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北岳に登ってきた 5 [旅情報]

北岳に登ってきた。その話の完結編。


肩の小屋から見る夜明け前の富士山

2007年7月7日午前4時20分
コダック エリートクローム100 エキストラカラー
絞りF22 自動露出


 

翌朝、午前4時に起きて、小屋の外に出てみた。
まだ暗い夜明け前の空に、富士山が頭だけを出している。
条件はあまりよくないが、撮影を開始する。
カメラを木のベンチの上に置いて固定し、
セルフタイマーを使って、シャッターを切る。
コンパクトカメラなので、マニュアルの露出ができない。
露出補正ダイヤルを回して、0.5段きざみで+1段~-1段、
つまり、5枚ずつ撮っていく。
結局、気象条件が悪すぎて、フィルムを2本使ったものの、
いい写真を撮ることは出来なかった。
残念である...。
 
 
午前7時30分、下山を開始する。
登ったコースを降りるのがいちばん安全、という鉄則に従い、
来た道を降りていく。11時半ごろ、無事に広河原に着き、
私の北岳挑戦は完了した。
 
 
夜叉神峠から北岳を眺めてから、約2年。
ようやく、私は北岳に登ることができた。
1泊2日であったが、とても長い旅だったような気がする。
ここに来るために、2年がかりで準備してきたから。
毎週毎週、4kmのジョギングをしたのも、
体重を6kg落としたのも、ここに来るためだった。
そういった意味では、そこに行ってみたいと思った
ときから、旅は始まっているのだと思う。
そして、そこに行ってみたいと思う理由は、
人それぞれであっていい。その多くは、個人的なことで
あるから、他人には、理解されないと思う。
 

 
ハクサンイチゲの花
 

 
午後2時半ごろ、甲府駅に着いた。
駅のキオスクで、缶ビールと幕の内弁当を買って、
3時27分発のかいじに乗った。列車が動き始めてから、
ひとりで乾杯した。
列車の窓から、後ろをふり返ってみたけれど、
濃い雲に隠れて、北岳は見えなかった。
 
7月15日現在、体重をはかってみると、2kgも増えている。
北岳に無事に登ったことから、安心して、飲み食いしすぎ
てしまった。典型的なリバウンドである。
いやはや...。

(^^;A

 
記録(ザックの中身)
 ・レインウェア
 ・防寒服
 ・着替え(下着1日ぶん)
 ・アイゼン
 ・伸縮式のポール (トレッキングステッキ) 2本 =120cmのもの
 ・手袋
 ・ヘッドランプ
 ・2万5千分の1地形図
 ・方磁針
 ・ホイッスル
 ・2食ぶんの昼食と非常食 (キャンディなど)
 ・水 1リットル(+非常用350cc)
 ・コンパクトカメラ
 ・携帯電話
 ・GPS受信機 「迷WAN」 (標高計を兼ねる)



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