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東京モーターショーに行ってきた [オートバイの話]

東京モーターショーに行ってきた。


日本経済を語るには、まずは東京モーターショーに行かずばなるまい。
ということで、幕張メッセまで行ってきた。
なーんて、大げさなものではなくて、じつは、私は仕事の関係で、
ちょっとした義理があって、四輪関係の会社のブースに顔を出さないと
いけないのである。で、ささっと顔を出し、義理を果たしたあとは、
二輪関係のブースに入り浸るのであった。(笑)
ということで、以下、私が気になったオートバイについて、紹介する。


ホンダ 

CB1100

cb1100.jpg

市販予定車として発表されたCB1100。CB750の後継モデルといわれている。
一昨年に出した記事「CB1100Fは本当に市販化されるのだろうか
は、10月31日現在、PVが12,827となっている。
私のBlogの記事で、PVが1万を超えたのは初めてである。
記事に対する賛否はともかく、CB1100に対する関心が、いかに高いか
を物語っているといえよう。
ということで、あらためて、CB1100を見てみることにする。
って、出張なんでも鑑定団か! 
(^^;

2年前の参考出品車では、エンジンの腰から下は、CB750そのまんまだったけど、
今回の市販予定車では、CB1300のものを流用したようだ。
これは、うれしい変更である。
CB750に乗ってる者からすると、CB750のエンジンは、あまりにも前近代的だから。
ギアを入れるとき、ガッシャン!という音がするんだもんなあ。(笑)

足回りは、CB1300そのもの。このあたりは、2年前とかわらない。
フレームについては、よくわからないけど、たぶん新設計である。
ということで、新しく設計したのは、エンジンの腰から上とフレームだけ。
なんだか、CB750と同じような生い立ちのオートバイだなあ。(笑)
けど、CB750にくらべると1100ccという排気量のぶんだけ、
注目されているんだろうな。

シリンダヘッドのカムシャフトカバーのデザインは、なんだか、
カワサキのZ1みたいである。歴代CBのどれにも似ておらず、
ホンダっぽくない。
まあ、悪いデザインではないんだけど、昔からのCBを知っている世代
にとっては、ちょっと複雑な思いである。

それと、ビジュアル上の最大の特徴は、CB400Fourにそっくりな4in1マフラー。
これについては、好き嫌いがはっきり分かれるポイントで、
これが気に入った人は、即、購入となるだろうし、
嫌いな人は、絶対に買わないだろうな。
私自身は、CB750の左右2本出しマフラーの静かな音が気に入っている。
おそろしく重いけど。(笑)
だから、CB1100の排気音がどんな感じなのか、気になるところである。

実際にまたがってみたけど、足つき性はいい。
私は身長は178cmあるが、脚の長さが78cmしかないという、
やや、変則的な体型なのである。(笑)
そんな私であるが、シートにまたがったとき、
両足のかかとが、かろうじてついた。
おそらく、シート高は780から790ミリくらいの設定だろう。
これなら、短足で、運転がどヘタな私でも、なんとかなりそうですわ。
ということで、これについても、うれしい配慮である。

cb1100_2.jpg
CB1100にまたがる筆者


VFR1200F

vfr.jpg

これも市販予定車。V4になったりV2になったりする、可変気筒エンジン
を搭載する、ハイテクマシンである。
また、デュアルクラッチトランスミッションを搭載し、
クラッチ操作なしで、変速することが可能である。
デュアルクラッチトランスミッションとは、2007年11月1日の記事
オートバイの変速機はますます進化する」でも紹介したけど、
ボルグワーナーが開発し、フォルクスワーゲンに搭載されているDSGなどと
同じ原理であり、自動車に搭載する変速機としては、現時点で最高のものである。
これがオートバイに採用されたというのは、きわめて注目される。

けど、正直いって、VFRはツアラーなのか、スーパースポーツなのか
はっきりせい!、という感じのオートバイだし、また、海外ではともかく、
日本では警察庁ご用達というか、その多くが白バイに採用される車種である。
はっきり言って、イメージ悪いもんなあー。(笑)
デュアルクラッチトランスミッションは、白バイ乗りのおまわりさんたちには
大好評だろう。けど、一般ユーザーにとって、どういう評価ををされるのか、
ちょっと気になるところである。


EVE-neo(イーブ・ネオ)

press.jpg

要するに、電動のスーパーカブである。
ちゃんと新聞を置くスペースも、フロントに装備されているもんなあ。(笑)
個人的には、朝、エンジンの音も高らかに、新聞を配るのは
カンベンして欲しい、と思っているので、新聞配達のバイクは
一刻もはやく、これにかえてほしいと思う。


スズキ

Bandit1250F ABS

bandit.jpg

参考出品ながら、来年早々に市販される予定のBandit1250F。
わりとコンパクトな車体で、使い勝手の良さそうなツアラーである。


ヤマハ

SR400

sr400.jpg

これも参考出品であるが、フューエルインジェクション化されて
復活したSR400。喜んでいるファンも多いのでは。
SR500も、復活させてほしいなあ。
大型二輪免許所有者が増えたいま、500じゃないと、売れないと思うぞ。
クランクシャフトとコンロッドを変更するだけで、OKなんだからさ。



ということで、今回の記事のまとめであるが、
今年の東京モーターショー2009は、市販予定車が目白押しである。
機会があれば、ぜひとも行ってごらんになることを、おすすめするものである。



それにしても、今年のモーターショーは、さびしいよなあ。
フォルクスワーゲン、ルノー、フィアット、BMW、ポルシェ、アルファロメオなど、
欧州メーカーは申し合わせたように、すべて出展を見合わせた。
経営破綻した米国メーカーは、当然、出てないし。
結局、海外メーカーで出たのは、3社のみである。

この背景には、中国市場の拡大と、日本市場の成熟化がある。
今年の日本国内における新車の出荷台数は、約700万台くらい。
それに対して、中国は1000万台を突破する見込みである。
要するに、欧州メーカーは、東京モーターショーにかけるお金を、
北京モーターショーにまわしたというわけ。
まさしく、手のひらを返したような対応である。世界3大モーターショー
(デトロイト、フランクフルト、東京)といわれた栄光は、いまいずこ、である。
さびしいけれど、それがビジネスというものだから、まあ、仕方がない。

個人的には、1階にフェラーリ、ベントレーなどといった超高級車をならべ、
2階の高いところから、たくさんの白人たちが、
「東洋人なんぞの相手をするのは、まっぴらごめんだ。」
とばかりに、なにもせずに睥睨(へいげい)していたコーンズ&カンパニー
のブースがなくなったのは、なんともさびしい。(笑)
あいつら、なにしに東京まで来たんだろ、と、私はいつも思ってた。
けど、欧州の白人たちの本音がよくわかり、面白かったと思うんだけどな。


おまけ

台湾キムコ社のおねえさん。
(^^;

kymco.jpg