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月からみた地球 [ムダ知識]

「かぐや (SELENE =セレーネ)」による地球の入りの画像である。
注)ハイビジョンカメラで撮影されたもの


かぐや (SELENE )」からみた地球の入り
提供;宇宙航空研究開発機構(JAXA)

リンク
宇宙航空研究開発機構(JAXA)  かぐや (SELENE)サイト
 

意外に知っている人が少ないのであるが、いま、日本初の月周回衛星
「かぐや (SELENE)」が、月のまわりをまわっている。かぐや (SELENE)は、
9月14日に種子島で打ち上げられ、現在、月の上空100キロのところを、
1周約2時間で回っている。今後、搭載された観測機器により、月の元素、
鉱物分布、地形・表層構造、表裏の重力分布などについて高精度なデータ
を収集する計画であり、それは月の起源と進化の謎の解明につながる
ものと期待されている。
 

かぐや (SELENE) 観測時のイメージ
提供:宇宙航空研究開発機構(JAXA)  
 

ちなみに、私はロケットの打ち上げが大好きであり、かぐや (SELENE)
の打ち上げが行われた9月14日には、種子島に行くことを計画していた。
種子島の国道58号線をサイクリングで走破して、かぐやの打ち上げを見て、
さらに世界遺産の屋久島にも寄ってくる、というプランであった。
が、仕事のスケジュールがつまってしまって、結局、断念せざるを
得なかったのだが...。
 

ロケットの打ち上げが好きなのは、私は宇宙旅行というのは、
究極の旅だと思っているからである。
私の子どもの頃は、米ソが冷戦のなかで、激しい宇宙開発競争を
演じていた時期であった。1961年には、ユーリ・ガガーリン少佐が
人類初の地球周回軌道に乗り、大気圏外を1周したのち、帰還した。
1969年には、アポロ11号が月に着陸した。
そういったプロジェクトの本当の意味は、子どもの私にはよくわから
なかったけれども、宇宙船から送られてきた青い地球の映像を
見たとき、私はその美しさに感動した。あのとき、私の人生観は、
たしかに少し変わったと思うのである。
 


アポロ8号により撮影された地球の出 (1968年12月)
出所:NASA http://www.nasa.gov/
 
 
あれから40年。 
冷戦終結により、有人宇宙衛星開発の意義は急速に弱まった。
もう、私が生きているあいだに、宇宙旅行が一般的なものに
なることはないだろう。けど、リニアモーターカーなど、宇宙船に
加速をつける技術は、どんどん進歩しているのだし、
いつの日か、地球周回軌道を2~3周まわって降りてくるくらいの
宇宙旅行は、ふつうの人でも行けるようになるに違いない。
そうして、多くの人が地球の姿を生でみて、人生観を変える
のではないかと思うのである。
 

かぐや (SELENE)には、ハイビジョン・カメラが搭載されており、
月から見た地球の精細な映像を見ることができる。
NHKでもたまに放映しているけれど、以下のJAXAの施設に行けば、
いつでもハイビジョン映像を見ることができる。手軽に人生観を
変えてみたいと思う方は、ぜひとも行ってみられるといいだろう。

JAXA情報センター「JAXA i」
〒100-0005 東京都千代田区丸の内1-6-4  オアゾ2F
■開館時間:10:00~20:00
■休館日:元日、2月第3日曜日


相模原キャンパス
〒229-8510
神奈川県相模原市由野台3-1-1
■開館時間:9:45~17:30
■休館日:土・日・祝祭日・年末年始

航空宇宙技術研究センター
〒182-8522
東京都調布市深大寺東町7-44-1
■開館時間:午前10:00~午後5:00
■休館日:土・日・祝日

日本科学未来館
〒135-0064
東京都江東区青海2-41 

その他
12月13日(木)~15日(土)
エコプロダクツ2007 JAXAブース

12月23日(日)
ソニーエクスプローラーサイエンス

12月15日(土)~2月17日(日)
佐賀県立宇宙科学館



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