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沼津~焼津 自転車ツーリング [太平洋岸自転車の旅]

沼津から焼津まで、自転車で走ってきた。


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沼津市千本浜公園付近


●走行データ

  使用した自転車   クロスバイク改造車
  チェーンリング    42T-32T-22T
  カセットスプロケット 11-30T(8段)


総走行距離 約102km

 JR沼津駅9:50→千本浜10:10→道の駅富士11:30
→JR由比駅12:20→清水エスパルスプラザ13:10
→旧清水港線三保駅13:54→東海大学14:12
→三保灯台14:30→大浜公園15:30→宇津ノ谷トンネル16:32
→JR焼津駅17:40

Google Maps上に表示させる

※サイクル紀行さんの Google Maps/Earth活用ツール『轍 Wadachi』
 により、作成しました。Google Maps APIを利用し、GPSのログを表示。
 さらに、ウェイポイントのマーカーをクリックすると、写真が出る地図を
 作成するという、スグレたソフトです。





今回走った区間は、自転車に乗る人のあいだでも
わりと人気のある区間を含んでいるし、全体的にとても景色がいい。
勾配もほとんどないので、初心者の方にも、おすすめのコースである。
ただし、いきなり自動車専用道路になったりするので、あらかじめコースを
知っておかないと走りづらい。
ということで、以下、簡単に道案内をすることにする。
(Google Maps上に表示したルートを参照していただくと、わかりやすいかも)


沼津~富士
沼津から田子の浦までは、海岸沿いに自転車および
歩行者専用の道が、約20kmにわたり続いている。
ここは、自転車雑誌などには、必ず紹介される道であり、
おすすめのコースである。

平坦なコースが約20kmにわたって続いているので、
休日には、ロードスポーツでトレーニングをしている人たちが、たくさんいる。
また、ロードスポーツの人たちに混じって、車椅子マラソンのトレーニング
をしている人もいる。彼らの乗る車椅子は、最先端の新素材で
つくられているので、とても速い。平均時速は、時速30kmを超す。
ということで、自転車初心者の方は、彼らのトレーニングの邪魔に
ならないように、注意する必要がある。
私も、50才をすぎてからは、巡航速度が時速20~25kmにまで
落ちてしまった。ということで、邪魔にならないように、注意して走った。

田子の浦をすぎると、自転車および歩行者専用の道はなくなるので
国道1号線を走る。富士山がきれいに見える区間である。


富士~興津
道の駅富士をすぎて、富士川の橋をわたると、
国道1号線は自動車専用道路の富士由比バイパスとなり、歩道はなくなる。
自転車は走ることができないので、JR東海道本線に並行する、
旧東海道に移動することにする。
JR由比駅をすぎると、その旧東海道も、富士由比バイパスと合流してしまう。
ということで、自転車が走ることができる道はなくなってしまうように見える。
コースを知らない人は焦るだろうけど、ここは、だまって横断歩道を渡る。

じつは、東名高速道路と富士由比バイパスのあいだの、一段高くなった部分に、
幅1.5メートルほどの、雑草だらけの狭い道がある。
この狭い道こそが、自転車と徒歩の旅人にとっての、東海道なのである。
日本の大動脈、栄光の歴史を誇る東海道が、このざまである。
なさけなくて、涙が出そうになるけど、こらえて進む。

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自転車と徒歩の旅人にとっての東海道


興津~三保
興津をすぎたところで、この歩道は国道1号線に合流する。
東海道を西に進み、京都をめざす人は、そのまま直進すればいい。
私は日本の太平洋岸を走破することをめざしているので、
清水・三保方面に向かった。

駒越東町という交差点から、自転車専用道路が分岐している。
ここは、旧国鉄の清水港線の路盤の跡にまぎれもなく、
終点であった旧三保駅までが、太平洋岸自転車道に指定されている。
ちなみに旧国鉄の清水港線は、1日1往復しか旅客列車が運行されない路線
として有名であった。
そんなに列車が少ない路線が、いったい、何のために建設されたのか。
じつは、主として貨物輸送用であり、日本軽金属の清水工場でつくられた
アルミナ(AlO3)を、同じ日本軽金属の蒲原工場に運ぶために使われていたようだ。
清水港線は、1984年には廃止されている。旧三保駅は公園になっており、
ディーゼル機関車と貨車が保存されていた。


三保~焼津
旧三保駅から少し離れた三保灯台付近から、静岡市中島までは、
約15.6kmにわたり、太平洋岸自転車道が続いている。
ここも景色のいいところである。

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太平洋岸自転車道 (久能山付近)


安倍川を渡って、しばらく国道150号線を走ると、
丸子(まりこ)川に沿って、約7.5kmの自転車専用道がある。
この道は、終点で国道1号線に合流するのだが、
さらに、宇津ノ谷トンネルを抜けると、今度は、岡部川に沿って、
焼津まで、約6.7kmの自転車専用道がある。
地味な区間であるけれど、この2つの自転車道は、
ともに太平洋岸自転車道に指定されている。

2015年7月追記
※国道150号線バイパスの日本坂トンネルは
 自転車通行禁止なので、自転車で西に行こう
 とされる方は この記事のように国道1号線の
 宇津ノ谷トンネルまで迂回するか、
 国道150号線の旧道(現:静岡県道416号線)を
 行くことになります。
※国道150号線の旧道(現:静岡県道416号線)は
 2015年7月現在、通行止めになっているようです。
 (情報提供:フナさん)


 フナさん、どうもありがとうございました。


じつは、今回、沼津~焼津に行った、私の主な目的は、
この2つの自転車道を走ることであった。
以前に静岡から島田まで走ったときは、ふつうに国道1号線を
走ってしまったので、この2つの区間は、走ったことがない。
当時は、太平洋岸自転車道の完走など考えていなかったので、
地味なこの区間は、パスしてしまったのであった。

丸子川に沿った区間は、地元の人たちの格好の散歩道になっている。
だから、あまりスピードが出せない。
歩いている人の迷惑にならないように、ゆっくり走る。
岡部からは焼津までは、誰も走っておらず、スピードを出すことができる。
けれども、沼津からの走行距離は、90kmを超えている。
すでに脚が残っておらず、最後はへとへとだった。

午後5時40分に、無事に焼津駅にたどりついた。
サイクルコンピュータによると、累積走行距離は約102kmであった。
(±5%前後の誤差がある)

meter.jpg




ということで、今回の記事のまとめであるが、
沼津から静岡にかけては、あらかじめコースを知っておかないと
走りづらい部分があるけれど、景色がよく、楽しい道である。
機会があれば、自転車で走ってみるのもいいだろうと思われる。



なお、私の旅のテーマである、日本の太平洋岸を完走することであるが、
今回、沼津~焼津を走ったことにより、立川の自宅から高知までが
一本の線につながった。今後は、千葉県内の太平洋岸自転車道を走ることと、
高知からの続き、九州方面に向けて走ることが残っている。
ゴールの佐多岬までは、まだまだ遠く、いつ達成できるかはわからない。
けれども、必ず走破しようと思っている。

ちなみに、私は佐多岬に不思議な縁があるようで、これまでに、3回も訪れている。
訪れるたびに、「もう、ここに来ることはあるまい。」と思うのだけど、
今回の旅でゴールすると、4回目の訪問となる。
なんだか、人生の節目を迎えるごとに呼ばれているようで、変な気分である。

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太平洋岸自転車の旅 (これまでに走った区間)



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