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富貴寺(ふきじ)と熊野磨崖仏(くまのまがいぶつ) [ツーリング情報]

大分県北部、国東(くにさき)半島の富貴寺(ふきじ)と
熊野磨崖仏(くまのまがいぶつ)を訪ねた。


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富貴寺





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熊野磨崖仏





大分県の観光地というと、多くの方にとっては、別府、湯布院
といった温泉と、耶馬溪の青の洞門、臼杵の磨崖仏といった
名所・旧跡を連想するのではないだろうか。

もちろん、そういった観光地は有名だし、一度は行ってもいい
と思う。けれども、写真を撮る目でみると、別府、湯布院は
単に湯気が出ているだけだし、耶馬溪はただの川、青の洞門は
ふつうのトンネルである。

臼杵の磨崖仏は、かつては、かなりセンいってたけれど、
近年は屋根がかけられてしまい、まったく意味をなさなく
なってしまった。

あれじゃあ、ふつうの仏像と
かわりないって。


臼杵の磨崖仏に屋根をかけた人、あるいは頭部が落ちていたのを
わざわざ拾ってまでくっつけた人は、「その場所が、なぜ美しいのか」
というテーマについて、もっと深く考えて欲しかったな。

ということで、大分県の有名な観光地は、写真に撮ると
絵にならない場所が多いのである。

ま、どこでもそうかもしれないけど。


それじゃあ、いったい、どこに行けばいいのか!
とおっしゃる方におすすめなのが、富貴寺と熊野磨崖仏。
富貴寺は、豊後高田市(ぶんごたかだし)にある寺で、
境内にある富貴寺大堂(おおどう)は、平安時代につくられた
建築物であり、国宝である。
まあ、べつに、いつ作られたものであってもいいけど、
なかなか風情のある建物で、写真に撮ると、じつに絵になる
のである。私が訪れた11月30日は、紅葉が最盛期であった。
新緑や雪におおわれたときも、いい絵になるだろう。

熊野磨崖仏は、富貴寺からクルマ、オートバイで10分くらい
の距離にある。国の重要文化財および史跡に指定されている。
駐車場にクルマ、オートバイをとめて、急な山道と石段を
15分くらい、ひいひい言いながら登ると、左手に2体の巨大な
磨崖仏が現れる。
まあ、2体だけなんだけど、たくさんあればいい、というものでもないから。
左がわの不動明王像の方が有名らしいが、
私としては、右側の大日如来像の表情が、気品があるので
好きである。木漏れ日があたると、とてもいい写真になる。



ということで、本日の記事のまとめであるが、
大分県の観光地で、いい写真を撮ろうと思うなら、富貴寺と
熊野磨崖仏がおすすめである。誰が撮っても、それなりの
写真が撮れると思うが、富貴寺は35ミリ判換算で28ミリくらい
の広角を、熊野磨崖仏は80ミリから100ミリくらいの中焦点
のレンズを用意すると、さらにいい写真が撮れるだろう。


なお、熊野磨崖仏の石段であるが、階段のようにすいすいと登れる
と思ったら大間違いで、はっきり言って、急な山道である。
入場料を払うところの横に杖が置いてあり、無料で貸し出して
いるから、それを利用するといいだろう。

私は、受付の人に杖を持って行くように言われたとき、
そんなに年寄りに見えるのかな、と思って、少しむっとしたけど、
行ってみて、つくづく杖があってよかった、と思った。
転ぶと大怪我はまぬがれない。若い方であっても、
杖を借りることを、強くおすすめする。



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