自転車のギア比変更 [自転車の話]
自転車のギア比を変更することにした。
先日から、あたらしく組んだ自転車に乗っているわけだけど、
やはり、ギア比が高すぎた。
太東から千倉まで走る途中、登り坂でヒザを傷めてしまったのである。
若い頃は脚力があったから、高めのギア比でも平気だったんだけど、
いまの私 (54才) にとっては、やはり厳しい。
下のグラフは、装着していたチェーンリング(前のギア)と
スプロケット(後ろのギア)で、クランクを1回転させるごとに
何メートルすすむかを示したものである。
青の線がチェーンリングのアウター(52T)、
赤の線がインナー(39T)で、
横軸がスプロケットの歯数、タテ軸がクランク1回転で進む距離
をしめしている。
いまの私にとっては、いちばん低い (軽い)ギア比である、
チェーンリングのインナー39Tとスプロケット25Tの組み合わせ、
つまり、クランク1回転あたり約3.3メートルでは足りない。
登り坂で、いっぱいいっぱいになってしまうんだよね。
この、いっぱいいっぱいというのは、一般的なサイクリストにとって
効率的なペダリング回転数である、1分間に50~60回転で踏み続けたとき、
筋肉および靱帯 (じんたい)にかかる負荷がオーバーし、
急速に乳酸がたまっていくとともに、筋繊維および靱帯が
細かく切れていく状態のことをいう。
まあ、こんな理屈っぽい説明をしなくても、
ふつう、わかるよね。
(^^;
で、どれくらいで、いっぱいいっぱいになってしまうかは、
その人のトレーニングの量、筋肉の量、質、および自転車歴によって異なる。
現在、54才である私にとっては、一般国道の最高勾配である
7% (1kmすすむごとに70メートル登る) 程度の坂を登るのに、
クランク1回転あたり、約3.3メートルでは足りない。
いっぱいいっぱいになってしまったのである。
あきらめて、降りて押せばよかったんだけど、若い頃のつもりで、
つい、ぐっと、ペダルを踏み込んでしまった。
で、ヒザを傷めてしまったというわけ。
ま、きわめてありがちなハナシだろうね。
ということで、いさぎよく、ギア比を変更することにした。
で、どれくらいのギア比にするか。
以下に、読者のみなさんにも参考にしていただけるように、
クランク1回転で、何メートルすすむかの計算用フォームを、
javascriptでつくってみた。14インチなどの小径車にも使えますから、
よろしければどうぞ。
クランク1回転あたりで進む距離計算用フォーム
タイヤの周長早見表
脚力のよわった中高年にとって、低いギアはあるにこしたことはない。
先日、箱根を越えたとき、私は小涌谷の駅をすぎて、啓明学園にいたる
までのあいだで、前22T、後ろ30Tのギアを使った。※
あの組み合わせだと、クランク1回転で約1.6メートル。
※ ギア比の低いクロスバイク改造車を使用
けれど、あそこはどうみても、勾配が10% (1kmすすむごとに100メートル登る)
を超えていて、急勾配というよりも、ほとんどカベだったもんな。(笑)
ふつうに走っていて、あれほどの急勾配はまずないし、
もし、あったとしても、そのときは押して歩けばいい。
そのように考えると、いちばん低いギアは、
クランク1回転で2.5メートルくらい
進めば十分ではないか。
それで、だいたい7%くらいの勾配には、対応できると思うから。
つぎに、高い方のギアであるが、いまの私は、平坦なところを走るときは、
クランク1回転で7メートルくらい進む組み合わせを選択することが多い。
だから、それ以上のギアがあっても、あまり使う機会はない、といえる。
ていうか、中高年にとっては、もう、
それ以上のギア、踏めましぇん。(笑)
下り坂とか追い風のときでも、クランク1回転で8メートルくらい
進めば、それで十分だろう。
ということで、ふつうに考えると、インナー/ローの組み合わせは、
クランク1回転で、だいたい2.5メートルくらい、アウター/トップの組み合わせは
クランク1回転で、だいたい8メートルくらいに設定するというのが、
妥当なところだろう。
具体的には、いま流行のコンパクトクランク (50/34T)と、13-26Tくらいの
カセットスプロケットを組み合わせるのが、ちょうどいいかもしれない。
ちなみに、ママチャリは、だいたい前33Tの後ろ14Tの組み合わせだから、
クランク1回転あたり4.9メートルくらいすすむことになる。
それくらいのギア比が、いちばん使いやすいということだろうね。
で、実際に、私はどうしたか。
ここから先は、あくまでも私のライディングのクセというか、
好みの問題なんだけど、私の場合、そもそも、チェーンリングの
アウター52Tを使うことって、めったにないんだよね。(笑)
また、私はオートバイの運転だけでなく、自転車のライディングもどヘタ だから、
あまりにもクロスレシオだと、急に勾配がかわるところでは
変速が間に合わず、失速してしまうことがあるんだよね。(笑)
(^^;ゞ
ということで、できればインナーの39Tだけで、クランク1回転あたり
2.5メートルから7メートルくらいをカバーし、アウターの52Tはあくまでも予備、
という考え方で、設定することにした。
これについては、あくまでも、私のドンくさい走り方に、
ギアの方を合わせたということであり、一般的には、正しくないかもしれない。
ということで、MTB用の11-32Tのカセットスプロケットを購入。
これで、インナーの39Tだけで、クランク1回転あたり約2.5メートルから
7.4メートルまでカバーできる。以下に、新しい組み合わせのグラフを示す。
変更後のギア比
変更後
チェーンリングのアウターの52Tは、ほとんど使わないだろうから、
いっそ、はずしてしまおうかなとも思った。
わずかながら、軽量化にもなるし。
けど、まあ、カッコ悪いから、付けておくことにする。
下り坂か、追い風のとき専用だね。
また、ここまでギアの歯数差が大きいと、ロード用のディレイラーでは
キャパシティが不足。ということで、MTB用のディレイラーに変更している。
先日から、あたらしく組んだ自転車に乗っているわけだけど、
やはり、ギア比が高すぎた。
太東から千倉まで走る途中、登り坂でヒザを傷めてしまったのである。
若い頃は脚力があったから、高めのギア比でも平気だったんだけど、
いまの私 (54才) にとっては、やはり厳しい。
下のグラフは、装着していたチェーンリング(前のギア)と
スプロケット(後ろのギア)で、クランクを1回転させるごとに
何メートルすすむかを示したものである。
青の線がチェーンリングのアウター(52T)、
赤の線がインナー(39T)で、
横軸がスプロケットの歯数、タテ軸がクランク1回転で進む距離
をしめしている。
いまの私にとっては、いちばん低い (軽い)ギア比である、
チェーンリングのインナー39Tとスプロケット25Tの組み合わせ、
つまり、クランク1回転あたり約3.3メートルでは足りない。
登り坂で、いっぱいいっぱいになってしまうんだよね。
この、いっぱいいっぱいというのは、一般的なサイクリストにとって
効率的なペダリング回転数である、1分間に50~60回転で踏み続けたとき、
筋肉および靱帯 (じんたい)にかかる負荷がオーバーし、
急速に乳酸がたまっていくとともに、筋繊維および靱帯が
細かく切れていく状態のことをいう。
まあ、こんな理屈っぽい説明をしなくても、
ふつう、わかるよね。
(^^;
で、どれくらいで、いっぱいいっぱいになってしまうかは、
その人のトレーニングの量、筋肉の量、質、および自転車歴によって異なる。
現在、54才である私にとっては、一般国道の最高勾配である
7% (1kmすすむごとに70メートル登る) 程度の坂を登るのに、
クランク1回転あたり、約3.3メートルでは足りない。
いっぱいいっぱいになってしまったのである。
あきらめて、降りて押せばよかったんだけど、若い頃のつもりで、
つい、ぐっと、ペダルを踏み込んでしまった。
で、ヒザを傷めてしまったというわけ。
ま、きわめてありがちなハナシだろうね。
ということで、いさぎよく、ギア比を変更することにした。
で、どれくらいのギア比にするか。
以下に、読者のみなさんにも参考にしていただけるように、
クランク1回転で、何メートルすすむかの計算用フォームを、
javascriptでつくってみた。14インチなどの小径車にも使えますから、
よろしければどうぞ。
クランク1回転あたりで進む距離計算用フォーム
タイヤの周長早見表
タイヤサイズ | タイヤ周長(mm) |
12インチ×1.75 | 935 |
14インチ×1.75 | 1055 |
16インチ×1.75 | 1195 |
18インチ×1.75 | 1350 |
20インチ×1.75 | 1515 |
24インチ×1.75 | 1890 |
26インチ×1-3/8 | 2068 |
27インチ×1-3/8 | 2169 |
650 x 35A | 2090 |
700 x 23C | 2096 |
700 x 35C | 2168 |
脚力のよわった中高年にとって、低いギアはあるにこしたことはない。
先日、箱根を越えたとき、私は小涌谷の駅をすぎて、啓明学園にいたる
までのあいだで、前22T、後ろ30Tのギアを使った。※
あの組み合わせだと、クランク1回転で約1.6メートル。
※ ギア比の低いクロスバイク改造車を使用
けれど、あそこはどうみても、勾配が10% (1kmすすむごとに100メートル登る)
を超えていて、急勾配というよりも、ほとんどカベだったもんな。(笑)
ふつうに走っていて、あれほどの急勾配はまずないし、
もし、あったとしても、そのときは押して歩けばいい。
そのように考えると、いちばん低いギアは、
クランク1回転で2.5メートルくらい
進めば十分ではないか。
それで、だいたい7%くらいの勾配には、対応できると思うから。
つぎに、高い方のギアであるが、いまの私は、平坦なところを走るときは、
クランク1回転で7メートルくらい進む組み合わせを選択することが多い。
だから、それ以上のギアがあっても、あまり使う機会はない、といえる。
ていうか、中高年にとっては、もう、
それ以上のギア、踏めましぇん。(笑)
下り坂とか追い風のときでも、クランク1回転で8メートルくらい
進めば、それで十分だろう。
ということで、ふつうに考えると、インナー/ローの組み合わせは、
クランク1回転で、だいたい2.5メートルくらい、アウター/トップの組み合わせは
クランク1回転で、だいたい8メートルくらいに設定するというのが、
妥当なところだろう。
具体的には、いま流行のコンパクトクランク (50/34T)と、13-26Tくらいの
カセットスプロケットを組み合わせるのが、ちょうどいいかもしれない。
ちなみに、ママチャリは、だいたい前33Tの後ろ14Tの組み合わせだから、
クランク1回転あたり4.9メートルくらいすすむことになる。
それくらいのギア比が、いちばん使いやすいということだろうね。
で、実際に、私はどうしたか。
ここから先は、あくまでも私のライディングのクセというか、
好みの問題なんだけど、私の場合、そもそも、チェーンリングの
アウター52Tを使うことって、めったにないんだよね。(笑)
また、私はオートバイの運転だけでなく、自転車のライディングもどヘタ だから、
あまりにもクロスレシオだと、急に勾配がかわるところでは
変速が間に合わず、失速してしまうことがあるんだよね。(笑)
(^^;ゞ
ということで、できればインナーの39Tだけで、クランク1回転あたり
2.5メートルから7メートルくらいをカバーし、アウターの52Tはあくまでも予備、
という考え方で、設定することにした。
これについては、あくまでも、私のドンくさい走り方に、
ギアの方を合わせたということであり、一般的には、正しくないかもしれない。
ということで、MTB用の11-32Tのカセットスプロケットを購入。
これで、インナーの39Tだけで、クランク1回転あたり約2.5メートルから
7.4メートルまでカバーできる。以下に、新しい組み合わせのグラフを示す。
変更後のギア比
変更後
チェーンリングのアウターの52Tは、ほとんど使わないだろうから、
いっそ、はずしてしまおうかなとも思った。
わずかながら、軽量化にもなるし。
けど、まあ、カッコ悪いから、付けておくことにする。
下り坂か、追い風のとき専用だね。
また、ここまでギアの歯数差が大きいと、ロード用のディレイラーでは
キャパシティが不足。ということで、MTB用のディレイラーに変更している。
ということで、今回の記事のまとめであるが、
中高年にとっての自転車は、クランク1回転で、
だいたい2.5メートルから8メートルすすむ範囲で、
ギア比を設定すればよいと思われる。
あとは、自分の好みとか、ライディングのクセに合わせて
最適な組み合わせを見つければいいだろう。
結局、なんだかロードというよりも、シクロクロスみたいな自転車に
なってしまったなあ。(笑)
まあ、これでヒザを傷めることもないし、ある程度の勾配にも対応できる
ようになったのだから、よしとしよう。
なお、痛めたヒザであるが、帰ってからアイシングしたら、
どうやらなおったようである。