいちばんいい。タダで乗せてもらおうと
するから、あとでエラいことになる
のである。

sky2.jpg
スカイマークの最新鋭ハイテク機 ボーイング737-800型
      ※ウィングレットが特徴的だね


ということで、今回、私はスカイマークで鹿児島空港まで往復した。
羽田空港におけるスカイマークのカウンターは、第1ターミナルのいちばん奥。
京浜急行の羽田空港駅から、自転車をかついで歩くと、
その距離は、かなりのものになる。
こういう場合、空港に備え付けの台車 (カート)を使わせてもらうといい。

で、カウンターに着いたら、まずやらなければいけないのは、
航空券の発券である。現在は、どこの会社も自動発券である。
さらには、自転車をX線検査装置に通してから、
航空会社のカウンターに持ち込む。
このあたりは飛行機に乗り慣れた人なら、言わずもがなであろう。

担当者は慣れたもので、「自転車ですね。」
と、簡単に確認しただけで、事務的に受け入れる。
が、内心、やっかいなものを持ち込みやがって、と思っているのかもしれない。
そのあたり、注意深く表情を観察したのだが、航空会社のスタッフは、
やたら愛想がいいので、よくわからなかった。
鉄道会社だと、露骨にイヤな顔をするんだけどね。(笑)

次に、なんやら細かい字で、いろいろ書いた同意書への署名を求められる。
要するに「破損しても責任は持てませんよ」ということである。
今度は、私の方が内心、「ちっ」と思うが、しょうがないからサインをする。

ちなみに、自転車の破損防止であるが、私は、行きは気泡緩衝材、
いわゆるプチプチで、フォーク、チェーンリング、ディレーラーなどを
保護しておいた。帰りは、鹿児島空港のゴミ箱から新聞紙を拾ってきて、
同じように、フォーク、チェーンリング、ディレーラーを保護した。
ま、多少、自転車が傷つくのは、しょうがないとは思う。
それがイヤな人は、最初から、輪行などはしないことである。

あ、それとタイヤの空気を半分くらい抜くのが吉である。
航空機内の気圧は、巡航高度だと0.8気圧くらいになる。
5kgf/cm2も空気を入れたままだと、パンクするかもしれないから。

目的地の空港に着いたら、バゲッジクレイム(手荷物受取場所)で待つ。
自転車の場合は、コンベアには乗せずに、スタッフが手で持ってきてくれるようだ。
今回、鹿児島空港では、おじさんが大事そうに持ってきてくれたので、
ちょっと、恐縮してしまった。



ということで、今回の記事のまとめであるが、
航空機による自転車の輪行は、簡単である。
各社ともOKであるが、日航の場合、700Cサイズを持ち込もうとするなら、
要確認である。また、重量オーバーに気をつけること。
スカイマークは、別途1000円を取られるけど、重量、長さの制限がない。
ということで、前輪をはずすだけの輪行が可能である。


ちなみに、国際線の場合も、ほぼ同様らしい。
らしい、というのは、私自身は国際線で輪行をしたことがないから、
正確には、わからないからなんだけど。
いつの日か、私は飛行機で自転車を運んで、アラスカハイウェイを走ってみたい
と思っているんだけど、費用はともかく、時間的には夢のまた夢だね。




(おまけ)
完成した羽田空港のD滑走路を、空から見たところ。
ちなみに、このD滑走路から離陸したんだけど、
離陸してすぐ、右に急旋回して、館山に向かう。
ちょっと怖い。 (^^;

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