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湯布院の朝霧 [ツーリング情報]

有名な湯布院の朝霧を撮った。

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由布院の朝霧   撮影地点の地図をみる



ちょいと、オートバイで九州まで行ってきた。

というと、かっこいいけれども、実際には、往復とも
瀬戸内航路のフェリーを使うという、へたれオートバイ乗り
ぶりであるけれど。
運転がどヘタな私は、東京から九州まで走ろうとしても、
体力がもたない。いつも、徳山あたりで意識を失いかけて
しまうのである。(笑)

で、徳山あたりで一泊すると、睡眠時間がムダになってしまう。
それに対して、大阪まで走って、阪神~九州間のフェリーを使うと、
寝ているあいだに、九州まで行くことができる。
自分はなにもしないのに、前に進むことができるということで、
非常に効率がいいのである。

ということで、往復のフェリーで2泊。九州で1泊の3泊4日
という駆け足ぶりであったけど、オートバイで九州を走ってきた。
非常に余裕のないスケジュールであったけど、
そもそも、九州まで行くつもりがなかったのに、
なんとなく大阪まで走ってしまって、なんとなく大阪南港から
フェリーに乗ってしまったので、しかたがないのである。(笑)


で、九州であるが、湯布院で一泊した。
源泉かけながしの温泉で汗を流したあと、
明日の撮影計画を練る。

ここ、湯布院は、冬の朝霧が有名である。
湯布院は盆地状の地形になっているのと、
町中から温泉の蒸気が出ているので、
霧が発生しやすいのである。とりわけ、気温が急に下がった
冬の朝は、濃い朝霧が町中を覆い、高い場所から俯瞰すると、
霧がすっぽりと、町中を覆っているのを見ることができる。


いつでも見ることができるというものではない。
気温がぐっと下がり、なおかつ、無風であるという
好条件が必要となる。

12月1日の夜は、ぐっと気温が下がり、午後9時ごろの
時点で-1℃であった。夜明け前には-5℃くらいになるだろう。
しかも、無風であった。
私は、午前6時に携帯電話のアラームをセットして、床に就いた。


翌朝、午前6時に起きると、予想どおり、町は朝霧に包まれていた。
撮影のポイントは2つあって、ひとつは町の北東の狭霧台
(さぎりだい)展望台。もうひとつは、町の西南がわの、
やまなみハイウェイの蛇越(じゃこし)展望所である。
狭霧台からは順光、蛇越展望所からは、やや逆光になる。
が、蛇越展望所からは由布岳(ゆふだけ)を見ることができる。
私は迷ったけど、結局、蛇越展望所を選んだ。


霧のなかを慎重に運転して、蛇越展望所に着くと、
夜が明けかけていた。そして、朝霧が湯布院の町を包んでいるのが、
はっきりと見えた。


ということで、撮ったのが、上の画像である。
まだ、ポジの現像があがっていないので、コンパクトデジタルカメラ
の画像しかないけれども、雰囲気はわかっていただけるだろうか。
このあと、太陽が昇ると、朝霧は消えてしまった。
まさしく、一瞬のシャッターチャンスであった。


残念ながら、由布岳は、頂上に雲がかかってしまって、
その全容をみることができなかった。ということで、
逆光での条件の悪い状況で撮らなければいけなかった。
結果的には、蛇越展望所を選んだのは、失敗であった。
が、まあ、写真なんて、こんなもんである。
旅行中に、ベストな条件で撮影できることなんて、まずない。
上の画像は、35ミリ判の換算で、だいたい80ミリのレンズで撮った絵
に相当する。由布岳と朝霧を1つの画面におさめるには、
50ミリの標準か、35ミリくらいの広角がいいと思われる。



ということで、湯布院の朝霧であるが、
これからの時期、出かけてみるのもいいかもしれない。
晩秋から冬にかけての時期、しかも、急に冷え込んで
無風の朝という条件が揃わないと見ることができないので、
強くおすすめすることはできないのだが。
まあ、名湯に入りがてら、見ることができればラッキー、
くらいに考えていただければ、と思う。


湯布院は、九州とはいえ、非常に寒いところである。
寒さ対策は、十分にしておくべきである。
また、濃霧の町中の運転には、十分、注意すべき。
さらには、これからの時期、やまなみハイウェイは凍結することが多いから、
その注意も必要である。
私のように、真冬にオートバイで湯布院に行くというのは、
バカのやることである。(笑)


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